松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

盛岡市民は、親切。

2019-11-29 07:26:54 | 日記・エッセイ・コラム

 古本屋でめくら暦を買い、店舗の写真を撮って、すぐ前の横断歩道を渡ろうとした時、橋を渡ってくる自転車のおばちゃんが、まず止まってくれた。

 すると後に続く車が、速度を落としてそれにならう。橋方面は、数台が停車した。左から来る車が1台。それを見て、止まってくれた。

  秋田では、あり得んな。と思いながら感謝の手刀で渡り始めた。向かい側から親子の歩行者が、同じくタイミング良くやって来た。

  気分がいいね。旅行者をこういう気持ちにさせてくれる盛岡は、やっぱりオレが住んでいた頃と変わらない雰囲気を持っている。

  という流れで、混雑の市内を抜けて、4車線の快適な道路を走ってくると、いつの間にか1本に合流する所に来た。走行車線を走っていたオレは、右車線に移動しなければならない。

  それでアクセルを吹かして一気に前に出て合流しようとした。そしたら横に居た白いワゴン車が猛烈に追い上げて来た。

  加速では断然こちらが有利だったが、ここは一歩下がって、前に行かせようとした。するとあいつが合流を邪魔する態度に出た。

  こっちは車線が狭まって行く。右へ右へという矢印が短くなっていく。このままでは行き場が無い。ガードレールにこするか、相手とぶつかるか。どっちかだ。

  オレはアクセルから足を離しているんだから、相手もそうしているはずだ。並んでデンジャラスゾーンに入っていった。なんてヤツだ。

  ヤバい相手を刺激してしまった。前に行った白いワゴン車は、トロトロ、トロトロ、走りやがる。くっついたら、また何か仕掛ける態勢だ。

  オレは車間距離を取った。200mほど距離をとって、時速40k前後でついていく。迷惑なのは、後ろのダンプだ。しかし様子を見ながら後を続く。おそらく一部始終を目撃しているはずだ。納得してくれるだろう。

  そうやって500mも離れたかなと思う頃、雫石で岩手山の方角へ去っていった。

  台無しだな。盛岡の印象は、このためにほとんどチャラになった。あーいう野蛮なヤロウは、盛岡市民であるはずがない。

  しかし岩手山の麓といふ事は・・。宮沢賢治をも、侮辱しているんだぞ、にゃろめ。

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