松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

「こころ旅」の名所を訪ねて

2020-04-29 15:28:25 | 日記・エッセイ・コラム

 国道7号線を道川から岩城インターへ入る道は、由利本荘方面へ行くには無料だし良く使う。

 インターへ入らずに雄和に向かう県道44号は、通ったことが無かった。

 さっそく小川沿いの、桃の木が並んだ家に目が留まる。家主がタバコを吸いに、外へ出ていた。人の良さそうな、取っつき易い方だった。

 「こご、入ってもいスか」「おう、いいよ」植えてから、20年にはなるそうだ。もう終わりかけていた。ここは君ケ野という場所だろう。

 目的地は、雄和の種沢りんご園。火野正平がその下で昼めしを食べた、古いリンゴの木に、画面からオーラを感じた。

 雄物川を渡る前の相川集落は、たたずまいが普通じゃない。方々から土地のパワーを感じる。そういう庭や木が多い。ここは古い街道らしく、巨大な松が迎えてくれた。

 200年前に植えた数十本のうち、残った3本のひとつだ。と看板に書いてある。大人3人で手を回したら届くだろう。

 雄物川を渡っていると、川の流れに逆らってシングルスカルのボートが見えた。

 こっちに向かっているが流れが速いのか、姿が大きくならない。橋の上で見物するには、ダンプが怖い。

 さあ種沢だ。りんご園が見えた。

 車があるし作業中の人もいる。10時の休憩で、人が戻って来た。

 若者が一人、こっちに来た。「火野正平の後、追っかげで来たス」までは良かったが、「どごさも、いぐどごねぇくて」は、まずかったろう。気を悪くしてないと、いいんだが。

 好青年で、話がはずんで写真を撮り忘れた。「もうすぐ一斉に花が咲くので、その頃また見に来て下さい」と言ってくれた。

 50歳の、りんごの老木は、苔むして貫禄が半端なかった。

コメント
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