OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

小さなスナックは昭和の和み

2010-12-29 14:39:25 | 歌謡曲

小さなスナック / パープル・シャドウズ (フィリップス)

昨夜は職場の忘年会で、相当に不景気をブッ飛ばすような暴走ぶりを見せつけられたサイケおやじも、それが流れてからの二次会以降は地味~に酒席を楽しませていただきました。

そして最後に訪れた店が、如何にも昭和の雰囲気を残しているスナックということで、思わず本日ご紹介の名曲をカラオケで歌ってしまいましたですねぇ~♪

オリジナルを演じているパープル・シャドウズは昭和43(1968)年のデビューということで、一応はGSに分類されるロックバンドではありますが、しかし同時に洒落た洋楽っぽい味わいも深い歌謡曲のグループだと思います。

メンバーは今井久(vo,g)、綿引則史(g,b.vo)、川合良和(b,g,vo)、大場吉雄(ds) という4人組でしたが、リアルタイムでサイケおやじが見たテレビやライプ出演時には、サポートのキーボード奏者も参加していたと記憶しています。

そして最初にして強烈な一発大ヒットになったのが、この「小さなスナック」というわけですが、今井久の書いたメロディは絶妙の哀愁が滲む、全く日本人好みの胸キュンフィーリングが不滅ですし、牧ミエコの作詞も今となっては古き良き時代の昭和純愛物語♪♪~♪

いゃ~、本当にある日突然に歌いたくなってしまう名曲だと思います。

当然ながら、その頃の慣例として、松竹で映画化もされ、藤岡弘や尾崎奈々と一緒にパーブル・シャドウズのメンバーも出演するという「お約束」があるわけですが、他にもヴィレッジ・シンガーズも登場していますし、現在ではDVDが出ていますので、機会があればご覧くださいませ。

ただし、パープル・シャドウズは単なるGSプームに便乗した芸能界どっぷりのバンドでは決して無く、その歌とコーラスワーク、さらには演奏の技量も天下一品!

特に今井正のスマートなギターワークは繊細にして歌心が満点♪♪~♪ しかもロックフィーリングが絶妙という完全なる洋楽なんですよねぇ~♪

それは英国のインストバンドでは最高峰だったシャドウズのハンク・マービンからの影響が強く感じられ、バンド名もそれに由縁したものという推察は容易ですが、後に知ったところでは、我国ハワイアンの大御所たる大橋節夫の弟子だったという説もあるそうですから、その流れでエレキインストのバンドが結成され、パープル・シャドウズに発展したと言われています。

ですから、実際のステージでは今井正と川合良和がハワイアンスチールギターやウクレレを演じる事があって、これにはサイケおやじもリアルタイムで接したことがありますし、バンド全体の演奏の上手さは、今もって強い印象として残っています。

ということで、パーブル・シャドウズは所謂一発屋かもしれませんが、後々まで今井正が中心となった営業を続けていたのも、この「小さなスナック」の爆発的なヒットが多くの人から忘れられていないからでしょう。

ちなみにロス・インディオスで昭和55(1980)年頃から大ヒットした「別れても好きな人」は、昭和44(1969)年末にパーブル・シャドウズのシングル曲として世に出たというカパー物なんですが、そのイメージからいくと、パープル・シャドウズのバージョンは爽やかすきで物足りないあたりが、まさにこのバンドを象徴しているような気がします。

つまり親しみ易く、思わず軽く口ずさんでしまうような曲を演じていたことが、パープル・シャドウズの大きな魅力だったんですねぇ~♪

そして残念ながら未聴ではありますが、インスト主体のアルバムも出していたそうですから、ギターパンドとしての側面も無視出来ないのでしょう。

う~ん、昭和歌謡曲の奥は深い!?!

少なくとも「小さなスナック」は、ソフトロックの歌謡曲的な展開かもしれませんねぇ。

さて、本日は各方面に挨拶回りで、なにしろ今年は終盤の山場で不意な急病に倒れ、様々に迷惑を及ぼしてしまったので、サイケおやじも神妙です。

そしておそらくは今夜も酒席で平身低頭の図ではありますが、こういう歌で和みを求める所存なのでした。

コメント (1)
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