山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

自らは既得権益に浸り、口先だけの「身を切る改革」維新

2019年07月05日 17時15分34秒 | Weblog
 維新の選挙ポスターは「身を切る改革」一本やり。改憲突撃隊の維新は討論会では共産党攻撃に熱を入れる。
 ネット党首討論会では、増税するならまず国会議員が身を切るべきだとして歳費や定数削減を主張し、「志位さんはどうでしょうか」ときた。志位さんは、身を切れば消費税増税を押し付けていいのか、理屈が違うと批判し、政党助成金、松井さんとこもたくさんもらっているこれを全部返上したらいかがか。身を切るならそこからと逆にやりこめられた。
 ところが、翌々日の日本記者クラブの討論会で、松井氏はまたも共産党にくってかかった。
 松井氏は、前の総選挙の党首討論で文書交通費は見直すべきだ、せめて領収書を公開しようと提案した、「その折、志位さんはやるといったが、あれからもう2年が経過している、いまのところ、知らぬ存ぜぬでこれはまったく実行されていない、志位さんの公約というのはそういう軽いもんなんでしょうか」ときた。
 これに志位さんは、共産党ウオッチャーの松井さんがご存じないとは驚き。私たちはホームページですべて使途を公開しています。領収書と伝票を保管しており、ルールができればいつでも提出する用意はあります」と答え、「維新の杉本議員の100万円の使途報告書は、領収書を発行したのも受け取ったのも杉本議員となっており、まったくのブラックボックスです」と重大な事実を指摘した。そんなに身を切るのが好きなら、政党助成金を返上したらいかがかと逆提案した。
 維新は登場以来、大阪府・市の公務員賃金削減で人気を取った。慰安婦賛成、改憲右翼なのに公務員攻撃で改革者の仮面を手に入れた。独裁で名をはせた鹿児島県阿久根市の竹原信一市長と同じ手法だ。公務員攻撃だけでなく、既得権益攻撃をくり返し、老人、商店街、障碍者団体、町内会などありとあらゆる団体の公的補助をを攻撃し、はく奪した。詳細を知らない人は、既得権益攻撃に拍手をした。知事の退職金も受け取らないというのが地方選挙のウリだった。だが、退職金に相当する額を通常の報酬に上積みすることになり、報酬がふえることでボーナスの算定基準が跳ね上がり、結果、退職金より多い額を前払いで受け取ってきたのだ。だが多くの人はそれを知らず、退職金返上の芝居に喝采する。
 維新は、既得権益はく奪、身を切る改革をくりかえす。ならば自らの最大の既得権益=政党助成金を返上すべきだ。自分の身を切らないで、身を切る改革を叫ぶことほどずるいことはない。身を切るといって議員定数を減らすのは議会制度の破壊だ。維新は鳥取県は人口が少ないから、県議会は6人でいいとまで暴言を吐いた。議会は民主主義の大事な制度だ。身を切るというなら、自分の助成金を返上しろ。いままで各種団体の助成金をはぎ取ってきたのだから。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 安保条約破棄をにおわして迫... | トップ | 選挙で得すればいいというだ... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事