5月12日
日本人の6割が平均年収以下と知った。6割って かなり大きい。
京都で暮らす光子(仮名)は夫婦で共働き。高校生になった一人息子がいる。
中学の受験にて公立へ行くか?私立へ行くか?悩んでいた頃、スポーツが得意な息子は私立校から推薦を受け
受験をしないまま高校進学が決まった。
今、少子化に伴い名門高校のスポーツ部が危うく推薦(スカウト)で入学が多い話を聞いた。
3年間は特待扱いで学費が安くなる。
もちろん何だかの理由でスポーツを辞めたら学費も丸々支払う。
公立に行くなら私立でしょと。息子も苦労して受験する必要もない。
日本の私立学費の平均は100万~120万。120万となると都内の有名私立校レベル。
日本に住む日本人なら「私立は高いわよ」と思うが海外に住む人なら「安い」と誰もが思うだろう。
イギリスの全日私立の平均学費は年間でも300万。これが寄宿舎になると600万~1500万だ。
それでも私立や寄宿舎に進学、通学する家庭が多い。
こうした拝見を見ると日本は世界的に見ても安い事が分かるし海外の2極化なのが分かる。
東京都と大阪府が私立無償化を目指しているが本当に実現するのだろうか
そんな無償化になる事を願い準備に備え京都の子供達は大阪まで通学する生徒が多い。
え ちょっとまって
税金を払う大阪府民なら分かるが京都からの通学でもOKとなると話が変わるのでは
誰でも無償化となると その為に引っ越しをする家庭も出る。
無償化にするなら大学にした方が賢い。
中学、高校での無償化になり大学に学費を払う事になる方がシンドイ。
夫婦共働きをして子供が1人であっても光子はキツイと話す。
光子夫婦の家はご主人の両親が建てた。住宅ローンが一切ない。働いた分だけ使える事が出来る。がっ
義母の介護、実母の介護から働いたお金が追い付かない。
断捨離した金もの物は全て売り払っている。
結婚し子供が中々出来ず10年目で授かった息子。
それまでは悠々自適に海外旅行を楽しんでいた夫婦であっても子供が出来てから一度も海外には行けてない。
安定を求めてご主人は25年間公務員をし光子も12年間は公務員の仕事をしていたが体調不良になり退職を決めた。
一度に全てが押し寄せた。
数年もすれば夫は最初の(60歳)退職になる。息子はその頃は大学生。更にお金が掛かる。
光子の夫も60歳の退職来たらキッパリと仕事を辞めて自由に暮らしたいと言う希望が薄れていく。
先の見えない将来、未来に考える余裕すらない。
高齢の母親を老人ホームに入所したら月に25万も掛かる。年金で賄えない。
私は光子のご主人に今、一番何をやりたいか?尋ねた。
「・・・。何もない。だだ、だだ、不安しかない」
何とも切ない答えだった。
真面目に働いている人もいれば、嘘の申告で金を貰うヤツもいる。
私はお遍路で知り合った女性の生きざまの生い立ちを聞き生活保護を受給し団地暮し年金で生活を送っている。
同級生と結婚した彼女は元夫のDVが酷く子供を連れて逃げた。
娘が難病になり彼女は娘を助けたくひたすら働いた。
娘の仕事の独立にて、母親は働いたお金を貯めて資金を作った。
国指定の難病から援助があったもの、それでもひたすら働く母親。
娘が30代半ばで癌になり4年前に他界した。
娘の一報を元旦那に話すと元夫は妻と子供に懺悔をした。自分の人生の愚かさ、若気の至り、身勝手な生きざまに元妻に「やり直そうと」話す。
娘の死を切っ掛けに元夫は脱げ柄の様になってしまい身体を壊した。
娘の独立の為に溜めた資金。
彼女はその資金をお遍路に使い娘への懺悔と祈りをした。
「私の人生って、何をしても良いことが1つもない不幸の連続だ」
娘を失い自分を責め4年間はうつ病になり誰とも人と会う事すらなかった。
だだ毎日が反省で悔やんだ。
髪を短く切り、化粧も忘れ、着る服も貧相になり生きている意味さえ無くした。と話す。
誰にも話せず、誰からも聞いて貰えず4年が来た。
だだ、だだ、時間だけが過ぎて行く。
毎晩夢を見る。そこは海岸で見た事が無い景色。
彼女は徳島のある海岸を見て号泣した。
その光景は自分が毎晩見て居た海岸だった。
海岸で泣き崩れ彼女はひたすら娘に謝っていた。
私はお遍路をして色んな人生を背負い願掛けに来る模様を見た。
ある人は天を見ながら号泣してる人もいた。
人生は平等ではない。
両親が他界し山伏になった人とも知り合った。
夫が癌になり願掛けしてる夫婦、みな想いは違うが答えは同じだ。
お遍路では願掛けのお札を書き寺に納めてくる。
もしも願いが1つ叶うなら貴方なら何を書くか?
空海は平等にあの世のガイドをすると言われている。同行2人。とはその意味。