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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

黙っていても、強くありたい

2015-11-11 16:43:33 | 歌謡曲

別れの子守唄 / 若山富三郎 (RCA)

人間、必ずしも「外見」ではないけれど、しかし男が仕事をする時にあった方が便利なのが所謂「押出し」ってやつだと、最近は痛切に思っています。

なにしろサイケおやじは「風采」があがらないタイプですから……、そのまんま、仕事のあれやこれやで相手方や関係者を納得させるのには、なにか必要以上のエネルギーを使っているような気がしているんですよ。

もちろん、それだけで相手を威圧出来るわけじゃ~ありませんし、仕事に「脅し」なんかは不必要という大原則は分かっています。

でもねぇ……。

さて、そこで本日ご登場願ったのが、若山組の富三郎親分です。

ご存じのとおり、昭和の映画演劇界では大スタアであり、とにかく若山富三郎が出る作品は押並べて面白いわけですが、現場では監督よりも権限があったとか、実弟の勝新太郎も頭が上がらなかったほどの破天荒な私生活とは裏腹に、演技は緻密でチャンバラやアクションも上手く、さらには子分の俳優達にも人情と本音で接していたという伝説は、掲載したシングル盤のジャケ写からも瞭然に伝わってくる若山富三郎ならではの「押出し」を裏打ちするものでしょう。

極言すれば、スジがとおらない時には相当に「怖い人」であり、しかし礼節を重んじて実直に相対すれば、ちゃんとした物分かりの良さがあったと思われるのは、もちろん一面識も無いサイケおやじの勝手な思い込みです。

そして肝心のレコードについて、発売されたのは昭和46(1971)年、殊更A面曲「別れの子守唄」が作詞:なかにし礼&作曲:曽根幸明によるソウルフル演歌なんですから、たまりません。

なんとっ! 最初は正統派(?)の脂っこい演歌だったものが、途中から真っ黒なグルーヴを噴出させるブルージンソウルに変わっちまうんですよねぇ~~♪

当然ながら、若山富三郎のドスの効いた節回しが、その熱気に充分応えているわけでして、個人的にはアメリカのブルース&ソウル歌手として人気も高いジョニー・テイラーのようなフィーリングさえ感じるほどです、大袈裟じゃ~なくてっ!

ということで、こんなことを書いてしまったのも、先日飲まされた煮え湯を引きずっているからでして、ど~にもムシを殺す事が出来かねる思いなんですよ……。

結局、自分はナメられているのが分かっているだけに、相手の身勝手や利己主義に対して理不尽な気持ちが高まるわけで、当然ながら周囲から見れば、サイケおやじの驕りと傲慢さだって笑止千万でしょう。

そして実際には、泣き寝入りしてしまう己の情けなさを予感自覚しているので、いやはやなんとも、本日も弱気の心情吐露、失礼致しました。

コメント (2)
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