■ブルージンの子守唄 / 萩原健一 (ポリドール)
しかし気がつくと、サイケおやじは、もうずぅ~~っと長い間、ジーパンを履いていません。
それは仕事でのTPOは当然として、普段着であっても、例え今でも乗っているバイク趣味の場面においてさえ、何時しかジーパンとは縁が切れてしまったんですねぇ……。
う~ん、サイケおやじと同世代の皆様ならば、少なくとも若い頃に皆が持っていた三要素、つまりジーパン・Tシャツ・下心の中でトップを占めていたアイテムが必要とされなくなる時期が来るなんて、想像すら……。
そこで本日は、そんな感慨に身を浸しつつ、萩原健一=ショーケンが昭和47(1972)年に出した人気曲「ブルージンの子守唄」です。
ご存じのとおり、当時の萩原健一はGS由来のスーパーグループであるPYGで活動しつつ、俳優としても大ブレイクの刑事ドラマ「太陽にほえろ!(日本テレビ)」に出演し、長髪に粋なファッションとクールな熱血で持ち前のスタア性を実証していましたから、歌手としても独自のヒットを狙っていたはずです。
そしてこの「ブルージンの子守唄」こそが作詞:阿久悠&作曲:加藤和彦、さらには編曲:瀬尾一三という才人トリオが提供したカントリーロック風味の歌謡フォーク♪♪~♪
正直、テンプターズのショーケン、あるいは「太陽にほえろ!」のマカロニのような真っ当な反抗的姿勢よりも、内向きな優しい気持ちが表出した、それまでのイメージからすれば「らしくない」仕上がりという第一印象もありましたが、実は聴くほどに胸キュンで、若き日のサイケおやじには、ひとつの憧れの情景が歌われていたんですねぇ~♪
しかし、残念ながら大ヒットにはならず、それでもPYGのステージライブではウケていたそうですから、やはり名曲名唱のはずです。
なにしろ今朝、久々に聴いてみたら、やっぱりジワジワと浸み込むものがありましたですよ、サイケおやじには。
ということで、なんとなくジーパンでも買ってみようかなぁ~~♪
てな気分に満たされています。
まあ、今更着こなせるかは、論外でありますが。