山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

黄金のじゅうたん

2008年12月06日 09時46分03秒 | Weblog
 朝起きたら快晴だ。ピリッとした空気。昨日の朝は雷鳴轟いて、激しい雨だった。そのため木々の葉はすっかり落ちてしまった。
 我が家の白木蓮の葉も8割方落ちた。茶色の大振りの葉がびっしりと土とコンクリートをそしてスギゴケを覆う。並べた植木鉢の上も茶色のドームのようだ。黄葉でなく茶葉なのできれいとはいえないが、冬が迫ってきたことを感じさせる風情がある。淋しさを感じさせる。今日、青空の中の白木蓮の葉を見ると、垂れ落ちそうになるのを、微風に揺られながら必死にぶらさがっている。葉が落ちてしまって、間から青空が透けて見える。
 十三公園の銀杏の周りは分厚い黄金の絨毯になっていた。歩道脇の銀杏から大量に落ちた黄葉が積もって、その上を歩くとふわふわとした感触だった。まさに自然の黄金の絨毯だ。
 学校の銀杏もずいぶん葉を落とした。まだまだ残っている木もあるが、もうまばらになったものもある。プールの脇にある直径5、60センチの古い銀杏は、この雷雨でいっきに葉を落とした。数センチの絨毯を織り上げた。技能員さんに聞いたら建て替え工事で根を切られ、力が衰えたということだ。旧校舎の運動場にあった2本のクスノキのうち1本は残され、いま中庭のクスノキとなっている。だがこれもすぐ横に多目的ホールを建てたので根が切られ、その後すっかり元気をなくした。これも技能員さんにきけば、なんとか持ちこたえさすために周りの土を入れ替えたそうだ。また毎日雑草を抜いて養分を取られないようにしているという。
 木々の少ない大阪でも、その時々の表情に注目すれば、なかなか潤いがある。自分のお気に入りの黄葉スポットがあると楽しいものだ。
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4 コメント

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文化レベルの尺度 (白ワイン)
2008-12-08 20:11:21
都心でも、緑の多い地区というのは
住人の文化レベルが高いような気がいたします。

落ち葉一つ取りましても、
季節の移り変わり、自然の尊さと見るか?
単なる薄汚れた枯葉と見るか?
段通の絨毯か、へばり付くだけの落ち葉か?
後者の多い地域では、
樹木が直立した丸太のようです。
枝葉が全て切り取られ、
亡骸のような出で立ちにされています。
何の情緒も感じられません。

伸びやかな木々は、
枯葉を落とし滋養にしながら、
春に芽吹く準備を始めます。
もう少しいたしますと、樹皮が艶々と燻し銀に
輝き始めるでしょう。

毎日毎日、多くの葉が舞い散っても
掻き集めて、根元に置いてやりましょう。
きっと、春に煌めく様な美しい新緑に巡り合えるでしょう。

山上様
苔が生えるような環境は、丁寧な手入れが必要です。
お庭を大切にしておられるのがよく判りますね。

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木を大切に (山上)
2008-12-09 00:41:55
 落ち葉がじゃまだといって銀杏の枝をはやばやと市役所に切らせる地域があります。残念ですね。
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いちょうの短歌 (イクーニャ)
2008-12-09 20:10:29
イチョウは紅葉すると金色になり、輝きますよね。本当に美しいです。


だんだん、若い頃に覚えていた短歌や詩を忘れてきました。いやだ。いやだ。とても好きな歌だったのに、与謝野晶子だったとは。。。


「金色の ちひさき鳥の かたちして
   銀杏散るなり 夕日の岡に」  
与謝野晶子(よさのあきこ)

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いい歌ですね (山上)
2008-12-10 10:10:03
 与謝野晶子らしいいい歌ですね。イクーニャさん短歌が口をついて出てくる、すばらしい。
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