「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

疎開せし村の胡瓜とトマトとか 靖

2021年07月07日 22時21分33秒 | 人と作品
疎開せし村の胡瓜とトマトとか 靖



「疎開」って何のこと?
第二次大戦の末期、アメリカ軍のB29 により日本国内の200以上の都市が空襲に遭った。対処するために都市の人達を地方に分散退避させたことを疎開と呼んだ。作者の靖さんは昭和8年水戸生まれ、旧制中学の生徒だった。
私は当時4歳、昭和20年(1945)8月2日未明に水戸が空襲に遭う前の7月、予告のビラがまかれことで父の郷里の栃木県に疎開し、そこで終戦を迎えた。
若干の山河の風景と焼け野原となった水戸の街を若干憶えている。

胡瓜もトマトも夏野菜なのに、今では一年を通して販売されている。
時季の野菜として何の感慨も持たない人達が大勢を占める時代となったが、疎開先の畑や庭先で育ったキュウリやトマトの味は特別なものが有る。



福地靖(1933‐2019)画家・俳人
水戸市生まれ。茨大美術科卒。ROZO群同人。「ハニー」と題する耽美的な女性像が著名。本の表紙絵や雑誌などのイラストレーションも数多く手がけた。
詩画集『ハレルヤ耽』(1969年・シロタ画廊)
「日めくり俳句会」「篠」会員、句集『蟹の念仏』『しっぽ』など。
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