OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これは普遍のキメだっ!

2012-11-07 16:02:46 | 歌謡曲

今さらジロー / 小柳ルミ子 (SMS)

流行歌が流行歌たる所以のひとつに世相の反映があるとすれば、それは何時までも忘れられず、事ある毎にそのワンフレーズが歌われるのは道理でしょう。

例えば現在、大学の新設許認可で所謂「ちゃぶ台返し」やらかした田中真紀子文部大臣の所業について、「今さらジロ~♪」と歌ってしまった皆様も、さぞかし大勢いらっしゃるにちがいないと思うばかりです。

いゃ~、実際、職場なんかでは何かあると、「それは今さらジローだよ」と言ってしまう皆様は、きっとサイケおやじと一緒の世代でありましょう。

それほど小柳ルミ子が昭和59(1984)年に歌った本日ご紹介の「今さらジロー」は、当時も今も、日本人に刷り込まれた調子の良すぎる大ヒット♪♪~♪

基本的なリズムのキメが、ちょうどスティーヴィー・ワンダーの「Master Blaster」調のレゲエであることも狙いがスバリでなんでしょうし、何よりも時代の先端だったシンセサウンドが歌謡演歌に自然に溶け込んでいたあたりも、あざとさ以上の結果オーライだと思います。

ちなみに作詞作曲は杉本真人なんですが、アレンジを担当した梅垣達志はギタリストでもあり、優れたシンガーソングライターとして数枚のレコードを出していますが、結果的にリアルタイムのアイドルやニューミュージック系のメンツに提供した作編曲の高い評価は、もっと認識されるべきじゃ~ないでしょうか。

個人的には所謂「ワークスアンソロジー」が編まれるべき才人だと確信しているのですが……。

閑話休題。

さて、そこで冒頭に書いた件ですが、確かに田中真紀子大臣の言い分には一理があるとしても、今の時期に持ち出す問題ではないでしょう。

地元自治体よりも、一番困惑させられたのは進路を決めていた入学希望者であり、彼等彼女達の未来を狂わせる行為は、文部大臣と言えども、許される権利ではないはずです。

そして二転三転しつつ、ど~しても自らの愚行を訂正謝罪出来ない方向にしか行けない言動があっては、大臣辞職しか道が無く……。

あ~ぁ、またまた政治が混迷する事に対し、喜んでいるのはマスコミだけでしょう。

しかし裏を返せば、これは田中真紀子の策略ではないか?

と、サイケおやじは推察しています。

それは近々、確実に行われる衆議院選挙において、田中真紀子本人が地元選挙区で相当の苦戦を強いられているらしく、しかも自身は落目の民主党内で全国区の知名度があるとなれば、選挙期間中に各方面での応援が必須の要望ですから、肝心の自分の選挙が疎かに!?

まあ、これが普通の時ならば問題はありません。

しかし田中真紀子が不在の選挙区において、代理の看板になるのが夫であり、前代未聞のボンクラを演じた前・防衛大臣の田中直紀であれば、安穏としてはいられないでしょう。

そこで恣意的なパフォーマンスも含めて、大臣を辞め、地元優先の選挙活動に専念したいが為の今回の暴挙暴走と思えなくもないんですがねぇ……。

ということで、まあ、そんなこんなも小柳ルミ子のふっきれた歌いっぷりに免じて、「今さらジロ~」と呆れましょうよ。

そして願うのは、穏便な解決でありますねぇ。

コメント (2)
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