昭和レトロで盛り上がっている「クールジャパン」を見ました。大概の古い家庭にあった、花柄の食器、炊飯器、魔法瓶、ありましたよね。探せば出てくるでしょう。その中でも「花柄プリントグラス」これが今、若い子を中心に人気なんですよ。
それは我々古い人間の懐古趣味としてではなく、新鮮で可愛くてカラフルでデザインそのものに、若い人は注目しているんですね。
それを復活させたのは、創業200年の老舗プリントグラスメーカーの愛知県石塚硝子に勤務する20代の女子社員です。二人は自社製の花柄プリントグラスのインスタグラムで盛り上がっているコアなファンを発見しました。
コレ絶対売れるよね。二人は確信しました。新しい企画を募集していた上層部に提案するも、あっさり却下。理由は「古くさい」のひと言。
けど、めげませんでした。彼女らには時間がありました。数ヶ月掛けて市場調査します。10数軒のアンティークショップへ聞き込みし、トレンド調査を実施し、資料をまとめました。
ようやく500個限定でテスト販売の許可が出ます。これがネットに浸透し、完売。すると本格的にGOサインが出ました。
2年で44万個。それが2021年8月現在の話。それからも多彩な柄に改良を加え、増え続けているのでしょう。
二人が昔の花柄プリントの原版を探したところ、実は見つかりませんでした。それで機械に頼りましたが、コンピューターで描くと「味が出ない」ことに早くから気が付いていました。昔のグラスがウケるのは単に古いからではなく。例えば1本の線。これが機械で引いたように、太さ均一の一直線ではありません。かすれた手書きの味がいいのです。同じく花びらの中心の鮮やかな黄色い円。これが中心からずれて、花びらに重なったりします。そういうところに、なぜか人間の情緒は反応します。
それでコップにトレーシングペーパーを巻き、手書きで描いたものをコンピューターに取り込みました。
TVには二人しか映ってませんでしたが、記事は女子社員となっている。ので、人数には自信が無いです。
NHKが信用出来ない方に。
これだけがこんなだから、新鮮な感じがするんだと思います。爽やか使用感、気分快適。
、、あの頃は、そこらじゅうの物に付いてたからねー。鍋の蓋、弁当箱の蓋、箸入れ、箸、スプーンやお玉や包丁の柄、らゆるカラーボックス、すべての家電製品、、、(げぷっ)
民芸も、民芸だらけだと、民芸じゃない。意外と身の回りにあるのに、気が付かない。って、こともある。樺細工なんかも、知っているようで意外と奥が深い。単純に、原色の多い、大胆な図柄。いいもんですよね。収まりがいいって、ゆうか。