公の機関が主催する日本酒のコンテストには独立行政法人・酒類総合研究所(前 醸造試験所)の「全国新酒鑑評会」と、各地の国税局単位の「○○国税局酒類鑑評会」というものがあります。この秋に行われた関東信越国税局酒類鑑評会の受賞蔵が今日の新潟日報に出ており、例年は常温の部だけでしたが、今回から燗酒の部も設けられたこともあり、沢山の銘柄のさまざまな書体が紙面を飾ってます。
数年前に鑑評会の一般公開に出かけていったときのこと。百以上の銘柄をきき酒してみましたが、酒蔵が精一杯の技術をもって造り上げたお酒は、私には甲乙つけがたいものが多く、「なんでこの酒が入賞できなかったんだろ?」と首をかしげることも少なくありませんでした。もっとも、50~60銘柄目あたりから舌が麻痺して微妙な違いが判らなくなってしまいましたが…。
鑑評会に出品されるお酒は特別に醸造されたものが多く、普段市販されているお酒と全然別物での競い合いですので、果たしてこれらの鑑評会がお客さんにとって意味のあるものなのか?とは以前から言われてることです。が、まぁ硬いことは言わずに、お酒党の人たちには、お祭りみたいな気持ちで「おっ 今回は入ったな」とか「おやおや、残念でした」と、大らかな見方をしていただけたら酒蔵さんも張り合いになると思います。ちなみに今回の最優秀賞は、群馬県の「赤城山」というお酒でした。果たして、その技術が市販酒に反映されてるかな?それが一番大事~♪ by 大事マンブラザーズ