フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

手段のためには目的を選ばない(ん?)

2016年05月25日 21時51分26秒 | 日記
また反応されたらかなわないのでリンクとか貼らずに話を進めますが、先日、ツイッターでとあるニュースをネタにしましてね。イギリスのレンジローバーが、SUVのイヴォーグにコンバーチブルを追加した、って話題。
日本の評論家の世界においては、「大人の事情(※)」もあって外車について貶すのはタブーとなっている。故にぬたりがネタとして取り上げた記事もそらもう大絶賛。「これは新鮮」などと言って褒めそやしている。
人間、選択肢は限られている。車が好きな人間が車を選ぶ時、重視するのは自らの感覚とセンスであるから、その感覚にフィットすれば、キャラクターが全く違っていてもオープンカーとSUVどちらに乗ろうか迷う、と言う事態は実際起こりうる。オープンカーとSUVにはそれぞれファンがいるんだから、これ1台で双方のファンを総取りできる。すばらしいコンセプトじゃないか・・・と中学生くらいまでなら騙せるかもな(おい)。

そもそも、オープンカーはある程度はスポーツに振った走りを楽しみたいから屋根を開けたいと思うから選ぶんであって、鈍重なSUVの屋根を開けたところで楽しめるはずもない。SUVにしても、普通の車にはないある種の無骨さ(雰囲気のみとしても)を得たいから選ぶんであって、屋根が空くような軽さを求めて買う奴はいない。
この二つの組合せってのは、双方の良さをスポイルするだけの組合せであって、正直何故これだけ自動車の世界が成熟しつつある21世紀に出てきたのか理解に苦しむ。
簡単なたとえ話をしよう。あなたが晩ご飯にカレーライスを食べようか、ラーメンを食べようか悩んだとする。大概の場合はどちらかを選ぶわけで、「両方入っているからカレーラーメンにしよう」とはあまり思わないはずだ。ましてや水と油とも言えるスポーツカーとSUVの融合した車なんて売れるはずがない。

まあ、かのイギリス人のやることだから「相変わらずあいつらのセンスは明後日の方角だな」と笑ってりゃ済む話ではある。こういう珍車は売れこそしないが話の種にはなるし、イギリス車に関して言えば、珍車の話にはホントに事書かない。そういう点ではフランス車やイタリア車なんて足下にも及ばないほど面白いし個性がある。結婚しないでお金がもっと自由に使えたならば、人生に1度はイギリス車(モーガンかケーターハムなんてホント素敵)に乗りたかった、ってのはぬたりの偽らざる本音ではある。
だが、「外車だから」「ランドローバーだから」と言うだけで褒めそやす自動車評論家の姿勢は害悪だ。これは珍車であり、しかもセンスは正直よろしくない。そのぶっ飛んだセンスを「流石イギリス(笑)」と冷笑しながら愛でるなら褒めようはあるが、この車自体は決して褒められるものではない。一般人もネットで文章を発信できる世の中になった現在、プロたる者がこんな浅い文章書いていたらあっという間に仕事がなくなるぜ。

・・・とまあ、こんな考えが込められた文章が当該ツイッターだったわけだが。

車自体のセンスに関しては、「まあ、イギリス人のやることだから(笑)」としか言いようがない。ランドローバーの車が売れようが売れまいがぬたりには心底どうでもいいんだが、こんなセンスの悪い車を褒めて悦に入ってる評論家とそれを何の考えもなしに乗せるメディアに「アホじゃね?」と言いたい意図は込められていた。

そのメディアさんの公式アカウントに、ぬたりの当該ツイートが「イイネ!」つけられた日にはもうね、アホかと、バカかと。

ホントこういうのって中身見ないよね。取り上げられたら機械的に反応するだけ。それに何の意味があるんだか。
ネットの世界はまだまだ成立してから20年程度のもんだから、そらまあ使われ方がこなれてないのは確かかも知れないけどね。スマホサイトやアプリのバナー広告なんか、いまだに「踏んでもらえばいい」かんかくで、いかに誤タップを誘発するか、に命をかけてる節もある。それが本当に効果があるのか、ホントに広告になっているのか、という本質のところはいまだに語られない。そろそろそういうところに踏み込むべきだと思うんだけどなあ。
ただまあ、ある程度歴史を重ねたテレビ業界ですら、いまだに企業CMの使い方が一般人の感覚とずれてるから(盛上げて「続きはCMのあと」とか評判悪いのにいまだにやってる)、ネットもそう簡単には変わっていかないんだろうけどなあ。


良く言えば読む人の嗜好に配慮した文章。悪く言えば我を出した文章。更に悪く言えば癒着とか接待とか(禁則事項です)
コメント
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