少し前に「一括受電」の件について、つぶやきましたが。
今回は、「電子ブレーカー」について。
★電子ブレーカーとは
“電子式ブレーカー”や“デジタル式ブレーカー”と呼ばれることもあるもので、
低圧電力(動力200V)の基本料金を、大幅に削減できるといわれている設備のことです。
ちなみに・・・。
「低圧電力」とは、商店、工場、マンションなどで、エレベーターやモーターなどの
動力に使用するための電力です。
商店や工場、マンションなどでモーターなどの動力を使用し、
契約電力が原則として「50KW未満」の場合は、この「低圧電力」契約になっています。
つまり、「電子ブレーカー」は動力200V(低圧電力)に使用されるものであり、
高圧電力の需給施設や一般家庭に使用されることはありません。
「電子ブレーカー」は、マンション共用部、工場、店舗、ガソリンスタンド、
コインランドリーなどで使われている低圧電力(動力200V)の基本料金を、
大幅に削減することができるというシステム。
★安くなる理由は電気料金の仕組みにあるらしい。
このブレーカーを使用することで、低圧電力の電気料金が安くなるのか?
その仕組み。
低圧電力の基本料金の仕組み
低圧電力の基本料金の計算方法は以下のとおりで算出。
「低圧電力の電気料金」=「基本料金」+「利用料金」
「基本料金」=「契約容量(KW)」×「基本料金単価(円)※」×「力率割引」
(※電力会社によって異なる)
低圧電力の契約プランとしては2種類のがあり、上記の計算式に含まれている、
「契約容量(KW)」を決める方法については、
平成8年度から、以下の2種類のプランから契約者が自由に選択できるようになりました。
1.負荷設備契約(従来からあるプラン)
動力(200V)機械設備の容量を総合計(KW)し、それを契約容量とする契約方法です。
契約容量は、機械の稼動頻度や、使用電力量などに関わらず、設備容量の合計(最大値)となります。
ですからその分、電気代の基本料金が高くなってしまいます。
2.主開閉器契約(ブレーカー契約・新しいプラン)
動力(200V)機械設備の容量に関わらず、実際の機械稼動時に流れる電流値を元にし、
ブレーカーの大きさにより契約容量を決めます。
それにより、(1)の負荷設備契約よりも契約容量を、小さくすることができます。
その分、電気代の基本料金が安くなります。
★低圧電力の電気基本料金を安くする?
マンション、工場、店舗などの動力設備が同じで、稼動頻度、電力使用量も同じとして、
低圧電力の基本料金を比較すると、負荷設備契約より主開閉器契約の方が安くなります。
しかし、低圧電力の利用者のほとんどは、従来からあった負荷設備契約のまま利用している
という現状があるようです。
低圧電力の契約内容を「負荷設備契約」から「主開閉器契約」に変更し、
基本料金の元になる基本契約数を小さくすることで、基本料金を安くすることができます。
また、現実的な問題として、契約容量の電流値をどこまで下げていいかは、
契約容量を下げることでブレーカーが落ちるのではないかという点に、
不安が残るのではないでしょうか。
そこで、「電子ブレーカー」が開発されたようですね。
★電気料金が安くなる理由と注意点
ブレーカーとは具体的にどのような機能をもったものなのか?
一般的なブレーカーと比較すると。
★ブレーカーと電子ブレーカーの違い
【 一般的ブレーカー】
一般的なブレーカーは、その許容範囲以上に電流が流れるときに、電流を遮断し、
設備や配線などを保護する機能をもっており、どれだけの電流が流れたら、
何分何秒以内に遮断させなければならないという基準がJIS規格にて定められています。
これは、熱伝導式ブレーカーというもので、過電流発生熱で電流を遮断する仕組みです。
【 電子ブレーカー】
電子ブレーカーは熱伝導式ではなく、電流値をデジタル数値で感知します。
ブレーカーの動作をコンピューター制御し、JIS規格の許容範囲最大まで
使用できるようにプログラミングされています。急激な電流が流れても瞬時に
電力を遮断するのではなく、電流の強さと時間を監視し、規定時間以内であれば
ブレーカーが落ちないようにすることができます。
★使用するメリットとは?
