「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

ギョイコウ(御衣黄)桜

2009年04月18日 19時48分43秒 | 山野草
久し振りに花留談にコーヒーを飲みに立ち寄った。というより、ご機嫌伺い。
というか、ご無沙汰を詫び、最近の水戸の話しを聞きに行った。というのが正解か。

『旧県庁舎の前に珍しい桜があるんですよ、この写真ですが、緑色なので花が見えないんです』
更に、『花が小さくて、上手く撮れないんですよ』と言いながら、パソコンの画面を見せてくれた。
なるほど、薄い緑色で、中心にいくらか赤い筋が有る。
『咲き初めは緑で、徐々に赤みを増し最後はどさっと、落ちるのです』と昨年の散った花の写真も見せてくれた。
店主の木村さんのカメラの腕前はプロ級。
ブログの写真は素晴しく、現実以上に見える。

珈琲を早めに飲み、旧県庁舎(今の県立図書館正門)に確かめに行った。
なるほど、事前に聞いたから分かったが、知らなければ完全に見過ごす。
花が咲いてるとは見えなく、桜餅の皮の様な茶色の葉が目立つ。



それにしても可憐な花だ。

花留談にとって返し、『珍しい花ですね』と報告したら、ネットで情報を取り出してくれた。

ギョイコウ(御衣黄)は、サクラの栽培品種である。
花期はソメイヨシノより遅く、京都市や石川県白山市では4月の下旬頃。
花の大きさは、京都市や結城市で直径2から2.5センチメートル、北海道松前町で4から4.5センチメートルなど、場所によって異なる。花弁数は10から15程度の八重咲きで、花弁は肉厚で外側に反り返る。色は白色から淡緑色である。中心部に紅色の条線があり、開花時には目立たないが、次第に中心部から赤みが増してきて(紅変)、散る頃にはかなり赤くなる。場所や時期によって、花の大きさや色合いなどに大きな差がある。
開花初期 最盛期を過ぎると赤みを帯びる

緑色の花を咲かせる唯一のサクラである。この緑色は葉緑体によるもので、同じく葉緑体をもつウコン(鬱金)も若干緑色がかかるのだが、その量が少ないためにもっと薄い淡黄色である。また濃緑色の部分の裏側には、ウコンの花にはない気孔も存在する。

江戸時代に、京都の仁和寺で栽培されたのがはじまりと言われている。
「御衣黄」という名前は江戸時代中期から見られ、その由来は貴族の衣服の萌黄色に近いため。古くは「黄桜」「浅葱桜(浅黄桜)」などとも呼ばれていたが、それがギョイコウなのかそれともウコンを指すものなのかはっきりしない。江戸時代にシーボルトが持ち帰った標本が現存している。




由緒有る、珍しい桜だ。
咲き初めたばかり、まだまだ観られる。
枝垂桜のは完全に葉桜となったが、こちらは今から。
是非御覧下さい。