西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

ご卒業おめでとうございます

2012-03-02 10:05:58 | 日記
昨日は宮崎県立妻高校の卒業式でした。
出席したかったのですが、西都市議会の開会日と重なり欠席をしました。

朝、高校に行き、卒業式にご臨席して頂く来賓の皆様にあいさつして、後ろ髪を引かれながら(また髪が抜ける~)市役所に行きました。

PTA会長のお祝いの言葉は吹井副会長に代読をお願いしました。
次のような言葉です

「男子65名、女子83名、148名の3年生の皆さん、卒業おめでとうございます。
是非出席して皆さんの門出の時を一緒に祝いたかったのですが、議会の開会の時間と重なってしまい、今この場にいることができません。
とても残念です。
どうしても、皆さんに祝辞を述べたいので、書きました。
どうか聞いてください。
                      
もう三十七,八年前のことです。高校の先生が、「美しい生き方」と言われたことがあります。高校生だった私は、「美しい生き方」ってどういう事?と、思いましたが、それからずっと、その言葉が心に残っていました。
年をとり、いろいろな経験をして、私達学生に真顔で言われた先生の気持ちがわかってきました。
昨年、私達日本人は「東日本大震災」という、未曾有の大災害を受けました。その災害のまっただ中に、美しい生き方の1つを見ることができました。
これは毎日新聞の「近聞遠見」というコラムに書いてあったことです。

 震災があってすぐ、ベトナムの記者が避難所で、ある少年に取材しました。その少年は両親を亡くし、寒さと飢えで震えていました。
見かねた記者は自分のジャンパーを着せかけます。するとポケットから一本のバナナがこぼれ落ちました。
記者が「バナナ欲しいか」と聞くと、うなずくので、手渡しました。
ところがその少年はそれを食べるのでなく、避難所の片隅に設けられた共有の食料置き場に持って行き、元の場所に戻ってきたそうです。ベトナムの記者はいたく感動し、帰国すると、このことを報道しました。
ベトナムからの義援金は百萬ドルになり、またこの少年の行動に感動したベトナムの方が「バナナの少年にあげてください」と言って寄付した方もいたそうです。
私はこの少年の行動こそ、美しい生き方で、それは文化も歴史もちがう他の国の人々の心を揺さぶったのだと思います。
 3年生の皆さんは妻高校を巣立ち、大学や専門学校で更に学ぶ方、就職をして社会人になる方など、それぞれの道を歩むことになります。
 あいにく、東日本大震災や一昨年の口蹄疫、などの災害が起つたり、また欧州を起点とする世界的な経済不況の中にあったりと、決して平坦な道ではありません。それでも、先の東北の少年の姿や、被災したにもかかわらず被災者のボランティアを進んで行った少年少女の話を聞きます。
君たちならその苦難を乗り越えられるし、そしてそれで培った力は君たちの人間性を更に輝かせることになります。

 楽しいこと、うれしいこともたくさん有ると思いますし、同じようにつらいことや悲しいこともあなた達の身に起きるかもしれません。でも目先のことだけに一喜一憂せず、しっかりと地に足をつけてください。
「勇気」を失わず、「力」をつけ、「誠実」な心を持って、これからの人生を歩いて欲しいと思います。
そして「美しい生き方」を自ら問い続けてください。
卒業おめでとう、君たちが妻高校生だったことを誇りに思います。

3年生保護者の皆さん、ご卒業おめでとうございます、そして3年間の学校及びPTAへのご理解とご協力心から感謝申し上げます。
これからも妻高校を母校と思って、応援お願い致します。
卒業生が自ら自分の未来を切り開き、更に成長されることを願い祝辞といたします。

PTA会長  橋口 登志郎       」

卒業生のみなさん、おめでとう。

西都モノクロームphotoーソウルー(Toshiro,s都市論)



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