足取りのおぼつかない人を、よけながら行くと、
まだ5時だというのに、なにやら、お色直しに忙しそう。
祇園祭の中継を見たばかりなので、いろいろ比較して
考えているが、車輪が一番気になって。
作られている気がする。
山鉾は「6Pチーズ」の形に見えたが、
実際はもっと複雑だ。しかも直径が大きい。
牛車(ぎっしゃ)の時代から、大きな車輪が得意だった
のだろう。
恐怖心が残っている。ギーッという音に、岩に見立てた
真っ黒い布、対照的な色の人形。
道路に撒かれた軽油のしみを、たどっていくと、
「やま」に出会える。
眠いわけがない。