サヘル・ローズは1985年、イラン西部、クルディスタン(クルド人が居住する地理的領域)にある小さな町に生まれ、イラン・イラク戦争(1980~)で生家が空爆(1989)に遭い、両親と10人いた兄姉のすべてを亡くしました。救助活動をおこなっていたフローラ・ジャスミンによって倒壊した家の中から救助され、孤児院で暮らすことになりました。 . . . 本文を読む
「早くシリアに軍事介入してアサドを倒してほしい」という多くの日本人の感情を逆なでするような本が出版された。本書はチュニジアやエジプトは『革命』であるが、リビアやシリアは『内戦』であるという結論と、なぜそうなのかについて詳細に論じている。 . . . 本文を読む
『早稲田1968』(2013.6.1)について 三田誠広は『早稲田1968』の中で、70年安保・大学闘争を「祭りと洗脳」と評論している。「祭り」に参加したと言っているが、御輿を担いだわけではなく、周りで見ていたようだ。 . . . 本文を読む
橋下徹=「維新の会」が登場し、この党(運動)がファシズムか否かが問題になっている。そのために、ドイツナチズム(ヒトラー)の登場過程の検証が必要である。ヨアヒム・フェストの『ヒトラー』(河出書房新社1975年刊)上巻を紹介する。40年前の読書ノートだが、それほど的外れでもないだろう。 . . . 本文を読む
『ドレフュス事件』の経過であるが、これは40年前(1975年9月)の読書ノートである。今さらと言われるかもしれないが、いまふたたび吹き始めている排外主義・差別主義の風について考えるには重要な小説だと思う。また、弾圧とのたたかいで、「実益か正義か」を考えるためにも示唆に富んでいる . . . 本文を読む
豊下楢彦『尖閣問題とは何か』 この本の中の「歴史問題としての竹島問題」(116P~)「竹島問題の大胆な打開策」(129P~)をレポートします。重要論点は、米国では、1849年にフランスの捕鯨船が発見したときから独島(竹島)は韓国領であり、戦後、領有権を韓国から日本に移行したのはアメリカの都合(安全保障上の配慮)であったということです。
. . . 本文を読む
『北陸中日新聞』の「今朝の言葉」(岡井隆)に「君死にたまふことなかれ」を批判する大町桂月に対する批判として、「さればとて少女と申す者誰も戦争ぎらひに候」を引用して、与謝野晶子を反戦歌人であったかのように扱っている。
しかし、1932年には、与謝野晶子は「日本国民 朝の歌」を発表し、「第1次上海事変の日本人の忠義と正義」を歌っている。
. . . 本文を読む
日本の中央値年齢は44.7歳(世界最高)なので、トッドの論理に従えば、このまま安定的に推移して、革命は起きないということになる。経済問題を無視すれば、このような結論に達するが、現実は資本の矛盾を労働者階級に転嫁し、労働者は呻吟している。トッドの「老人は決起しない」という神話は、私たち老人の手で打ち砕かれるであろう。
. . . 本文を読む