山上俊夫・日本と世界あちこち

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「リーマン前」総スカンに「誤報だ」と態度を変え、ごねる安倍

2016年06月01日 09時07分38秒 | Weblog
 サミットで日本政府の公式見解ともサミット諸国の認識とも大きく異なる「世界経済はリーマンショック前夜」という認識への同調を求めた安倍首相は総スカンにえらく動揺をしている。首脳たちだけでなく、さらにヨーロッパのマスコミは手厳しい批判を加えた。国際舞台での低レベルのふるまいが事実上笑いものにされたことへのショックが安倍にはある。
 5月30日の自民党役員会の様子が報道された。そこでは安倍は「私がリーマンショック前の状況に似ているとの認識を示したとの報道があるが、まったくの誤りだ」と言った。同じ口でよく言うよ。恐ろしい人物だ。これに茶坊主の世耕官房副長官が31日、安倍首相は「リーマンショック前に似ているとは発言していない。私が少し言葉足らずだった」と助け船をだした。
 だが、安倍はサミット終了後の記者会見でテレビに向かって、6回もリーマンショックを使った。「リーマンショックの下落幅に匹敵」「リーマンショックよりも低い水準」「リーマンショック以来最低」などとくりかえした。これを読めば、「リーマンショック前に似ている」と同じではないか。言葉は同じではないが同じ認識だ。
 だが安倍が「リーマンショックの状況に似ているとの認識を示したとの報道は誤り」と言ったのを許してはいけない。あきらかに同じ認識を示しているのに、そんな認識を示していない、誤報だというのを放置してはいけない。
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