園遊会で陛下が、羽生君に突っ込んだ質問をした。「練習できない時、学ぶって、どういうことだったん・・?」
驚いた。こんな鋭い質問されたら、用意してない限り、パニックになる。ところが羽生君は答えた。「解剖学だとか、あとはその、自分の身体の動かし方だとか、いろいろとその、知識という面で、つけなくてはなあと、言う風に思っておりました。」「ああ、本当ですか」
ここまで答えられる人を知らない。弱冠23歳ですよ。驚いた。
まず陛下を日ごろ、お慕い申し上げている人間ならば、しどろもどろになっても不思議ではない。試しに天皇論を書き上げた小林よしのり氏に、面と向かって陛下が質問したら、果たして答えられるだろうか。無理だろう。尊崇の気持ちが強すぎる彼には、荷が重すぎる。
羽生君が陛下を軽んじている、という意味ではないよ。念のため。でも若い人はむしろ陛下を、国民のおじいちゃんくらいに感じているんじゃなかろうか。親しみを込めてね。
そう思う以外に、分析しようがない。あれほど日常会話のように、スラスラと言葉が出るもんだろうか。それを普通じゃない、異常な空間の中で。
羽生君は言葉も礼儀正しい。謙譲語とは言わないが、丁寧な言葉で返している。どれだけ、修羅場をくぐって来たんだろう。
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