「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

魅惑の北欧アール・ヌーヴォー 塩川コレクション 

2012年03月03日 20時29分24秒 | 美術展
魅惑の北欧アール・ヌーヴォー 塩川コレクション 
ロイヤル コペンハーゲン・ ビング オー グレンダール
@茨城県陶芸美術館 3月18日(日曜日)迄




10年ほど前だが、仕事の関係で3回ほどデンマークを訪ねた。
「デンマークは消費税25%でも世界一幸せな国」と言われるが、食料品などには課税されないので、物価は日本と変わらない感じだった。
国は軍事と外交を担当し、教育や社会福祉は地方自治体が担う。
地方自治体の予算が多く、中央政府の予算は少ない。
国会議事堂を見学したが、水戸市議会より小さかった。

デンマークと云えば高級オーディオメーカーバング&オルフセン、知育玩具・レゴ、陶磁器ロイヤルコペンハーゲン、コンフォートシューズのエコーシューズ等や照明器具を含めたデザインも先端を行く。

ビールが大好きで「カールスバーグ」は世界ブランド。
リサイクルは徹底して,分別品種は多岐。
従って、全てが瓶ビールで缶ビールは外国に行った際に買ってくる。

海運大国としても知られ、世界最大のコンテナ船企業、APモラー・マースクグループの発祥地であり世界本社所在地。
また農業輸出国としても有名で、日本との貿易では日本の輸入の約半分を豚肉が占める。
アンデルセン童話でおなじみのハンス・クリスチャン・アンデルセンの母国だから、「人魚姫」をはじめ、どこに行ってもアンデルセン関連の像が在る。
『国民学校』と呼ばれる職業教育制度は多くの国に影響を与えている。
大学を含め、学費は無料だ。
自転車大国で、自転車専用道路の充実、牽引自転車の車種の豊富さには驚かされる。
数を上げれば限がない程に魅力のある国だ。



今回の展覧会はデンマークが誇る名窯「ロイヤル コペンハーゲン」と「ビング オー グレンダール」の19世紀末から20世紀初頭に制作されたアール・ヌーヴォー磁器が紹介されている。
ロイヤル コペンハーゲンといえば、白地に青一色の「ブルーフルーテッド」や「イヤープレート」のシリーズが有名だが、およそ1世紀前のアール・ヌーヴォー全盛期には、淡いグラデーションの釉下彩、鮮やかな虹彩を生じる結晶釉など、当時の最先端を誇る多彩な釉薬技術によって世界をリードした窯。

今回の展覧会を観て「ロイヤル コペンハーゲン」を見直した。




「植物文花瓶」 ロイヤル コペンハーゲン 1892年 塩川コレクション




「鷺センターピース」 ビング オー グレンダール 1902-14年 塩川コレクション

「ビング オー グレンダール」は1987年RCに買収され、多くの製品が廃番となり、B&Gの名は、記念品か、いくつかのオーバーグレーズ品に残るのみとなってしまった。

本展覧会の作品は、横浜市在住のコレクター塩川博義氏の所蔵品とのこと、日本にもこの様なコレクターがいるのですね。



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益子参考館 @芳賀郡益子町益子3388

2012年03月03日 09時30分39秒 | 文化遺産
益子参考館 @芳賀郡益子町益子3388



骨董・古美術のあいこうかにとって「益子参考館」は先生の様なもの。 
陶芸家 濱田庄司は蒐集した品々を身辺の座右に置き、作品つくりの参考とした。それらを、広く一般の人々にも「参考」にしてほしい、との意図で開設された美術館です。
濱田庄司の自邸・工房の一部を開放し、蒐集品と自身の作品、また僚友であった河井寛次郎、バーナード・リーチらの作品を展示している。

骨董・古美術は「現物」を見ないことには始まらない。
写真やテレビなどでは、大雑把のところしか分からない。
モノこそ先生なのだ。

この世界に入門して、博物館や美術館、日本民芸館、参考館、古窯を有する市町村の資料館などを巡った。
残片や破片を含め本物が持つ味わいを観るのが楽しみだった。
骨董品の購入よりも、書籍や旅行費に費やした金額の方が多いかもしれない。

益子参考館も大震災の影響を大きく受けた。
濱田庄司が使用していた窯は、塩窯、登り窯とも大きく崩れ、大谷石の石蔵の展示館2号館、3号館の壁に大きな亀裂が生じ危険なため、閉鎖された。
また、収蔵品も半数近くが損傷を受けようだ。

その様な状態に陥ったが、昨年の4月29日より一部展示棟を除き再開した。と聞いていたので、どうなのかを確かめたかった。

入館料800円を当面の間500円となった。
2号館、3号館の展示品の一部は入り口の長屋門の中や、他の建物に移動して陳列してあった。
塩窯、登り窯とも覆い屋は大丈夫だが、窯は崩落して再建されていない。
今回の地震に関係は無いが、母屋の茅葺屋根の傷みも酷く、これも早急に吹き替えの必要がある。
なんだかんだで、相当の資金が必要だろう。
入場料では、係員の給与にも満たない。









我々としては、観る機会を多くして入場料を多く支払うことしか出来ぬ。
話題性があって派手な展示に人は集まるが、益子参考館の様な地味だが、本格派の美術館訪れてほしい。
邸内を散策するだけでも気分が良い

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