山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

日本ジャーナリスト会議のJCJ賞が5件に贈られる

2018年07月18日 23時04分04秒 | Weblog
日本ジャーナリスト会議が毎年すぐれたジャーナリズム活動に対して表彰する第61回jcj賞を17日発表した。5件が対象となった。
 ①朝日新聞の「財務省による公文書の改ざんをめぐる一連のスクープ」、②高文研「日本ナショナリズムの歴史」全4巻(梅田正己著)、③しんぶん赤旗「米の核削減、日本が反対、核弾頭の最新鋭化も促す」「『沖縄に核』日本容認、09年、米の貯蔵庫建設提案に」その他続報、④沖縄タイムス「沖縄へのデマ・ヘイトに対峙する報道」、⑤日本テレビ放送網「NNNドキュメント18 南京事件Ⅱ 歴史修正主義を検証せよ」
 朝日新聞の森友・加計疑惑に関する報道、度重なるスクープは称賛に値する。ジャーナリズムの真価を発揮した。朝日の幾度かのスクープが、安倍政権の暗闇を日の下に引きずりだした。逆に、読売新聞が前川喜平・前文部事務事務次官を買春行為をしていたかのようにおとしめる記事を書き、あと何の責任も取らないのと好対照だ。
 梅田さんの著書に興味がわくが実際に手にするところまで意欲が持てるかまだまだだ。
 3月の赤旗報道は、オバマ政権が核態勢見直しに向けた取り組みでの議会の意見聴取で日本大使館が、核巡航ミサイル・トマホーク退役に反対、核弾頭の最新鋭化を促していた。被爆国としてあるまじき対応をしていたことを、当時の駐米公使・現外務次官の発言記録を入手して暴露した。例のごとく政府は知らぬ存ぜぬを決め込んでいるが、事実は動かない。
 沖縄に関するデマ・ヘイトは常軌を逸している。他民族へのヘイトも見苦しい限りで、ヘイト主の精神性を疑うに十分だが、同じ民族の沖縄県民へのヘイトはかつてはなかったものだ。少しは心があった。だが、戦中・戦後の沖縄県民への理不尽な負担、差別に触れもしないでヘイトに走る連中には怒りを覚える。安倍首相派は沖縄の新聞を敵視するが、沖縄2紙こそジャーナリズムだ。
 日本テレビ=読売テレビの「南京事件Ⅱ」は南京まぼろし派を木っ端みじんに打ち砕く力作だった。歴史修正主義の言い分を事実でくつがえすもので、このテレビ局にも良心が残っていることを示した。
 すぐれたジャーナリズムに対してJCJ賞があるのなら、国連気候変動枠組み条約締約国会議にあわせて温暖化対策に背を向ける国に送る化石賞に相当する賞があってもいい。権力のちょうちん持ちの読売新聞が大賞をとること間違いなし。しかし、あまりにも権力追随、ヘイトの動きが多いし、恥を知らない連中には意味がないか。
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