山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

殺人テロを推奨した人物が大阪市浪速区長に

2012年06月23日 11時44分10秒 | Weblog
 『朝日』(6・23)に見過ごすことができない記事があった。区長公募で浪速区長に採用された経営コンサルティング会社社長・玉置賢司という人物が「近頃の日本は右翼があかん政治家を殺したりせえへんようになった」とツイッターで発言していたという。「管首相が私の前に来たら必ず殴ります。たとえ懲役に行くことになったとしても」とも発言していた。右翼の山口二矢(おとや)が1960年、社会党委員長・浅沼稲次郎を暗殺したのを想定してのことだろう。
 これは区長になる資格がない。任命責任が問われる。橋下市長は知事になって、身辺があぶないといって24時間警備をもとめた。過去の知事には例のないことだった。こんどは殺人テロを推奨する人物を擁護するのか、あらためてその責任が問われる。
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人をなめた原発再稼働決定と報道

2012年06月23日 09時57分28秒 | Weblog
 16日、野田内閣が福島の事故を忘れたかのように原発再稼働を決めた。福井県知事の同意を得たとして。ここには、橋下ら関西広域連合の首長たちの後押しも大きな役割を果たした。
 原発事故はいまだ収束していない。にもかかわらず、野田首相は「新安全神話」をふりまいた。すでに関西では、関西電力がテレビコマーシャルを再開し、「新安全神話」宣伝がテレビを席巻している。いつのまにか神経が鈍るのをねらっている。
 びっくりしたのは、橋下大阪市長が原発発言を再開したのにあわせて、新聞各紙がまたまたのせていることだ。豹変した人物なのに、とにかくもちあげる。ところが再稼働反対の市民運動は一切無視する。外国の運動は政権の行方と重ね合わせて詳細に報道するのに、日本の運動は政治の動向とは無縁の意味のない動きだとばかりに、なかったことにしてしまう。野田・小沢の政局報道に、橋下の一挙手一投足につきしたがう。
 6月15日には、15000人が再稼働に反対して首相官邸前をうめつくした。17日には、福井市で2200人があつまった。福井では空前の数だ。だが、マスメディアは無視した。詳細に一面で報道したのは『赤旗』のみ。日本のマスメディアは事実を報道しない。政局報道・政界報道が政治報道だとすりかえる。
 6月22日の官邸前抗議行動は、ついに45000人に達した。『赤旗』はひきつづき1面トップ。志位委員長もぎっしりの人並みのなかでハンドマイクを握っている写真もある。無視を決め込んだ各社も、ここにいたって載せざるをえなくなった。でも扱いが小さい。この動きこそ、マグマのようなうごきなのだ。これが人々にどんどん伝わっていけば、無力感にとらわれた人も、勇気をとりもどす。
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