7月30日
今朝、子供服の倒産を見て 矢張りな・・・と感じた。
アパレル業界が危機なのは日本だけでは無いからだ。
イギリスに来れば分かるが 何時でもセールをしている。
数年前から有名ブランドの店舗縮小、廃業も多く
その昔
ローラアシュレイと言うブランドが1ポンドで会社を売りに出した事がある。
イギリスであるあるビジネス。
会社は1ポンドで売ります。その代わり負債も付きますって意味。
ま・・・早い話し 身売りって事。
デパートだって危機、スポーツメーカーも危機、外食産業も危機・・・と ビジネスピンチの話は多い。
その背景にはテナント代の高騰化、店舗数の数やフランチャイルズ、人権費にも問題がある。
何をしても 儲からない時代が来た。
消費者が消費していないんじゃないか? 感じるだろう。
例えば
イギリスで有名なチェーン・カフェのEat 私もロンドンに行く時に利用する。
サンドイッチやサラダ系が豊富だ。
スコットランドには2店舗しか無く 1店舗はグラスゴー路面、1店舗はエジンバラ空港内しかない。
世の中に出はスタバやマックなどのチェーン化が多い中 増えない理由は会社が決めた店舗だけの経営とフランチャイルズをしない方針なのが分かった。
そう 簡単な話し
この店では必ず売れる場所でしかビジネスをしないって事。
そして、中でも確実に◎なのが 空港内に店がある。
これ、すんごい収益なんですよこれ。
<アパレルで生き残りはキャラクター戦略>
日本人とアメリカ人はキャラクターが好きな国民性だ。
日本は断トツキャラクター大国。
欧州ではキャラクターと言う寄りかはシンプルやナチュラルな物が多く 海外で日本ブランドの1人勝ちはユニクロである。
えーーーー ユニクロ~? って思うだろうが ロンドンの某路面店は在庫切れで店が閉店する事もあるんだぞ。
ありえんだろう。
私は午後3時にユニクロ某路面店に行ったら、
「在庫切れの為に営業が出来ず 明日 来てください」の張り紙を見て驚いたんから。
その反面アメリカでユニクロが いまいちなのは 似類ブランドが多すぎる。
GAP、アメリカンイーグル、アバクロ、ホリスター・・・と 何処も敗北感だ。
そしてドルの強さと免税が ほぼ無い。 これでは観光客が消費しないのは当然。
海外でユニクロが人気なのは 矢張り質感と素材が大きい。
何度 洗濯、乾燥機しても耐久性が良い事。
そしてコラボ商品も人気の1つ。 何時もキャラクターを置くのではなくバランスが良い。
イギリスは公立、私立関係なく制服指定だから よそ着を着る機会も少ないが 普段着る服とよそ着と分けている。
日本の子供服のファストファッション企業はきっとこう言うだろう。
「子供の数が減ったから売れない」と。果たして、そうなんだろうか?
冬が長い北欧では、冬支度は9月から始める。
この時期に冬用の防寒を まとめて買っておかないと あっと言う間に品切れ、完売になってしまう。
日本でも 昔は地元だけのOO商店、量販店の仲介卸業者の儲けでオリジナルの商品を便乗企画が多かった。
例えばOOOと言う会社もデザインを委託し便乗でオリジナル商品として平置きする(外注的な)
1社はオリジナル会社、1社は限定品って事。
客にしたら、同じデザインだけど 2つの絵柄が違うと選びやすく売れやすい。
顧客は2つが違う会社 なんて 思って居ないだろう。
こういう戦略していた会社が、どんどん委託デザイン独立しているのだ。
OO村や、ウニ〇ロなど・・・。
私個人もシンプルな服が好きだが、消費者がキャラクター希望が多く子供服業界は厳しいし激しい。
私は某キャラクター会社で企画デザイン担当をした経験があるが、キャラクターは本当に儲かる。
莫大なライセンス代を払っても、お釣りがくる。これが日本のアパレルの生き残る道。
あの リボン猫の会社にしても 青い猫にしても ビルが1棟建ててるくらい儲かる。
黒いネズミも儲かるがね。
<まだまだ 日本は 追いつかないビジネス>
イギリスでもアパレルの縮小化が進みネット販売が多い。
この時代 ネット販売の戦略をしないとあっと言う間に転落の道になる。
メイン店舗だけを残し、店が試着系に残す所もある。 平で置くのは数週間だけ。
後はウェアーハウス(倉庫)に商品を戻しネット販売と言う感じが目立つ。
この方法。完全に客の購買力を上げている方法なのに笑ってしまった。
消費者は、試着後 買うか?買わないか?悩む。
買う人には関係無いが、買わない人は 大抵数日 考えて店へ戻るだろう?
