松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

明治の女は、カナ2文字、あはあ~ん。

2022-11-22 14:51:09 | 日記・エッセイ・コラム
 毎日、新聞のお悔やみ欄を見ていて感心することがある。昔の女性の名前は、一体どうやって、ひらめいたのだろう。
 分かりやすい名前もあるよ、そりゃ。タマとかマツ、トメ。マツは縁起物だから。トメは、これで止めたい時。
 明治の時代は女性の地位が低かった。故に分りやすいカナってことがある。社会に名乗り出る必要の無い女に、漢字を使ってどうする。と言った風潮。漢字を読めない女性も多かっただろう。

 でもカナというのは、響きがとてもいい。実在する名前で非常に恐縮だが、キヤ。韓国ドラマになら、あるかも知れない。キヤンなら居るだろう。奇皇后をすぐに浮かべる。
 スケートに「りをん」って子が居たね。「をりん」じゃなくて「りをん」。いいじゃないスか。
 明治はまだ「お」を付けて、呼んでいたそうだ。だから「おマツ」「おトメ」えっ、乙女! それも、アリ。
 つまり、2文字は「語呂」がいい。呼びやすい。ということも、あったらしい。

 カナ文字は全部で46。だから2文字の組み合わせは、46×46で、2116通り。十分な数ですな。濁点を付けないでこれだけある。中には、ぶっ飛んだ名前もあるに違いない。

 カナはイメージが膨らむ。これを漢字にしたのが、今どきの女子。月と書いて「ルナ」。こういうのを、キラキラネームと言って、流行したこともある。
 漢字だと、意味が決まってしまう。カナは無限に想像が膨らむ。これに早くから気が付いていたら、娘をカナ文字にしていたかも知れない。

 何しろウチの名字が難しい上に、名前も漢字にしてしまって。テストのたびに、親に文句を言っていたらしい。浅はかな親で、ゴメン。

 ちなみに祖母の名前は「ミサ」 いい~名前だと思う。まさか隠れキリシタンで、日曜の礼拝は欠かさなかったとか。
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2 コメント

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作り放題 当て放題 ぶっ飛び放題 (^ん^)
2022-11-23 14:29:55
自分が思い付いた[lúnə]という音に、どんな文字を当てようか、色々思い巡らすのも、命名の楽しみ。
「るな」という和語に、中国起源文字の「月(Yuè)」を当てる。
いや、もっと別の漢字にようか、二文字で表現してはどうか、、ひらがなのままが良いかカタカナにしようか、、、ってね。
自由度が大きいのが日本語のクールな所。
(英語圏だったら、スペルの違いがあっても精々「Jon」「John」みたいな違いくらいでしょ。日本じゃ、文字表現無限だから「どんな字を書くんですか?」って必ず聞かれるよね。名前の種類も無限に創造してるし。)
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日本語は優秀過ぎる (松美)
2022-11-23 16:08:27
韓国ドラマを吹き替えすると、時間が余る。苦しそうに訳してる。日本語の表現は繊細。反対に漢字だけの国は、どうやって機微を表現しているんだろう。古典を知らなくて「学」が無ければ、漢字の羅列からどうやって相手の気持ちを汲むことが出来るんだろうか。いつも、そう思う。
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