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国宝 那智瀧図、 新・根津美術館

2009年10月24日 19時18分03秒 | 美術展
国宝 那智瀧図、 新・根津美術館



東洋古美術の宝庫、根津美術館が10月7日に新装開館した。
収蔵美術品は国宝7件、重要文化財87件、重要美術品96件を含む約7000件の古美術品によって構成されている。
ちなみに、茨城県内の国指定の美術工芸品は国宝1件、重要文化財45件しかない。
根津美術館の収蔵品の質の高さを証明しているといえる。
書画、仏教彫刻、古代中国の青銅器、陶磁器、茶道具、漆工芸などが主としている。

記念特別展の第1部(10月7日~11月8日)は「国宝 那智瀧図と自然の造形」と題し、自然をモチーフとした絵画・工芸品などを展示している。


国宝 那智瀧図、鎌倉時代(13-14世紀)は根津美術館の顔とも言う作品。

鎌倉時代の絵画なので、間近で観ても詳しく分からない。
胡粉彩色の瀧の流れ以外の細部は、写真図版で確認する必要がある。

根津美術館のHPの写真と解説を付する。







熊野三所権現のひとつである飛瀧権現(ひろうごんげん)を表す、垂迹画(すいじゃくが)の名品。上方の岩峰には月輪がかかり、下方には、杉の樹幹が屋根を貫く拝殿、その傍らに大きな卒塔婆(そとうば)が表される。これが弘安4年(1281)、亀山上皇参詣の折に建立された碑伝であれば、本図の制作はそれからまもない時期となる。神体である滝のみを描いた唯一の垂迹画として、また、墨と金泥により岩壁を描写する手法などに中国宋元絵画の影響が看取される風景画として、本図は重要な作例である。
絹本着色 1幅
縦160.7cm 横58.8cm

.作品は眼で見ることが先ず一番だが、その作品の背景を知る事によりよりいっそう理解が深まる。

コメント
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