電子ブレーカーは一般のブレーカーより、一定の時間以内ならば、
より多くの電流を流せることになります。
たとえば、短時間でON/OFFするような負荷変動が大きい機器の場合には、
一時的に定格電流を超えても短い時間で、定格電流以下に戻りますので、
電気が落ちなくて済むようになります。
平成8年度に、主開閉器契約(ブレーカー契約)が認められるようになってからは、
実際のピーク電力を測定し、多少の許容量を保たせた契約容量に切り替えることが
できるようになりました。
そして、短時間のピーク超過では落ちない、最大電力消費を監視し制御できる
「電子ブレーカー」という製品が登場したことで、安全に契約容量を切り替えて、
電気基本料金を大幅に安くできるようになったわけです。
しかし、電力の契約容量は、契約状況、機械の稼動状況、電気の使用状況など、
電力の使用量は契約者によって異なりますので、正確な調査と綿密なデータに
裏づけされたノウハウによって、安全な容量を決めることが大事です。
この機器を販売する会社では、こうした安全な契約容量をお客さまに対して、
調査した上で提案をしています。
それにより、現在、電力会社に支払っている電気料金と、導入後を比べて、
効果がある場合には検討しても良いのではないのでしょうか。
近年は、こうした電子ブレーカーの優れたシステムに目をつけた悪質業者が、
粗悪なブレーカーを営業しているケースが場合がありますので十分に注意することが大切ですと、
で・・・検針票のどこをまずチェックするのか?と言えば。
検針表をお手元にご準備ください。
契約容量と力率が分かれば、現在の基本料金の計算ができます。
詳細については、各コンサル会社に現地調査を実施して頂き、
電力の使用料を調査して頂く必要があります。
どうせならばと・・10数棟調査して頂きましたが。
機械式駐車場がある管理組合では、やはり動力契約力が多いため削減効果は大です。
ただ、初期導入費用として「電子ブレーカー」の費用が約50万弱かかるのが考えるどころ。
でも、月額・年間の電気使用量と比較すると、2年程度で投資費用し回収できそうです。
まあ、これも費用対効果ですね。
★ご相談がございましたら、メールでどうぞ★
あいFPマンション管理士事務所 kazumi1107@hi2.enjoy.ne.jp
下関地区の方は、山口県マンション管理士会でも
携帯 080-1908-5466 まずは、メールで。
北九州地区の方は、一般社団法人 北九州マンション管理支援機構へどうぞ。
ホームページ http://manshiyon.sakura.ne.jp
【おしらせ】
北九州マンション管理支援機構 電話093-651-3040は現在使われておりません。
お間違えのないよう、ご注意ください。
いよいよ今年もあと・・4日。
お正月のお天気はまあまあのようですが。寒くなりました。
やっぱり寒くなると、シチューや鍋物がいいですね。
今回は、「電子ブレーカー」について。
★電子ブレーカーとは
“電子式ブレーカー”や“デジタル式ブレーカー”と呼ばれることもあるもので、
低圧電力(動力200V)の基本料金を、大幅に削減できるといわれている設備のことです。
ちなみに・・・。
「低圧電力」とは、商店、工場、マンションなどで、エレベーターやモーターなどの
動力に使用するための電力です。
商店や工場、マンションなどでモーターなどの動力を使用し、
契約電力が原則として「50KW未満」の場合は、この「低圧電力」契約になっています。
つまり、「電子ブレーカー」は動力200V(低圧電力)に使用されるものであり、
高圧電力の需給施設や一般家庭に使用されることはありません。
「電子ブレーカー」は、マンション共用部、工場、店舗、ガソリンスタンド、
コインランドリーなどで使われている低圧電力(動力200V)の基本料金を、
大幅に削減することができるというシステム。
★安くなる理由は電気料金の仕組みにあるらしい。
このブレーカーを使用することで、低圧電力の電気料金が安くなるのか?
その仕組み。
低圧電力の基本料金の仕組み
低圧電力の基本料金の計算方法は以下のとおりで算出。
「低圧電力の電気料金」=「基本料金」+「利用料金」
「基本料金」=「契約容量(KW)」×「基本料金単価(円)※」×「力率割引」
(※電力会社によって異なる)
低圧電力の契約プランとしては2種類のがあり、上記の計算式に含まれている、
「契約容量(KW)」を決める方法については、
平成8年度から、以下の2種類のプランから契約者が自由に選択できるようになりました。
1.負荷設備契約(従来からあるプラン)
動力(200V)機械設備の容量を総合計(KW)し、それを契約容量とする契約方法です。
契約容量は、機械の稼動頻度や、使用電力量などに関わらず、設備容量の合計(最大値)となります。
ですからその分、電気代の基本料金が高くなってしまいます。
2.主開閉器契約(ブレーカー契約・新しいプラン)
動力(200V)機械設備の容量に関わらず、実際の機械稼動時に流れる電流値を元にし、
ブレーカーの大きさにより契約容量を決めます。
それにより、(1)の負荷設備契約よりも契約容量を、小さくすることができます。
その分、電気代の基本料金が安くなります。
★低圧電力の電気基本料金を安くする?
