山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

新聞はインチキでない橋下支持率調査をやれ!

2013年04月26日 10時19分40秒 | Weblog
 橋下大阪府知事・大阪市長とマスメディアとの関係でじつに不可思議、いかがわしいことがある。それは、知事・市長の支持率調査だ。政府・政党の支持率調査は毎月やっている。知事・市長レベルの支持率調査はかつては、めったにやられたことがなかった。ところが、橋下氏が知事なってからは、大阪だけ、毎月のように調査し発表した。
 全国的に見れば、去年の衆院選に至るまでのマスメディアの日本維新の会持ち上げぶりは異常だった。ところが、大阪では、5年間にわたって、去年の全国状況の5倍か10倍ほどの持ち上げぶりだった。なにしろ毎日、橋下氏がお立ち台に立ち、それをニュース、ワイドショーがとりあげ、橋下氏生出演も数限りなくおこなわれた。テレビは連日、橋下独演会。マスメディアの入れ込みぶりは異常だった。テレビによく出るタレントは人気が高まる。それと同じで、連日テレビにとりあげられる橋下知事・市長は人気が出る。橋下知事と対立していた平松大阪市長の扱いは、5対1、いや10対1くらいの差別的扱いだった。橋下氏の一番の手法は、公務員を敵に仕立てて、これを徹底的に攻撃することで自らを際立たせるというものだ。職員の不祥事があっても、責任者として謝罪はせず、外部からの攻撃者としてふるまう。だから自分へのダメージはゼロで、一般市民を引き連れて攻撃する側に回るから、不祥事があればあるほど人気を高めることができる。組織の責任者としてはもっともずるいタイプだ。これがすべてテレビカメラの前で演じられる。世論誘導などたやすいということになる。テレビは、橋下氏の振る舞いそのものを政治現象として分析報道するという姿勢はゼロだ。思考ゼロ。操られるまま。それどころか、他の局に先を越されないようにと、お追従の競い合いをする。これが大阪の5年間の異常をつくりだした。
 このようなマスメディアあげての橋下持ち上げと同時並行で支持率調査がやられてきた。これは、2011年11月の市長選挙後しばらくまでつづいた。ところがその後1年以上ぷっつりと途絶えた。なぜか。橋下氏の幻想がはげ、支持率に陰りが見えてきたからだ。最後の支持率は、確か60%を切った。支持率が下がるようになったから、調査をやめるというのは、卑怯だ。マスメディアが橋下氏の茶坊主でしかなかったことの証明だ。
 前々から、橋下大阪市長支持率調査をやれ、やらないならずっとやるなということを書こうと思いながら、ずるずると来た。今回書き始めたら、なんと朝日新聞・テレビが、先週末調査をしたというのだ。えっ、書くのが遅れた、と思ったが、なんと、朝日新聞の調査はインチキ調査だった。大阪府民に聞きました、橋下大阪市長支持61%、松井大阪府知事支持55%というのだ。61%とは持ちこたえているではないか。
 ところが、なんと大阪市長の支持率を調査するのに、関係のない市外の人の意見を主に聞いているのだ。依然高い支持率だ、松井知事より6%も高い、というのだろう。こんなインチキ調査をするのなら、もっと範囲を広げて、兵庫・京都、滋賀・奈良・和歌山もふくめてやったらどうだ。
 当然、大阪市民だけのサンプルを集計できるはずだ。集計したはずだ。しかしそれを発表せずに、あえて府全体のサンプルを発表したところに意図的なものを感じる。橋下持ち上げのための、世論操作だ。ことほど左様に、大阪の5年間は異常だ。
 
 
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1 コメント

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それはそうでしょう (大阪府民の1人)
2013-05-17 00:41:12
大阪府時代もそのひどさは想像を絶するものがありましたが、大阪市に行ってからも、市民生活の向上などそっちのけで、国政のため平気で大阪市を留守にするは、放射能がれきを(何のことはない利権がらみで)此花区に受け入れるは、区長に責任を押しつけながら公共サービスにを低下させるは(要するに出費を減らしたいんだろうが)、やってることがこれでは支持を失うのは当たり前でしょう。大阪都構想も似たような利権がらみの、うさんくさい話のように思えてなりません。
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