山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

食材偽装に思う

2013年11月02日 12時54分50秒 | Weblog
 阪急阪神系列のホテルの食材偽装発表にはじまって、近鉄系列、名鉄系列に問題が波及している。東京のほうのホテル系列は傍観を決め込んでいるようだが、どこでも問題は隠れているだろう。
 大和地鶏がブラジル産鶏肉。昨日業務スーパーに立ち寄る機会があって見ていたら、冷凍ブラジル産が100g68円だった。国産は88円。88円でも十分安いのだが、ブラジルはすごい。牛の形成肉も本格偽装だ。単独では出荷できない肉をあつめてくっつけて冷凍する。その際、牛脂を挟み込む。さらに牛脂とうまみ液を注入する。そうすれば霜降りには見えないが、パサつきは少なくなる。これを和牛といつわるのは悪質だ。
 一時、予定の食材が入らないことはあるだろう。だがずっとというのは意図的偽装だ。
 問題の背景には、営業過剰がある。安売り競争と高級感を売りにする競争だ。あまりに安いものはそれに応じた食材をつかうのは当たり前だ。三笠旅館では大和地鶏とか大和野菜とかいいながらブラジル鶏とよその野菜だった。単に鶏・野菜でいいのに、実質以上に価値があるように装うために大和地鶏・大和野菜という表示をする。阪急系六甲山ホテルは大和=奈良よりはるかに狭いホテルの菜園の特別野菜を使っていることを売りにしていた。しかし、大和でもカバーできなかったのに、ホテルのハウス菜園では調達できるはずがない。ところが「ホテル菜園の野菜を使ったシェフの気まぐれサラダ」として出していた。最近は、料理に数倍の包装をするような、過剰な、こけおどしというべきネーミングがあふれている。だから必然的に偽装になる。
 
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