たしか高校の教科書に載っていて、物価や税が上がるとは思い出す句で、芭蕉の作だと思っていたのだが、調べて見ると許六(きょりく)の句であった。 . . . 本文を読む
昨年末頃から周辺で、白井聡の『永続敗戦論』が話題になっていて、永続敗戦論というネーミングがしっくりこなかったこともあり、またスマラン事件原資料の筆耕に熱中していて、なかなか読む機会を得られなかった。
ここで『永続敗戦論』について考えてみるが、私の理解力と表現力が試されることになる。
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笠井潔は1948年生まれで、元共労党(プロ学同)活動家で、ウィキペディアには「連合赤軍事件をはじめとして新左翼各派が内ゲバに転じていくのに失望し、思想的に転向した」と書かれているが、笠井は本書で「日本の左翼運動の退潮は極左的な暴力闘争や内ゲバが原因…これは歴史の偽造」と述べているように、笠井の転向はこれらの外在的な問題ではなく、共労党の路線的混迷が原因だろう。 . . . 本文を読む
5月13日に、『暴露 スノーデンが私に託したファイル』(グレン・グリーンウォルド著)が世界24カ国で一斉に発売された。秘密保護法やスパイ防止などの観点からも示唆に富む書籍なので、ぜひとも読んでほしい。 . . . 本文を読む
格差や貧困の問題は資本主義生産体制そのものにあり、資本主義を根底から変革しなければならないのだ。圧倒的少数による生産手段の所有と圧倒的多数の生産手段の無所有の矛盾を解放し、資本主義社会から共産主義社会に導くことである。 . . . 本文を読む
本書は日米の経済、政治、軍事関係の中で、日本がどのようにして原発大国となっていったのかを通史的に叙述している。物理学者、中曽根康弘、田中角栄、大平正芳、正力松太郎、岸信介、佐藤栄作らの政治家がどのような役割を果たしたのかを明らかにしている。 . . . 本文を読む
昨年9月に新版『渡良瀬川(足尾鉱毒事件の記録 田中正造伝)』(大鹿卓著1941年)が発行された。末尾に宇井純の解説が添えられており、年末年始の課題として読んだ。1970年代半ば、内灘権現森への金沢火力発電所や能登(志賀)原発に取り組んでいるさなかに、荒畑寒村の『谷中村滅亡史』(1909年発行・発禁、1963年復刻)を読み、激しく心を揺さぶられたことを覚えている。 . . . 本文を読む
10年ほど前に読んだ記憶があって、図書館で目にとまって、読み直してみました。
今こそ、読むべきと感じました。『茶色の朝』はたったの14ページの本文と高橋哲哉さんの解説(13ページ)で構成されています。 . . . 本文を読む