その時には、店には在庫が無く ネット販売で購入・・・って流れ。
送料に関しても、店で受け取りは無料、自宅配送には料金がかかる為 店での受け取りをする方が多い。
ね?
また、店に来る時には 新しい商品がある・・・って事。
そして
日本のアパレルが売れない理由は日本限定ビジネスだから。
ヨーロッパ大手は他の国にも対処が出来るサイトであり、支払いも外貨が可能。
レートに寄っての引き落としなので 外貨は大きな収入源。
日本は海外のクレジットカードの引き落としが まだまだ不十分なくらいカオスで使えない店や企業が多すぎる。
外国人歓迎 東京オリンピック の意味が分からん。
一括ですか?リボですか? なんて言っている場合じゃない
海外にはリボ何て無いんだからな(失笑) ※そう、リボ払いは日本にしかないんだぞ。
そして一番の致命傷が
日本の大手アパレル企業のネット販売力に腰が重いようだ。
それも そのはず。
ネットやPCなどをしない世代の役員ばかりじゃ~ その会社は廃業する。
アップデートが無く
数字ばかりを追うのでは無い。 そんなのなら私にでも出来る仕事。
企業開発にて海外からのビジネス・コンサルタントを呼んだって コラボしたって マーケティングが違うなら売れない。
バブル当時に流行ったアパレル企業大手も、今じゃ四苦八苦戦争にて 海外のブランドライセンスにしがみ付き
生き残りをかけている。
ラセンス方式の売り方は日本独特な売り方で 海外では一切認めていない売り方。
※あるんだろうけど ほとんど見ない。
その背景には、偽物の流失を防ぐからだ。
そう、今でも一攫千金狙いを夢見ている。
生産のほどんどは中国がメインであり 投資家も中国人起業家が多い為 彼らが投資を止めたらあっと言う間に倒産する。
近年ではアウトレットですら売れなくなった。
アメリカではT.JMAXX、イギリスではT.KXXと言うアウトレットがある。
アウトレット言いよりかは激安ストアってイメージが多いかも。
この店は 売れなくなった在庫を買い取り アウトレット販売以下での値段でのビジネス。
商品は全て売れ残りの新品。(何故か1点物が多い・・・即決戦略?)
店の回転率が早く あっと言う間に完売してしまう。
この店は何でもある。見て疲れるくらいの商品の多さだ。
服、雑貨、日用品、玩具、お宝探しの様に雑に置かれてある。買って損をしないのは スーツケースや日用品だ。
ここ、たまに有名ブランド商品がある。
これも1つの戦略方法でT.KMAXXが某ブランドに外注しているのも、すっぱ抜かれたが
もちろん、某有名ブランドのOKが出ての販売許可をしているので 同じブランドからの企画商品。
<激安店のターゲットは貧困層>
私はファストファッション、激安店では消費をしない。
必要な事があるなら買うが店に入らない。
我が家の子供達ですらもファストファッションで買わない。
えーーーー 何それーーーーー 何気取っているんだよって思うだろうが、
買わない理由の1つは会社に問題があるから。
ま、早い話し「不買」である。
きっと、富裕層も同じだろう。
ファストファッションの背景は、学校にも行けない子供達が縫製をしている事は
何十年前からも言われており、企業は一向に止めない。
1枚縫うのに1円にもならない。 朝から奴隷のような現場で 子供が縫製する服が 貴方には買えるだろうか?
