山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

人をなめた原発再稼働決定と報道

2012年06月23日 09時57分28秒 | Weblog
 16日、野田内閣が福島の事故を忘れたかのように原発再稼働を決めた。福井県知事の同意を得たとして。ここには、橋下ら関西広域連合の首長たちの後押しも大きな役割を果たした。
 原発事故はいまだ収束していない。にもかかわらず、野田首相は「新安全神話」をふりまいた。すでに関西では、関西電力がテレビコマーシャルを再開し、「新安全神話」宣伝がテレビを席巻している。いつのまにか神経が鈍るのをねらっている。
 びっくりしたのは、橋下大阪市長が原発発言を再開したのにあわせて、新聞各紙がまたまたのせていることだ。豹変した人物なのに、とにかくもちあげる。ところが再稼働反対の市民運動は一切無視する。外国の運動は政権の行方と重ね合わせて詳細に報道するのに、日本の運動は政治の動向とは無縁の意味のない動きだとばかりに、なかったことにしてしまう。野田・小沢の政局報道に、橋下の一挙手一投足につきしたがう。
 6月15日には、15000人が再稼働に反対して首相官邸前をうめつくした。17日には、福井市で2200人があつまった。福井では空前の数だ。だが、マスメディアは無視した。詳細に一面で報道したのは『赤旗』のみ。日本のマスメディアは事実を報道しない。政局報道・政界報道が政治報道だとすりかえる。
 6月22日の官邸前抗議行動は、ついに45000人に達した。『赤旗』はひきつづき1面トップ。志位委員長もぎっしりの人並みのなかでハンドマイクを握っている写真もある。無視を決め込んだ各社も、ここにいたって載せざるをえなくなった。でも扱いが小さい。この動きこそ、マグマのようなうごきなのだ。これが人々にどんどん伝わっていけば、無力感にとらわれた人も、勇気をとりもどす。
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1 コメント

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まったくその通り (yama)
2012-06-23 16:33:24
日本のマスメディア、とりわけ大手全国紙とその系列の放送局はまったくと言っていいほど翼賛化して、本来の役割を期待することは絶望ですね。
一部の地方紙で頑張っているところはありますが…、「赤旗」に期待したいたいですね。
こうなったら、われわれのような〝草の根メディア〟から告発・発信している人が団結・連帯して対抗するしか手はないのでは。
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