OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

先へ、先へと進むうち

2005-12-08 09:14:04 | Weblog

今日は、私の世代では忘れようとしても忘れることの出来ない、ジョン・レノンの命日です。しかし、この期におよんでも、いまだに街では「ハッピー・クリスマス」を流しているバカがいるのは、許せません。そういう愚行をする者は、本当のバカ! これは決めつけておきます、なんと言われようともね!

と、いきなり怒りの書き込みになりましたが、やはり本日はジョン・レノンの冥福を祈念したいと思います。そこで、本日の1枚は――

Farther Along / The Byrds (Sony)

アメリカン・ロックを代表する名門バンド、ザ・バーズが1971年に発売したアルバムです。結成以来、音楽性の変化や人間関係の縺れから、なにかとメンバー・チェンジの激しかったバンドでしたが、この時期はロジャー・マッギン(vo,g)、クラレンス・ホワイト(vo,g)、スキップ・バッテン(vo,b)、ジーン・パーソンズ(vo,ds,g) の4人組で、カントリー・ロック路線を邁進していました。そして、それ故にというか、何とこのアルバムではオリジナル・メンバーであるロジャー・マッギンの存在感が薄いという結果になり、バーズはほどなく解散するのです。

というこの作品の中で、特に私が好きなのがタイトル曲の「Farther Along」です。オリジナルは民間伝承の宗教歌らしいのですが、ここではブルーグラス~白人ゴスペル風にアレンジされ、朴訥に、シンプルに歌われているその歌詞は――

 先へ、先へと進むうち
 私達はいろんな事を知るだろう
 先へ、先へと進むうち
 物事の道理を理解するだろう
 元気を出せ、兄弟よ
 陽射しの中で生きていこう
 そのうちに少しずつ
 いろんな事がわかってくるさ

 栄光に包まれて
 やってくるキリストを見る時
 彼が天の館から
 降りてくる時
 私達はあのまばゆい宮殿で
 彼に会うのだろう
 そのうちに少しずつ
 いろんな事がわかってくるさ

私は仏教徒ですが、この歌の内容には感銘を受けます。

ちなみに、この時のメンバーだったクラレス・ホワイトは1973年に死去するのですが、その葬儀で歌われたのは、この曲だったそうです。

で、本日はジョン・レノンの命日……。私はこの曲を聴いて過ごします。合掌。

それと書き遅れましたが、このアルバムはもちろんカントリー・ロック名盤です。ジャケ写からネタ元へリンクしてありますので、試聴してみて下さい。

コメント
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