マンション、工場、店舗などの動力設備が同じで、稼動頻度、電力使用量も同じとして、
低圧電力の基本料金を比較すると、負荷設備契約より主開閉器契約の方が安くなります。
しかし、低圧電力の利用者のほとんどは、従来からあった負荷設備契約のまま利用している
という現状があるようです。
低圧電力の契約内容を「負荷設備契約」から「主開閉器契約」に変更し、
基本料金の元になる基本契約数を小さくすることで、基本料金を安くすることができます。
また、現実的な問題として、契約容量の電流値をどこまで下げていいかは、
契約容量を下げることでブレーカーが落ちるのではないかという点に、
不安が残るのではないでしょうか。
そこで、「電子ブレーカー」が開発されたようですね。
★電気料金が安くなる理由と注意点
ブレーカーとは具体的にどのような機能をもったものなのか?
一般的なブレーカーと比較すると。
★ブレーカーと電子ブレーカーの違い
【 一般的ブレーカー】
一般的なブレーカーは、その許容範囲以上に電流が流れるときに、電流を遮断し、
設備や配線などを保護する機能をもっており、どれだけの電流が流れたら、
何分何秒以内に遮断させなければならないという基準がJIS規格にて定められています。
これは、熱伝導式ブレーカーというもので、過電流発生熱で電流を遮断する仕組みです。
【 電子ブレーカー】
電子ブレーカーは熱伝導式ではなく、電流値をデジタル数値で感知します。
ブレーカーの動作をコンピューター制御し、JIS規格の許容範囲最大まで
使用できるようにプログラミングされています。急激な電流が流れても瞬時に
電力を遮断するのではなく、電流の強さと時間を監視し、規定時間以内であれば
ブレーカーが落ちないようにすることができます。
★使用するメリットとは?
電子ブレーカーは一般のブレーカーより、一定の時間以内ならば、
より多くの電流を流せることになります。
たとえば、短時間でON/OFFするような負荷変動が大きい機器の場合には、
一時的に定格電流を超えても短い時間で、定格電流以下に戻りますので、
電気が落ちなくて済むようになります。
平成8年度に、主開閉器契約(ブレーカー契約)が認められるようになってからは、
実際のピーク電力を測定し、多少の許容量を保たせた契約容量に切り替えることが
できるようになりました。
そして、短時間のピーク超過では落ちない、最大電力消費を監視し制御できる
「電子ブレーカー」という製品が登場したことで、安全に契約容量を切り替えて、
電気基本料金を大幅に安くできるようになったわけです。
しかし、電力の契約容量は、契約状況、機械の稼動状況、電気の使用状況など、
電力の使用量は契約者によって異なりますので、正確な調査と綿密なデータに
裏づけされたノウハウによって、安全な容量を決めることが大事です。
この機器を販売する会社では、こうした安全な契約容量をお客さまに対して、
調査した上で提案をしています。
それにより、現在、電力会社に支払っている電気料金と、導入後を比べて、
効果がある場合には検討しても良いのではないのでしょうか。
近年は、こうした電子ブレーカーの優れたシステムに目をつけた悪質業者が、
粗悪なブレーカーを営業しているケースが場合がありますので十分に注意することが大切ですと、
で・・・検針票のどこをまずチェックするのか?と言えば。
検針表をお手元にご準備ください。
契約容量と力率が分かれば、現在の基本料金の計算ができます。
詳細については、各コンサル会社に現地調査を実施して頂き、
電力の使用料を調査して頂く必要があります。
どうせならばと・・10数棟調査して頂きましたが。
機械式駐車場がある管理組合では、やはり動力契約力が多いため削減効果は大です。
ただ、初期導入費用として「電子ブレーカー」の費用が約50万弱かかるのが考えるどころ。
でも、月額・年間の電気使用量と比較すると、2年程度で投資費用し回収できそうです。
まあ、これも費用対効果ですね。
★ご相談がございましたら、メールでどうぞ★
あいFPマンション管理士事務所 kazumi1107@hi2.enjoy.ne.jp
下関地区の方は、山口県マンション管理士会でも
携帯 080-1908-5466 まずは、メールで。
北九州地区の方は、一般社団法人 北九州マンション管理支援機構へどうぞ。
ホームページ http://manshiyon.sakura.ne.jp
【おしらせ】
北九州マンション管理支援機構 電話093-651-3040は現在使われておりません。
お間違えのないよう、ご注意ください。
いよいよ今年もあと・・4日。
お正月のお天気はまあまあのようですが。寒くなりました。
やっぱり寒くなると、シチューや鍋物がいいですね。