フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

童心に蛙

2023年07月19日 20時43分06秒 | 日記
ぬたりには胸を張って言える趣味は一つもない(全部中途半端)が、その一つに「小さい模型屋巡り」がある。
ガンプラ世代のぬたりのこと、子供の頃模型屋と言えばそこは夢の国。箱一つ一つに夢が詰まってそれが棚いっぱいに並ぶというネバーランドだった。が、いまや子供はプラモなんか作らないし、ネット販売全盛の昨今、個人経営の模型屋は次々に閉店している。模型屋に行くことを趣味としているぬたりとしてもネットでプラモ買うことはたまにあるくらいだ。
でも今でも個人でやっている店はあるわけで、そういう小さなお店、子供の頃の夢の国に行くと、まるで子供の頃の自分に会えるような気がするのね。
ぬたりもいい大人であるので、行ったからにはなんか買うようにしている。プラモ作ってれば分かると思うが、塗装用の筆なんか何本あっても困ることはないしそもそも拘らなければ安い。夢の国の入場料と思えば安いもんだ。だからアラフィフの男の子(?)のみんな、そんなにお金もかからないから是非模型屋さんに行ってみてね。

まあ、ぬたりは後ろに取り憑いているもんがいるからたまに多額な出費を要するが。
ともあれ、田宮のホビーラジコン、マイティフロッグの購入である。
購入の経過は、ぬたりが配信で見てる「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」にて、ヒロシが楽しそうにラジコン(タミヤのホーネット)で遊んでるのを見た翌日、訪れた個人経営の模型屋でこれが店舗の隅にあったことを発見したから。アラフィフともなれば子供の頃にラジコン(に憧れる)ブームもあったわけで、心の中にいた子供の頃の自分と、棚の中にいた妖精さんと、後ろに取り憑いた神様(たまに悪魔になる)が全員一致で購入を決議した。「個人経営の小さな模型屋行って、なんか買う」という趣味とも合致しちゃったんだなこれが。
だが、購入とするとこれは「模型屋巡り」の趣味を自認していたとしてもなかなかのギャンブルで、即決できずに1週間悩んだ。なにしろこいつどう考えても長期在庫。棚の一番上の隅っこにあったから、高齢の店主がちょくちょく手に取って管理していたとは思えない。実際手に取ってみたらますます不安が募る見た目。

厚く埃かぶってるし

色あせてるし

箱もなんか歪んでるし

箱の隅がガビガビになってる。絶対これ一度濡れてるだろ。
普通のプラモなら品質の劣化の影響はあんまりないけど、金属部品やギア、オイル関係や電子部品(モーター)を含むラジコンとなれば話は違う。普通にラジコンを楽しみたいならこいつを買うのはリスクが高すぎる。しかも個人店は定価販売だからね。
が、模型屋巡りの趣味であればなんとか受容できる。ぬたりが払った金額は、店主のじいちゃんのしばらくの茶菓子代になると思えばたとえダメだったとしてもこりゃもう仕方ない。令和の時代までぬたりの夢の国を守ってくれたお礼と思えば金額は妥当だろう。それに部品はあとから有料でメーカーから取り寄せも出来るしな。
結婚もした身でこんな高いおもちゃ買うことに、買うまでは相当に悩んだんだが、不思議と買ってからは幸福しかないわ。そらそうだ。タミヤのバギータイプのラジコン買うのは子供の頃の「夢」だったんだから。まして基本当時のデザインそのまんまのものが買えたんだから。やっぱり子供の頃のことって忘れちゃダメだな。皆さんもたまには子供の頃を思い出して、当時欲しくても買えなかったものがあったら試しに買ってみてくださいな。

むちゃくちゃ幸せになれるよ。
コメント
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