久々です
2011-03-08 | 日記
二月は一回もブログを書きませんでしたね。一月の豪雪には心身が滅入っていました。何をするにも気力がついていかなくて、体も気持ちに連動していて毎日が憂鬱でした。二月は晴天が続いていたのですが、やっぱり一月を引きずった日々でした。一月は残酷な月だった!
写真は、栃尾の 「 道の駅 R290 」 で如月中旬に行われた遊雪祭りの時の 「 雪の中の灯り 」 です。小さなカマクラの中に灯ったロウソクの灯り。掲載する時節が少しずれましたが、冷たい冬の闇の中に灯された火は一つの鼓動だった。何でもない寒い夜が、しかし一個のロウソクを灯すだけで、しかし心が温まるのですね。なぜこのたった一個の灯りがこの厳冬の全世界風景を激変さすことができるのだろう。 良寛 ( 1758-1831 ) の和歌に、
あは雪の中にたちたる三千大千世界 ( みちあふち )
またその中に沫雪 ( あわゆき ) ぞ降る
というのがあります。じっと降る雪を見つめていると永遠の世界が現出するのだ、しかしまたその永遠の世界にあっても雪は静かに降っているのだった、という。果てしない循環する世界。これを輪廻というのだろうか、僕は知らない。知らないけど、ロウソクの灯りを見つめていると不思議な感覚になるのだった。
かまくらの灯りの中も三千大千世界