朝から晴天の新潟市です。
配達の道中、路肩に車を停めて電話に出ると、目の前の電柱中央の頂になにやら生体反応。
車内からスマホで撮ったのでこんなもんですわ。何者かよくわからないところが むしろいい感じです。
帰宅後、倉庫内にて軽作業を。こちらは今年も好評の「金鶴の麹」、ちょいと場所を移動。
「麹(こうじ)」と呼ばれていますが「麹菌を繁殖させた米」です。麹菌はカビの一種ですので研究が進んでいなかった時代には海外の学者さんたちもあまりよく思っていなかったようで、その昔「酒の博士」坂口謹一郎氏(1897~1994)のもとへアメリカの有名なカビ学者が送ってきた手紙には「お前の国では麹菌を使って酒や醤油をつくっているが、そんな仕事をやっている工員の間に何か特別の病気がありはしないか?」と書かれていたそうな。
そこで坂口博士は、『朝から晩まで麹菌胞子がとび立つ中で働いている人たちについて、昔からの話や、また医者にも相談したりして調べてみたが、いずれも常人にまさる健康体が多く、「特別な病気」を見出すことはできなかった』(坂口謹一郎 著「日本の酒」より)ということです。いろいろな抗生物質がカビでできるようになったため、カビを使う生化学工業が時代の寵児になってカビの地位が上がったんですと。そして今では「日本の国菌」なのですよ、麹菌は。
それにしても驚くのは、この日本固有のカビ「麹菌」が持つ酵素パワーに気づいて上手に生活に取り入れてきた先人たちの知恵ですよ。私なぞはその人たちの爪の垢を煎じて飲まねばならぬほどですわ。飲んでも変わらないと思いますけど。
昔の人たちの鋭い観察力に ただただひれ伏す田舎酒屋なのでした。
佐渡の銘酒蔵がつくった麹、おかげさまで今年も順調です。数量限定品ですので品切れの際はご容赦ください。
「金鶴の麹」 400g入り 850円(税込)
当店でお買い上げくださったかたがたのご感想では「あまざけ」と「醤油麹」が特に好評です。旨味はあるのに雑味は無い上品な風味に仕上がりますからね。
それでは、明日もよろしくお願いいたします。