山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

大阪市民として府庁移転を考える

2009年10月07日 10時05分50秒 | Weblog
 8年ほど前のことだが、私は、磯村市長(北野定時制出身の経済学者市長)がおしすすめた大阪オリンピックがIOCではずれて、大阪市民としてほんとにホッとした。WTC・ATCを含む開発事業の頂点が、オリンピック関連事業だった。難波近くのOCATや都会の真ん中の遊園地フェスティバルゲートなどもあり花盛りだった。でもそれがたたって、大阪は破産状態に陥った。責任は磯村市長ばかりでなく、以前の市長、以後の市長にもある。
 大阪市は横浜につぐ日本第2の都市だ。税収入も安定し、ほぼ完成した都市だ。下水道もでき、市民生活のための基盤整備はほぼ完備した都市だ。大阪市の開発事業は、いわば道楽で始めた博打のような事業だ。博打で借金をせずに、市民の安全・安心・健康という地方自治の本筋を歩んでいたなら、日本一のゆたかな市民生活が実現していただろう。だが、ゆとりがある傲慢さから、危険な博打に走った。その挙句が今の状況だ。破綻寸前だ。
 WTCも破綻し、やむなく市役所の各部署をここに入居させた。でも負担が大きいから府にこのビルを売ろうという。だが3月の府議会では大差で否決された。大阪市が本気度がたりないからだともいわれた。
 再度の府庁のWTC移転さわぎで、大阪市が南港ベイエリアの振興をどれだけ金をつぎこんで本気でやるのかということが、推進側からいわれている。でもさんざん金をつぎ込んで、大阪市が破綻に瀕するまでつぎこんでいまがあるのに、さらにどうしろというのか。あれだけ莫大な金をつぎこんでも新都心にもならなければ、関西の中心地にもならなかった。府庁移転をスムーズにするために振興策を講じろというのもどうかと思う。講じたとしても振興するとはとてもいえない。莫大な金をつぎこんで、本気でやったときでもうまくいかなかったのだから。
 大阪市はこんなことから手を引いて、安全・安心・健康にちからを入れる本来の自治体の姿にもどってほしい。
 
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1 コメント

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Unknown (ysstation)
2009-10-14 22:31:32
どちらにしろあのボロ府庁は何とかしないといけないので、移転するかどうかはわからないが、
今までの市長と橋下は違う。
驚くようなことを思いつくのだ。
もしWTCを府庁として使わないなら、
ベイエリアはすべて破綻。
そうすると市府両方を考えると
WTC移転は一石二鳥なのではないか。
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