
小松F15墜落から3カ月
1月31日に小松基地のF15戦闘機が墜落してから3カ月になろうとしている。2月10日には尾翼を発見し、11、13日に2人の搭乗員の遺体を収容し、25日にエンジン(2基)やフライトレコーダーを回収した。北国新聞(2/27)は「(フライトレコーダーの)解析には数週間かかる」と報道したが、未だに解析に基づく発表がなく(4月26日現在)、事故原因を闇に葬ろうとしているのではないだろうか。
墜落直後に、小松基地司令は「戦闘機の点検、安全教育、地元説明後に訓練を再開すると」発表したが、ウクライナ情勢を口実に、回収したフライトレコーダーの解析・発表もせずに、3月11日にはF15戦闘機の訓練を再開し、23日には住民にとって最も苦痛な夜間訓練も再開した。
情報隠しの小松基地
4月15日には、墜落したF15戦闘機からエンジン点火装置に付属する放射性物質(クリプトン85)を含む部品が2個所在不明になったと発表した。クリプトン85はエンジンの点火装置(エキサイタ)の電極が組み込まれたガラス管の中に充填されており、電圧をかけると燃料に点火する。

機体などが引き上げられた2月下旬にはこの点火装置(エキサイタ)の所在不明がわかっておりながら、4月15日まで住民や漁民に知らせもせずに、紛失を隠していたのである。
小松基地HPには、「ホーム/基地司令挨拶/小松基地とは/航空祭/スペシャルコンテンツ/基地活動/基地見学/調達情報(会計隊)/募集情報/お問い合わせ/小型無人機の飛行について」のメニューはあるが、そのどこにも1・31墜落事故に関する報告がない。
原子力規制委員会のHPによれば、「航空自衛隊からの報告概要」があり、ここで、クリプトン85の紛失経過がわかる。
https://www.nsr.go.jp/activity/bousai/trouble/houkoku_new/220000072.html
航空自衛隊からの報告の概要 (4月15日12時57分までに受けたもの)
令和4年1月31日に石川県小松沖約 5km の地点にて墜落した航空自衛隊第6航空団所属の「F-15戦闘機」には、密封線源(クリプトン85)を内蔵したエンジン点火装置(以下、「エキサイタ」という。)が4個装備されていた。
4月1日までに墜落現場周辺の捜索を行った結果、密封線源を内蔵したエキサイタ4個のうち 1 個は未回収である。また、発見された3個のうち1個は、損傷が激しく内蔵された線源が所在不明になっている。
回収したエキサイタは内蔵する線源とともに航空自衛隊の貯蔵箱で保管している。
現時点で密封線源が回収されていないことから、本日(4月15日)、放射性同位元素等の規制に関する法律第31条の2に基づく法令報告事象(放射性同位元素の所在不明)に該当すると判断した。(4月15日12時57分に原子力規制庁へ連絡)
なお、航空自衛隊第6航空団が所属する小松基地では、事故発生直後から救難活動に専念しており、その後も航空機捜索を継続していたことから、対象物品の所在不明の通報が現時点となった。
以 上
1月31日に小松基地のF15戦闘機が墜落してから3カ月になろうとしている。2月10日には尾翼を発見し、11、13日に2人の搭乗員の遺体を収容し、25日にエンジン(2基)やフライトレコーダーを回収した。北国新聞(2/27)は「(フライトレコーダーの)解析には数週間かかる」と報道したが、未だに解析に基づく発表がなく(4月26日現在)、事故原因を闇に葬ろうとしているのではないだろうか。
墜落直後に、小松基地司令は「戦闘機の点検、安全教育、地元説明後に訓練を再開すると」発表したが、ウクライナ情勢を口実に、回収したフライトレコーダーの解析・発表もせずに、3月11日にはF15戦闘機の訓練を再開し、23日には住民にとって最も苦痛な夜間訓練も再開した。
情報隠しの小松基地
4月15日には、墜落したF15戦闘機からエンジン点火装置に付属する放射性物質(クリプトン85)を含む部品が2個所在不明になったと発表した。クリプトン85はエンジンの点火装置(エキサイタ)の電極が組み込まれたガラス管の中に充填されており、電圧をかけると燃料に点火する。

機体などが引き上げられた2月下旬にはこの点火装置(エキサイタ)の所在不明がわかっておりながら、4月15日まで住民や漁民に知らせもせずに、紛失を隠していたのである。
小松基地HPには、「ホーム/基地司令挨拶/小松基地とは/航空祭/スペシャルコンテンツ/基地活動/基地見学/調達情報(会計隊)/募集情報/お問い合わせ/小型無人機の飛行について」のメニューはあるが、そのどこにも1・31墜落事故に関する報告がない。
原子力規制委員会のHPによれば、「航空自衛隊からの報告概要」があり、ここで、クリプトン85の紛失経過がわかる。
https://www.nsr.go.jp/activity/bousai/trouble/houkoku_new/220000072.html
航空自衛隊からの報告の概要 (4月15日12時57分までに受けたもの)
令和4年1月31日に石川県小松沖約 5km の地点にて墜落した航空自衛隊第6航空団所属の「F-15戦闘機」には、密封線源(クリプトン85)を内蔵したエンジン点火装置(以下、「エキサイタ」という。)が4個装備されていた。
4月1日までに墜落現場周辺の捜索を行った結果、密封線源を内蔵したエキサイタ4個のうち 1 個は未回収である。また、発見された3個のうち1個は、損傷が激しく内蔵された線源が所在不明になっている。
回収したエキサイタは内蔵する線源とともに航空自衛隊の貯蔵箱で保管している。
現時点で密封線源が回収されていないことから、本日(4月15日)、放射性同位元素等の規制に関する法律第31条の2に基づく法令報告事象(放射性同位元素の所在不明)に該当すると判断した。(4月15日12時57分に原子力規制庁へ連絡)
なお、航空自衛隊第6航空団が所属する小松基地では、事故発生直後から救難活動に専念しており、その後も航空機捜索を継続していたことから、対象物品の所在不明の通報が現時点となった。
以 上