OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

この世は出会いと別れ

2015-11-22 15:50:28 | 歌謡曲

紅とんぼ / ちあきなおみ (テイチク)

昨夜は昔馴染みの小料理屋が閉店するという事で、ちょっぴり顔を出してきましたが、そこはまるっきり、ちあきなおみが歌う本日の1枚のA面収録曲「紅とんぼ」の世界でした。

しかも偶然にしては出来過ぎていたのが、件の店が開業したのは、ちょうどこのシングル盤が世に出た昭和63(1988)年11月だったんですねぇ~。

そんなこんなのよもやま話、しんみりとした中にも何時もと変わらぬ常連客の振る舞いがあるにせよ、やっぱりひとつの時代の終わりというか、世の中は出会いと別れで成立しているんだなぁ~~、という感慨に浸ってしまいました。

もちろん説明不要とは思いますが、作詞:吉田旺&作曲:船村徹が提供した「紅とんぼ」は、何らかの事情で店を閉め、故郷へ帰る女の歌ですから、殊更寂しさと深い情けが歌唱に求められるのは言わずもがな、南郷達也のアレンジによるモロに演歌ギターが印象的な演奏パートに流されない、語り口調の節回しを完璧に聴かせてくれのが、ちあきなおみの真骨頂♪♪~♪

もう、歌い出しのところから、余韻が残り続ける最後のパートまで、人生の刹那の機微がじっくりと伝わってくるのですから、たまりません。

ちなみに件の現実では、女将がその昔、離婚して生き別れになっていた愛娘が社会人になったので、一緒に新しい生活をスタートさせるのだとか、とにかく前向きな希望がありましたんで、そんなに落ち込んだ閉店営業ではなかったんですが、やっぱりサイケおやじの心の中には、この「紅とんぼ」が去来しましたですねぇ……。

う~ん、酒に酔わない体質のサイケおやじが、この店に行くお目当ては、女将がササッと作ってくれる昔っぽい味のスパゲッティナポリタンでありましたよ♪♪~♪

当然、昨夜も頼みましたが、もう、これが食べられないかと思うと、ねぇ……。

ということでちょっとばかり遅れてしまいましたが、実はひし美ゆり子様が経営の店「アジアン・タイペイ」がリニューアルの為に来年1月で営業をやめてしまう報告がありました。

思えば10年ほど営業されてきて、美味しい料理の他に様々なファンの集いやイベントの開催だけでも、既に伝説が語り継がれる聖地になっていますので、探訪&再訪はお早めにです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする