デアゴスティーニの「和時計をつくる」を作り終わって3ヶ月になる。
これの魅力を伝えるのは非常に難しい。親戚のインテリ兄ちゃんに
説明したが分かってもらえなかった。年賀状に写真入りで解説したのに。
時計が西洋から伝わって来た時日本人は、これぁ使えない、と思った。
なぜならその頃日本は不定時法を採用していたため。朝というのは
お天道様が昇る時間で「明け六つ」と決めていた。仕事を切り上げるのは
暮れ六つと決めていた。しかも季節によって昼の長さと夜の長さは変わる。
これを表現するためのアイディアが2挺天符だった。
一生懸命速く動いています。冬の日は短いから。
その代り下の夜用天符は夕暮れから動き出し、ゆったりと
時を刻みます。
時計の脱進機構を応用したのが「茶運び人形」で有名なからくり人形で
からくり人形が後のロボットのルーツとなりました。
和時計は完成してからが楽しめるのです。
その理由はまたあとで。