もちろん防止で辞めている企業もあるが 信じる事が出来ない消費者が多い。
日本でも 某アパレル雑貨屋のサイトを見ると
「私達はOO国の人々を支援をしています」とかあるけど、実際には 違法なやり方で縫製をしている事が見栄見栄。
会社が大きくなれば、なるほど 下の下の従業員の生活なんて どーでも良くなる。
そこまで面倒が見れない・・・って事だ。
※ どっかのお笑い事務所の様に。
実際にアパレルの企業の役員が、縫製工場で指導なんてしないし、現場の状況を知る人は居ないだろうね。
富裕層は激安店やファストファッションでお金を落とさない。
理由は簡単。
沢山消費してしまう。1つの物を 宝の山の中から探す時間を消費しない。
実際に見ても 社員や役員は自社ブランドを着て宣伝しているか?
私は新宿の某ビルの婦人服を見て驚いた。
全てのブランドの似類が多すぎて、見るのも嫌になった。
同じ色、同じファッション、似たような広告モデル。 どれ一つ見ても 魅力を感じない物ばかり。
そうアパレルの数が多すぎる。 購買力が全く上がらない。
現役デザイナーに話を聞くと 今の日本のアパレルは「売れる商品」しか作れないから どの会社ともデザインが
似類になるそうだ。
今ではブランド名で買う、素材で買う、勝負が出来ず「安さで買う」客が多い。
<ファッション界の一人勝ち>
ハイブランドでも 一人勝ちをしているのが Gucci だ。
私も好きなブランドの1つ。
先日Gucciの店員と ある話になった。
現在のデザイナーはアレッサンドロ・ミケーレ。イタリア人。
彼は「神」と呼ばれる天才クリエターで
「エレカジ」と言う言葉も生み出し (エレガントなアメリカファッション)
ヴィンテージと上手く 今風の流行を生み出している。
そんな彼。
70年代のGucciに影響を受けGucciにリスペクトをしている話は有名で
ヨーロッパで流行って居る ブランドも どことなくGucciに 似てパクリが多い。
パクリが多くても売れる。
それが流行だから。
欧米の中・高校生のクリスマスプレゼントや お年玉を溜めて買うのが 最初のブランドがGucciと言うくらいです。
人気商品は 財布、ベルト、スニーカーで
Gucciは 新しビジネスは化粧品にも進出しました。
皆さんは あまり知らないと思いますが 歌手のリアーナがプロデュースする化粧品 FENTY BEUTYは
ターゲットが「世界の人種に合う肌の色」です。
これを運営しているのはLVMH社です。 そうルイヴィトングループなですよ。
LVMH社の経営者は世界で4位と言う超大富豪で売り上げは凄いのですが、リアーナ―のコスメが大ヒットしてしまったから、凄すぎます。
さ、
こんな大富豪ですらも お金で買えない物があるんです。
それはシャネルとエルメス企業です。
この2つの老舗ブランドは どんなにお金を積まれてもLVMH社との合併を嫌がっています。
その理由背景には「老舗の職人」だからです。
ま、老舗を荒らされたくないが大きな理由ですね。
LVMH社は家族ビジネスが有名で現在の会長には離婚経験から2つの家族が役員で働いて居ますので、
お家騒動が待っているんですよね。 もう、想像すると怖いです。
ブレないビジネスが 消費者が求めているので 値段が安ければ売れる時代は終わったんです。
食品、外食産業にしても安さには裏が あるのですから。
秋からは消費税が上がり、イギリスはEU離脱を迎え、銀行のリストラも止まりません。
ロングスカートが流行る傾向には景気が悪い?って昔らは言うじゃありませんか。
ネイルのブーム、髪の長さ、ヒールの高さ、花柄など モノトーン、アパレルにまつるジンクスは数多いです。
時代の流れもあると思いますが 貴方は どちらを信じますか?