お料理上手のお客さんからいつもお買い上げいただいております「三河みりん」が売り切れてしまい、入荷待ちとなっております。けっこう前に発注したんですけど製造が追いつかないそうです。

製造元の角谷文治郎商店さんの話しでは、二年ちょっと前から世界を騒がせている流行病の影響で自宅でお料理する人が増えたのが要因とのこと。一時は総菜を買って自宅で食べる「中食」も増えたと聞いておりましたが、そういうのには飽きたのでしょうか? 自分好みの味わいを手作りするかたがたがどんどん増えているらしいです。
それは素晴らしいことなんですが、現代の技術を使って2~3ヵ月で商品化出来る一般的な「みりん」と違い、伝統製法の「三河みりん」は醸造~熟成に約二年かかるのですよ。その長い月日が本格みりんならではと言われる もち米のまろやかな甘みと味のふくらみ、コクを生み出すんですねぇ。そのようなワケですので誠に申し訳ありませんが今しばらくお待ちくださいませ。
こちらは昭和五年に発刊された酒の本の一部、以前 私が尊敬する酒の先生がくださったものです。もっと勉強しなさいという意味で。

かなり過激な表現が所々に出てきますけど、それは時代背景もあるのでしょう。
その影響をまだ受けてない30年ほど前、私が慣れないワープロで作ったチラシにも「みりん」の話題がありました。もう少し言葉の使い方を考えろよってそのときの自分に言いたくなりますな。↓

昔は本格みりんを飲用にしていたこともあると言われております。今はそのまま飲む人はあまりいないと思いますが、お料理以外に使っている人もいらっしゃるんですねぇ。たとえば当ブログでもご紹介したことがありますが「バニラアイスにみりん」とか。

三河みりんをかけたバニラアイスは味わいがかなりグレードアップしますよ、驚くほどに。
(上の写真はみりんが見えなくなってしまいましたがちゃんとかかってます。)
と言いながら品切れしております。本当にすみません。
入荷した際にはどうぞご贔屓のほどよろしくお願いいたします。

それでは皆さん、花の金曜日を楽しくお過ごしください。
明日もよろしくお願いします。