山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

国会での森友・加計審議を逃げて、膿を持ったまま外国へ遊びにいく安倍首相

2018年07月07日 12時39分56秒 | Weblog
 安倍首相は国会開会中にもかかわらず、国際会議があるわけでもないのに、7月11日から18日までヨーロッパ、中東を外遊する。会議に出るわけではないから、まさに遊びに行くのだ。お供をたくさん引き連れて、大名旅行だ。言い訳程度に相手国の首脳と面談もする。その際に、中東などでは日本への支持の代償としてお金をばらまく。4月末から5月初めにも中東に行った。ヨルダンでは北朝鮮と断交したご褒美として大金をふるまった。
 安倍首相は何年間も、対話のための対話は意味がないと言い続けてきた。マスコミがこれを当然だとして垂れ流してきたから、多くの国民も同じ考えにとらわれている。安倍首相は外交が得意だとか言ってるらしい。彼の外交は、金に糸目をつけずに外遊をくり返しているだけではないか。税金で遊びまくっているのだ。外遊が外交だとは恐れ入る。最大の課題だといってきた拉致問題に何の手も付けていなかったではないか。米朝首脳会談のてん末を通じて、安倍外交は空っぽだったことが明るみに出た。南北首脳会談で情勢が転換したのに、中東では対北朝鮮圧力への支持取り付けに奔走したが、現時点で何を言うのか。
 北朝鮮に対話は意味がないというのに、ロシアに対しては21回も首脳会談している。しかし成果は何もない。これこそ対話のための対話ではないか。領土問題はお預けの経済協力の対話ばかりだ。
 安倍外交の第一の柱はアメリカ追随だ。米朝首脳会談が決まった時には、賛意を示したが、トランプ大統領が中止を打ち上げたときは、世界中で安倍氏だけが支持するとの声明を出した。対話にとどまるべきだと苦言を呈するのではなく。だから世界から失笑を買った。今、ヨーロッパを回って、最大限の対北朝鮮圧力を説いていたのを、今度はどう説明し何の支持を求めるのか。自らの外交方針とは正反対の情勢展開の下でどう整合性のある議論ができるのか。
 秋の自民党総裁選で、3選を手にするために、ここで森友・加計問題でぼろぼろになってはかなわない。だからトンズラする。でも外遊で楽しんだ後が怖い。去年の1月、外遊から帰ったら、森友・昭恵問題が燃え上がっていた。残業代なし法とカジノ法を通すために国会をひと月延長したが、森友・加計の追及爆弾をもちこすことになった。この問題はなにも解決していない。膿は膨らむばかりだ。時が経てば消えると思ったら大間違い。メスを入れてえぐりだす以外に終わりはない。
コメント (1)
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