OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

だからホリーズが好き♪♪~♪

2012-11-29 16:27:23 | Hollies

懐かしのガソリン・アレー c/w Dandelion Wine / The Hollies (Parlophone / 東芝)

ほとんど我国では流行らなかった中でも、個人的に忘れられないほど好きな洋楽ポップスが、本日掲載したホリーズのシングル盤A面曲「懐かしのガソリン・アレー / Gasoline Alley Bred」です。

もちろん本国イギリスで発売された1970年秋には、以前ホリーズに在籍していたリーダー格のグラハム・ナッシュが新グループのクロスビー・スティルス&ナッシュ、さらにはニール・ヤングまでもが加わったクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングで既に大ブレイクしていましたから、その頃になっても保守的なスタイルを貫いていたホリーズサウンドは、些か時代遅れというイメージがあったのかもしれません。

しかしホリーズファンにとっては、それこそが黄金律であり、永遠に続いて欲しいものに他なりません!

不肖サイケおやじも全くそのひとりとして、ラジオで最初に聞いた瞬間から、購入する為の乏しい小遣いの算段に覚悟を決めたほどです。

ちなみに当時のホリーズはテリー・シルヴェスター(g,vo)、アラン・クラーク(vo,hmc)、トニー・ヒックス(vo,g,etc)、バーナード・カルバート(b,g,key)、ボビー・エリオット(ds,per) という顔ぶれでしたが、グループのウリだったハイトーンのコーラスワークと歯切れの良いギターサウンドは健在♪♪~♪

というよりも、グラハム・ナッシュが主導して、結果的にリアルタイムではそれほどの評価を得られなかったサイケデリック期から一転、本来の小型ビートルズ的な味わいと爽やかポップス中心主義の融合に立ち返った王道路線がグラハム・ナッシュ脱退後のホリーズであり、それを時代遅れとか言われるのは心外であり、ふ~ん、分かってないなぁ~~、と突き放すのも、ホリーズファンの醍醐味(?)かもしれませんねぇ、まあ、ちょいとイヤミではありますが。

ただし、それでも納得出来ないのであれば、この「懐かしのガソリン・アレー / Gasoline Alley Bred」のキャッチーな楽曲構成の秘密の一端として、作者のクレジットを確認すれば、そこには英国産ポップスの良心であったデヴィッド&ジョナサンの正体であるロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイ、そして同系のエジソン・ライトハウス等々をプロデュースし、優れた楽曲を提供し続けたトニー・マコウレイという黄金のトリオが名前を連ねているんですから、もう何も言いません。

虚心坦懐にメロディとハーモニーの魔法に身を任せれば、心地良いロックビートの爽やかな風に気分は良好♪♪~♪

あぁ~、これがホリーズの真髄なんですねぇ~~~♪

ちなみにここで気になるのが「ガソリン・アレー」という言葉であり、ちょうど同じ時期に世に出されたロッド・スチュアートの名盤アルバム「ガソリン・アレイ」でしょう。

ご存じのとおり、ロッド・スチュアートは件の自己リーダーLPのド頭にその「Gasoline Alley」を入れ、シングルカットでヒットさせていた真っ最中でしたから、このふたつの曲に共通するメロディの味わいは、これ如何に!?!

このあたりは実際に聴いていただき、感じていただく他はありませんが、所謂英国的哀愁みたな「モード」は確かにあると思います。

しかしロッド・スチュアートがそれで押し切ったところをホリーズは、一部で留めてのポップス性重視の個性を堪能させてくれますから、その意味でB面に収録されたトニー・ヒックス作の「Dandelion Wine」が、単なるホンワカムードのカントリーロックで終わっていない事も特筆物!

う~ん、短いながらも、このどっかで聞いたことのあるようなデジャヴな聴覚刺激が、たまりませんねぇ~~♪ もう、ずう~~っと浸っていたい心地良さがあります♪♪~♪

ということで、とにかく素晴らしいシングル盤であります。

しかも自分の好きなものには、きっちり理由がある事も証明されていて、それは既に述べたとおり、一発でシビれさせられたA面曲「懐かしのガソリン・アレー / Gasoline Alley Bred」の作者クレジットに顕著でした。

この三人の書いたものにも、サイケおやじは全てを奪われてしまうというわけです。

そしてホリーズがそれを演じてくれるという、殊更の幸せに万歳!

コメント (12)
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