いい歳したオヤジが誕生日のケーキを楽しみにしているというのは子供たちの今後にどう影響を及ぼすのかわかりませんが、「うちのオヤジは感謝の心を持っていた」と いずれ解るときがくるだろう、うんうん。ちなみに下に敷いてある赤い風呂敷には白い文字で『寿』と染め抜いてあります、ロウソクなんて立てなくてもこれで充分おめでたそうでしょ。色彩バランスもいいし。「なんだか米寿のお祝いみたいだね、アハハハ…」とことんイヤミなかーちゃんだ、コンチクショーめ! おっと感謝の気持ちが飛んでいくところだった、危ない危ない。かーちゃん、子供たち、ちゃーんと感謝してますよ、ありがとさん。(こうしていられるのもお客さんのお陰です。皆さんありがとうございます。)
昨日は中学校のPTA行事で学校敷地内の側溝の泥上げをしました。体力に自身がありそうなオヤジが揃ったので安心していたのですが…考えが甘かった。何年分も堆積した土を側溝からほじくり出すのは予想以上の重労働、スコップを持って5分も経たない間にオヤジ軍団汗まみれでゼーゼーと息乱れまくり。始まったばかりでこれでは先が思いやられるな、でもみんなオヤジのプライドがあるので弱音は吐けない、よそのオヤジに負けてたまるか! その脇では子供たちが部活動の真っ最中、青春だねぇー頑張れよー、っておかしいだろう?と顧問の先生に一言。「子供たちにも手伝わせましょう!」
数時間後、家に帰ると早速腰に違和感が…「このくらい一晩寝れば治る!」かーちゃんに大見得切ったものの、腰はどんどん重くなってくる、どんどん、どんどんどんどん…かくして本日、腰痛オヤジ一丁上がり。「だから早めにシップ貼ればって言ったのに」と責めの言葉を浴びせるかーちゃんから目をそらし、『腰痛に ヨウツーイ(要注意)』などと心の中で哀れなギャグをつぶやくオヤジでした。このギャグ、使えるな。
↑をクリックすると日本酒造組合中央会が発行している「日本酒ほろ酔い健康法」という冊子の1ページが出ます。日本酒好きには心強い言葉があれこれと。私は酒好きを公言しているからか、どんな場に行っても人と会話すると必ず酒の話になります。そして会話の中から時々感じられるのが『日本酒は誤解されている』ということ。代表的なのは「日本酒は太る」という大間違い。かわいそうに間違った情報を教えられたのね(涙)…そんな人には成分をどうこう言っても分かり難いので簡単な例を一つ。日本酒は太ると言うなら酒蔵の社長は全員デブのはず、でも今までお会いした酒蔵の社長さんで酒は飲むけどビールは飲まないという人は皆やせてます。さあどうだ!まいったか!
ここまで強く言い切ったんだから酒蔵の社長さん、太らないでね…(う~ん、あの社長 不安だなぁ)
海の日なのに散々な天気。店も暇なので片付けをしていたら見慣れないフロッピーディスクを発見。「何だろな?」と試しにパソコンに入れたら、[1998/1/19]と日付の入った酒の仕込み風景の写真が出てきました。
あー、思い出した。佐渡の加藤酒造店さんに仕込みの手伝いに行った時に一緒に連れて行った新潟大学のN川君が撮ってくれた写真だ。佐渡から帰ってきた数日後に「パソコンで見れますので…」と、このフロッピーを持って来てくれたんだった。当時の私はITとは無縁だったのでお断りしたんだけど、「いつか見るかもしれないから」とN川君が置いて行ったんだった・・・ 今日がその「いつか」になりました。
分かりにくい写真ですが、これは甑(こしき)という大きなお釜で米を蒸しているところ。もっと効率の良い機械が普及している中で今どき珍しい光景です。加藤酒造店さんのお蔵はこの頃とほとんど変わってません。この8年半に、N川君は無事大学を卒業し、故郷の千葉近辺に就職、結婚もして幸せ(?)に暮らしていると一度奥さんを連れて遊びに来てくれたときに言ってました。最近は音沙汰ないけど、元気でやってるかな?あとで電話してみっかぁ~。
市販されている大豆製品(豆腐、納豆、他)で「国産大豆使用」と表示してあるのに本当は輸入大豆を使っている等の不正表示が横行していると先日のニュースで言ってました。大豆の国内自給率は5%(食用は22%)と言われてますし、10年前はもっと自給率が低かったんですから輸入大豆が氾濫してるのは当然の結果。知らないうちに皆が食べてきたんですよね。でも、「遺伝子組み換え大豆(輸入)使用」なんて正直に書いたら売れないから業者の人も大変です。
山下惣一さんも言ってましたが、「知らなければ安心」なんですよね。不正表示も狂牛病も、知らなければ安心して大豆製品でも牛肉でも何でも「美味しい」と言って食べられる、まさしく「知らぬが仏」… でも、知らないのって嫌だな、騙されてるみたいで。「何でだろう?」とか「本当かな?」と、消費者の皆さんが疑問を感じたり詳しく知りたいと興味を持つことが不正を減らす特効薬ではないでしょうか…
先のニュースのお話は氷山の一角、残念ながらいろんな不正がまかり通っている世の中ですが、うちは商人として出来るだけ『造り手の顔が見える安心なもの』をお客さんに提供したいと思ってます。皆さんも安心・安全について一緒に考えませんか?
昨日の昼間、久々にゆっくりできる日曜日だったので、のんびりとテレビなど見ていたら「ソースカツ丼の元祖はどっちか?」と、長野県の2つの地域がお互いに元祖を主張して衝突しているという番組がありました。皆さんご存知ですか?ソースカツ丼。カツをソースで煮てどんぶりご飯に乗っけたもの(テレビに出てたのはカツとご飯の間にキャベツが敷かれていましたが)。どうやら世間一般でカツ丼というと「卵とじのカツ丼」のことのようですが、私の育った町(現在の新潟市)では、全域ではないかもしれませんが昔からカツ丼といえば「ソースカツ丼」でした。そもそもソースカツ丼なんて言葉も無く、普通にカツ丼とよんでいましたが・・・。私が思うに「ソースカツ丼」という単語が存在する地域では元々がカツ丼は「卵とじ」が一般的で、それと区別するために「ソースカツ丼」という言葉が生まれたのではないでしょうか?兎も角、食べる人はきっと「美味しければ元祖じゃなくてもいいよ」と思っておられることでしょう。美味しいソースカツ丼が食べたい方、いいお店紹介しますよ!
お付き合いのある熊本の焼酎蔵の社長さんからいただいたお手紙に、田植えの様子が写真つきで載ってました。焼酎というと今では『芋』がブームですが、この熊本のお蔵は昔ながらの球磨焼酎なので原料は米だけ。その米も自分たちの手で作っている文字通りの手作り焼酎ですが、それはさておき、なんと6月の14・15日に田植えをしてるんです!私たちのところよりも1ヶ月以上も遅い!う~む、日本は広いですねぇ~…酒屋をやっててあちこちに仲間や先輩ができ、土地によっていろんな違いがあるのを知ることができるので面白いものです。佐賀の東長のお蔵に伺った時も道中の田んぼで風にそよぐ麦を眺めていたら「麦を刈ってから田植えの準備なんですよ」とお聞きし、初めて二毛作というものを目の当たりにして驚いたものでした。小学校の授業で習ってはいたものの、教科書は参考資料であって、肌で感じることが何よりの勉強になるもんだ、とその時痛感しました。(でも、それって私が世間知らずだっただけ?)