昨日のブログでも触れましたが 日本酒の話しになると「秋上がり」という言葉が出てくることがあります。
当ブログでも過去に何度か取り上げてますので「しつこいな」と言われそうな気がしないでもないですけど、ありがたいことに新規でブログを見に来てくださるかたが増えていますので 2年ほど前に書いた文を下にコピペします。↓
(ここから)『昔からこの季節の日本酒には「ひやおろし」とか「秋あがり」などの言葉が使われることがあります。もともとはお酒の状態を表す言葉だったのですが、いつのころからか商品名にしている酒蔵さんもありますね。
この二つ、どちらも名乗るために明確な決まりはありません。「何となくそんな感じ~~」的なノリで使われることもあります。
一応簡単に言いますと、「ひやおろし」は春先に搾ったお酒を加熱殺菌して秋まで貯蔵し、品質に悪影響がないくらいまで外の気温が下がったころに蔵出しするお酒のことです。一般的には貯蔵後にもう一回 加熱殺菌するお酒が多いのですが、気温が下がればその必要はないということで「(加熱しない)冷や」のまま「卸す」から「ひやおろし」と呼ばれたそうです。ここからも分かりますが、日本酒の「冷や」とは「冷やしたもの」ではなく「常温」のことなのです。
そして「秋あがり」は秋になってしっかり熟成、旨味がのったお酒のこと。これはかなり感覚的な意味合いが強いですね。ザックリ言い切ってしまいましたが・・・ 』(ここまで)
この「ひやおろし」と「秋上がり」、日本酒に興味の無いかたにはとても紛らわしい言葉かも知れません。
そして批判を恐れずに言うならば どちらもほとんどのお酒に使うことが可能です。だって定義がないんだもん。特に「秋上がり」に関しては ほぼほぼオールマイティな単語ですぞ。
しかしそれは決していい加減だというのではなくて、先人たちの大らかさの表れなのですよ。
「お客さん、この酒 秋上がりして今とっても旨味が乗ってますよ!」
なんて料理自慢の居酒屋さんの大将からカウンター越しに言われたら
「じゃ それ燗つけてくれる?」
ってなるでしょ?そんな感じで使ってもらえると嬉しいですよねぇ。誰がどう使っても間違いではないのです。そのひと言で美味しさが倍増するならどこに問題がありましょうか。それでこそ酒も喜ぶってもんですよ。お客さん、お店の大将、そして酒… 三方よしで最高の時間を!
月曜日から何言ってんだよ!そういう話しは休みの前に言えよな‼ って?( ;∀;)
そりゃごもっともでございます。では今度の花金に思い出してください。
ということで本日も日本酒で乾杯!(^o^)丿