東京で生まれ育ったアントンKでも、あまり馴染みのない東京のターミナルは多い。
学生時代は、通学の要として常に利用していた渋谷駅。それこそ昭和時代の渋谷は、独特な雰囲気があり慣れ親しんでいたためか、今にして思えば意外と好んでいたかもしれない。それに比べて新宿駅は、昔からよく分からないまま、ここまで時間が経過してしまっている。京王や小田急など、身近な私鉄も乗り入れ、もっと行き来出来たはずだが、当時から人の流れが物凄く、若いアントンKでも辟易としていたようだ。常にコンコースはどこかで工事していて、いつどこを通っても通路や店が代わっていたイメージが残っている。東京一の乗降客数を誇る新宿は、今も変わらないだろう。ここ数年、まともに街を歩いていないから、ますます近づけない街になってしまった。
そんな昔を思い出しながら、昭和の新宿駅の写真は掲載しておく。すでに中央線には、201系電車がデビューしている時代だが、画像にはオレンジの101系、103系が見え、飯田町まで入っていたEF60の貨物列車の姿まで確認できる。この時は、巨大ターミナル新宿に向かって、いくつも線路が交錯して、その景観に感動した記憶が残っている。絶えず変わる信号機を見ながら、入れ替え中の貨車が行き来する光景は、まさに良き国鉄時代の残照のように映る。
1982-02-08 代々木駅にて
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