OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

森下恵里の完品デビュー

2015-11-28 13:20:42 | 歌謡曲

ブルージーン・ボーイ c/w 秘密のダイアリー / 森下恵里 (RCA)

アイドルという芸能界の括りは、一応低年齢でしょうから、必ずしも最初から「完成品」は求められていないとすれば、昭和60(1985)年に本日掲載のシングル盤でデビューした森下恵里は、なにかその所為で大きなブレイクが果たせなかったような気がします。

もちろん、そんなサイケおやじの思いは全くの的外れでしょうし、しかしだからこそ、このデビュー作の出来過ぎた感じ、そして実際にテレビ等々で接した彼女の「プロのアイドル」としての存在感は立派でありました。

とにかく彼女のリズム感がサイケおやじの好みだったんですよ♪♪~♪

実は皆様ご存じのとおり、森下恵里は西城秀樹の妹分オーディションで石川秀美に敗れた準優勝者でしたから、芸能的な素質は充分に満たしていたわけで、だからこそアイドル激戦時代に堂々のデビューも出来たんでしょうが、その当時は未だ中学生という早熟性(?)が、年齢を鑑みて所謂「ソツの無さ」という、些か意地悪な見方に繋がっていたと言われています。

しかし、実際問題として作られたレコードは掲載のデビュー盤から全てが秀逸で、素晴らしいの一言!

それは収録両面曲共にプロデュース&作曲が加藤和彦、作詞が安井かずみ、そしてアレンジが武部聡志という、まさにその頃のポップス歌謡のマニアック性を今に伝えるスタッフの手腕でもありましょう。

なにしろA面「ブルージーン・ボーイ」からして、アップテンポのオールディズ趣味が全開という狙いはニクイばかりで、どっかで聞いたよなぁ~~♪ なぁ~んていう親しみやすさと森下恵里のアイドル丸出しの歌いっぷりか素敵なんですねぇ~~♪

そして当然ながら、テレビ出演時やステージライブの現場における彼女の可愛くて、どこか近づき難い雰囲気がスタアの証明でもあったと思うわけですが、それが前述したとおり、失礼ながら「伸び代」の少なさと受け取られていたならば、大いに心外でしょう。

何故ならば、アイドルからシンガーソングライターに転身し、実力派ボーカリスト、あるいはバラエティタレントとしての才能も発揮した後年の彼女の姿を我々は既に知っているからというよりも、サイケおやじには、そうなるために公式デビュー以前から常に目標に向かっていた森下恵里が想像出来るのですから!

ちなみにB面収録の「秘密のダイアリー」は、どうにも岡崎友紀の「Do you remember me?」にクリソツの楽しみがありますので、思わずニヤリですよ♪♪~♪

う~ん、加藤先生も、やってくれますねぇ~♪

ということで、現在ではアイドル時代の森下恵里の音源はCD化もされていますし、再デビュー(?)後の Eri 名義の諸作も同様に様々聴けるはずです。またインディーズでの近年の作品も、なかなか素敵なんですよっ。

どうぞ、皆様もお楽しみ下さいませ。

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