フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

思い出話と取りとめのない話

2016年11月03日 22時17分27秒 | 日記
ギター教室をやめたことはネタにしたが、ギター教室の楽しみの一つがセンセとのギター談義であった。
ただまあ、ギターにせよウクレレにせよ相当なキャリアを持ち、アコースティックギターであれば45のマーキスだの、エレキならマスターズビルドだの、ウクレレならハワイで職人から直接譲り受けたのだのを所有するセンセの話であり、「良い楽器」のハードルは自ずと高い。それに応じて値段もまた高い。話のタネにはなるが、貧乏ぬたりの購入の参考にはあんまりなってなかったな。
それとは別に最近センセの口から出るのが、最近はちゃんと良い楽器は必要以上に高い、と言う言葉。ビンテージもそうだし、新品もちゃんと良いのを買おうとすると、昔よりも高い値段を出さなければ買えない、とのことだ。
まあ、最近は楽器がホントに売れてないらしいからね。日本国内で言えば、団塊世代の引退が盛り上がりの最後。「けいおん!」でもちょっとは盛り上がったらしいが、最近は本当に販売が低調。フジゲンも社名の弦楽器のウェイトよりも、レクサスの内装の木目パーツ生産のウェイトの方が遙かに重いというのは有名な話。状況的に安く販売しようがないのが現状って訳さ。
それ故に、面白いのがそこそこの値段で出てたりすると話も弾むわけで、数万円で面白いのがオークションに出てたりすると、センセは自分で買ったり周りに教えたりする。教室やめるとこういうのがなくなるのは、ちょっと寂しいといえば寂しいわね。
とは言え、教えてもらったって買えないもんはしょうがない。ギター教室に払う月数千円すら、ないならない方がいいか、と削るくらいなんだから、センセのお眼鏡に適うギター(安くても10万近くはする)なんぞ買えるはずもない。
例として、ぬたりは以下の時計の存在を知って、ここしばらく欲しい欲しいと思っているが、買える見込みが全く立たない有様である。

オリエントスター レトロフューチャー ギターモデル

ぬたりがオリエントという時計メーカーを知ったのは数年前のことである。
ギターの弦を買いにケヤキウォーク前橋を訪れていたぬたりは、ふとある時計屋の店頭で足を止めた。「セール中」の幟に引っかかったのだ。宝石とかも置いてある見た感じ敷居の高い店だが、セールで覗くならまあいいだろう、という気持ちから、置いてある腕時計を、まあ「買う気もなく」見ようと思ったのだ。
店員のマンツーマンマークに遭う。
で、その時に「少し変わった時計が好き」と言ったぬたりに店員が猛烈プッシュしたのがオリエントスターだった。
日本の時計ブランドといえばセイコーとシチズン、そしてGショックのカシオであり、シェア的にはオリエントはその後塵を拝している。けれどもそれ故のデザインの遊びを取り入れているし、売る気のある店舗に対するフォローも丁寧らしく、店としてオリエントを推しているそうだ。確かに少し遊びのあるデザインはぬたり好みであった。
が、数万の買い物というのはやれば出来る程度ではあるものの何らかの踏ん切りがないと難しい。ぬたりの腕時計は当時2本稼働中であり、どちらかが壊れでもしない限り、新たに買うという選択はちょっと出来なかった。なので、店員の売り込みに盛り上がりつつも購入には至らなかった。そして今も至っていない。
話が盛り上がったもので、店員さんは名刺をくれて、時計のことなら是非ご相談くださいと言ってくれた。店の名前は「Vert Oro(ヴェル・オーロ)」と言うのだが、店の本店所在地は前橋ではなく渋川市。あれれ?と思って会社名を見た。

青沼貴金属店やんけ。

青沼貴金属店は群馬県渋川市の経済圏にて生まれて育ったぬたりにとっては「行ったことはないくせに」よく知った店。子供の頃、新聞の折り込みチラシにて、当該店舗のそれはそれは美しく子供には目玉の飛び出るような値段のそれを見て育ったのだ。子供の頃のぬたりにとって、青沼貴金属店というのは、知りうる限り最もハイソでセッレーブなお店として、強烈な印象を刻まれた名前であった訳よ。

でまあ、今回は実店舗の名前を出してのネタであった訳なんだけど、なんで名前を出しているかといえば、ぬたりとおかあちゃんの結婚指輪はここでお世話になったもんでね。宣伝も兼ねてと思ってね。なかなかにきめ細やかに対応してくれた&今でも対応してくれるしね(クリーニングは今でも無料でしてくれる)。

子供の頃はきらびやかな宝石の並ぶチラシ見ながら、「自分がこんなお金持ち向けの店で買い物することは一生ないんだろうなあ」と思ってたんだけどね。世の中分からないもんだ。
コメント
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