断水シミュレーション

　その前に、友人から素晴らしいアイディアがありました。クマの犠牲者を無くすために、自衛隊に出動してもらう。訓練たって、大した事じゃないです。ただ歩行訓練でいいです。山と里の境界が曖昧になったのは過疎化と高齢化のためでブッシュだらけで、すぐ近くからクマが飛び出す。

　だから草刈りがてら、そこら辺をウロウロしてもらうだけでいいです。戦闘訓練より緊張感があるかも知れません。かつて追分駅と南の踏切の間の構内に出たこともあります。それ以来、草刈りを毎年行って、見通し良くしています。

　自然保護課に苦情が殺到して、仕事にならないそうです。最低でも３０分。「責任者の名前を言え」という過激派から、電話口で泣き続ける人。是非一度、山里に住んでもらいましょう。１年住んで、それでもそう言えるなら、こちらが引き下がります。是非、移住、お願いします。家賃は特別安くしておきます。

　なお一夜にしてまた犠牲者が増えました。３９人になりました。

　きのう午後３時。秋田市水道局から緊急の告知がありました。秋田市北部地域２万戸で午後７時頃から断水のおそれがあると。原因はポンプの故障で、水道山に送るポンプが全部水浸しになり、復旧を急いでいる。

　そのニュースをテレビで見ました。１５：４５分。真っ先に「金足」の名前が登場しました。それから飯島、土﨑と、手形山に近づいて行きます。そうか、金足は秋田市の最前線だったわ。

　で、まず考えたのは「飲み水」。ペットボトルに２本、いつも枕元に置いて寝るから。大丈夫。風呂の水は捨ててない。うちは晩飯が早いから、もう支度は済んでいる。

　そして断水になった時、どこが一番先にやられるか。金足が終末だとしても、ここが真っ先に断水するとは限らない。頭の中で考えた。手形山のプールが空になって、その空気が真っ先に入る所は、山に近い場所だ。きっと金足は最後なはずだ。

　それに高低差がある。水道管のレベルが低いのはセリオンのある土﨑の海寄りの方だ。海抜２ｍ。水は低い所に集まる。セリオンは真っ先に午後５時閉店したという。その他、明日の休校を決めた学校も多い。

　メシを食って、ビデオかなんか見ていた。あ、歯を磨いてないな。１８：４５分頃だった。コップに水を入れようとして、ひねった角度と水の出が合わない事に気が付いた。チョロ、チョロ～。血の気が引いた。しまった、始まったかあ～。コップに半分になって止めた。歯を磨く手が、ひとりでにスピードが上がる。半分あれば、ゆすぎは間に合う。ほ～っ。良かった。

　そして１時間が経過。８時前、トイレに行きたくなった。おそるおそる、トイレに入る。朝のうち、大をしていて良かった。小なら、どうにかなるだろう。しっぱなしでも、最悪ＯＫ。ただ洋式だから、流せれば一番いい。レバーに手を掛けた。シャーッ。思ったより力強く、タンクに追加の水が出た。

　新聞で知ったが、１９：１５分には送水を開始していた。土﨑のいとくでは２Ｌ入りの飲料水が１７：３０には売り切れた。秋田厚生医療センターでは１７時から翌朝まで、救急患者の受け入れを取りやめた。普通に仕事を終えて帰ってきた男性は、メシも作れず、風呂にも入れず。市内の入浴施設を使ったそうだ。金足コミセンにも給水車が配置されたそうだが。役に立ったろうか。まあ、使わないで済んだら、それに越した事はないが。

　てなわけで。ちょっとした断水シミュレーションだったなあ。

　けさの新聞に、販売所からのチラシが入っていた。新聞配達員の安全のため、鈴など音が出るものを付けます。また明るくなってから配達します。５時半には来ていたな。早かったな。明るくは、なっていたが。

　いいよ、年寄りに気を遣わなくても。そんなに早く起きてどうする。エアコンの電気がもったいない。