■マッドストーン (キングレコード=BD)
仕事で思いっきり煮え湯を飲まされたことから、昨夜は久々の憂さ晴らし!
普通ならば、まず「酒」なんでしょうが、飲んでも酔えない体質のサイケおやじは、一番好きな「エロス」の世界と目論むも、現代では自分の欲するものは手の届かない物ばかり……。
具体的には観たい、あるいはもう一度観たい、それもんの映画とか、読みたいSM小説にしても、なかなか数量的に少ない現状では結局、街であれこれレコードやCD、映像ソフトを漁るのが最良という選択の中で、思わず浮かれてゲットしたのが掲載したBD「マッドストーン / 原題:STONE」♪♪~♪
あぁ、これぞっ! サイケおやじが昭和57(1982)年頃にテレビの洋画劇場で観た瞬間、全身の血液が逆流沸騰させられたバイカー映画の大好きな1本!
実はこれ、制作公開されたのは1974年のオーストラリアだったんですが、後に同じくオーストラリアで作られたメガヒット傑作映画「マッドマックス」に便乗(?)したかのように注目され、確か日本でも昭和56(1981)年頃に劇場公開されたらしいのですが、その時にサイケおやじは見逃していたのを痛切に悔やんだほど、テレビ版とはいえ、それはクールで熱すぎる傑作でありました。
もちろんビデオも出ていましたですよ。
しかし、今回のパッケージ化では、予告編、メイキング、関連ドキュメンタリー、サンディ・ハーバット監督のコメンタリー等々のおまけも充実、さらには前述したテレビ放映時の日本語吹き替えも収録という大盤振る舞いですからねぇ~♪
ただし、残念ながら「BD」とは言いながら、画質は極みの高画質ではなく、もしかしたら同時発売の「DVD」版でもOKかもしれませんが、まあ、気は心でしょう。
で、肝心の物語の舞台はオーストラリアのシドニー周辺、そこで自由に暮らしている暴走族の日常から、ある日、メンバーのひとりが政治家の暗殺現場を目撃した事により、グループの仲間が次々に闇の権力者が放った殺し屋に狙われるという発端から、特に選ばれた若手の刑事・ストーンが件の暴走族に潜入捜査で加わり、単純ながらも、曲折した事件を追うという展開です。
そして当然ながら暴走族ならではの儀式や生活態度、その掟や習わしのあれこれが如何にもロックっぽく(?)描かれているのはお約束以上で、例えば公道におけるバイクの一騎打ち的なレース、仲間の突然の死に集結するバイク集団の葬送、暴走族同士の抗争、グループ内でのフリーでありながら、実はシビアな男女関係、さらにはメンバー各々のキャラクター設定も面白く、ありがちなセックス・ドラッグ・ロックンロールとは似て非なる熱気こそが、クールな映像描写と結びついていますよ。
このあたりを往年のサイケデリック文化と関連づける評価も少なくはありません。
しかしサイケおやじとしては、それよりもさらにシンプルな高揚感を覚えるわけでして、例えばノートンやBMW、カワサキ等々のマシンが咆哮し、突っ走る爽快感を見事に撮ったカメラワークや演出&スタントはバイク愛好者、そしてそれ以外の皆様をも、大いに熱くさせてくれるんじゃ~ないでしょうか。
ちなみに前述した「マッドマックス」との便乗云々に関しては、そこに出演して強烈な印象を残した俳優の多くが、既にこの「マッドストーン」で好演を見せている事で、中でも「マッドマックス」でトッカーターを演じたヒュー・キー・パーソンは、ここでのガマ役が映画デビューというのは超有名ですし、他にもヴィンセント・ギル=死神、ロジャー・ウォードも出ているというあたりは、何度も鑑賞しつつ、探す楽しみも嬉しいところ♪♪~♪
それと劇伴に使われている楽曲は、これまた当然ながら、なかなかカッコE~ハードロックですから、たまりません。
おそらくはレンタルも出来ると思いますので、興味を抱かれた皆様は、ぜひっ!
最後のオチも、素晴らしいですよっ!
ということで、あまりの理不尽な扱いに煮えくりかえっていたサイケおやじも、久々に鑑賞した「マッドストーン」で溜飲!
昨夜は久々にジーパンまで買ってしまったので、バイクの整備でもしようかなぁ~~~♪
あっ、くれぐれも安全運転!
基本的にサイケおやじは暴走族は嫌いで、そんな集団に入った過去は一度も無いことを明言させていただきます。
普通にバイクが好きなだけなんですよぉ~~~。