Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

気を失う

2008-01-30 22:29:36 | diary
気を失う。

昨日は職場を定時で退社し(ってかいつも定時退社ですが)、
ちょっと面倒だなと思いつつもユニクロにパンツを買いに行った。
赤いパンツがツキを呼ぶと妻が言っていたので、赤いものを選ぶ。
赤パンだ。
ついでに黄ばんできたシャツも買い換える。
洗濯しないで着るとお尻がかゆくなるので、洗濯してからデビューだ。

で、ちょっと遅めに帰路につき、19:30には地元スタバにイン。
ちょっと読書して8時には家に着くな~と思っていたら、
フーコー読んでいるうちにはっと気づいたら8時半過ぎになっていた。
読むのに夢中に・・・なっていたわけではなく、
いつのまにか寝てたらしい^^;

文字通り夢の中に(笑)

でパン買って家に帰ったらもう9時近くに。


おかしいな~??

いつのまに寝たんだろうか?自覚なき睡眠。
しかも30分以上も寝ていた計算に・・・
もしかしたらいびきすらかいていたかも知れん。

なんなんだこりゃ。


フーコーのせいかな。
一字一句いちいちわからん。「ビンスワンガー「夢と実存」への序文」なのに。
序文なのに。
序文ですでにこんなにわからんで、本文はどんだけのものなんだ??

昔は背伸びしてよくこういうコムズカシイのを読んでいたが、
結局なにひとつ身についていないと思われる。
いいかげん身の程を知れ~とか思うのに、ときおりついフーコーとかドゥルーズとかに手を出しては脱落する。

あほですね~>自分


しかしこれ、通勤中とかには読めん。集中力要!
フーコー・コレクション〈1〉狂気・理性 (ちくま学芸文庫)
ミシェル フーコー,小林 康夫,松浦 寿輝,石田 英敬,Michel Foucault
筑摩書房

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明日は行けるだろうかという牢獄

2008-01-28 21:54:05 | ウツ記
今日仕事に行けたからといって
明日も行けるとは限らない。

今週仕事にちゃんと行けたからと言って
来週も大丈夫という保証はない。

1ヶ月続けて出勤できても
もう大丈夫、という気持ちにはならない。

夜を越える度に
朝を迎える度に
いつもいつも新しくリセットされる恐怖

明日は仕事に行けるだろうか。
という水準の低い恐怖の閾を越えられないでいる。

わたしは出勤するアリジゴク
自分の掘った穴からはい出して
夜になると穴の底に戻る。

今日は大丈夫でも
明日また砂の坂を上りきれるかはまったくわからない。

このレベルの恐怖が
なかなか人にはわかってもらいにくいと思う。
なんでそんなことがコワいの?
リズムを整えて早起きできるようにすれば?
太陽の光をあびればいいんじゃない?

なにかが違う。
太陽の光をあびて元気になっても
それはつかのまのことなのかもしれないのに
明日はまた全然ちがう自分が待っているのに

明日の自分が今日の自分の希望を踏みつけにするという恐怖の牢獄に
ずっと暮らしている





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「歌っているのは誰?」スロボダン・シャン

2008-01-27 05:14:20 | cinema
歌っているのはだれ?

ビデオメーカー

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Ko to tamo peva
1980ユーゴスラヴィア
監督:スロボダン・シャン
脚本:ドゥシャン・コヴァチェヴィッチ
音楽:ヴォイスラヴ・コスティッチ
出演:パヴレ・ヴィシッチ、ドラガン・ニコリッチ

セルビア語(多分)字幕なしで観たので、もちろん細部はわからないが、それでも楽しめる(というと語弊があるかもしれないが)、シンプルな構成の映画でした。

1941年4月5日。セルビア(多分)のど田舎から首都ベオグラードへ向かう乗り合いバスに乗り合わせた人々の繰り広げる珍道中。

乗り合わせた人々は雑多。勲章をちらつかせる退役軍人らしき老人、肺病病み、ロマのミュージシャン二人(一人は子供だ)、歌手らしきヤサ男、新婚らしき若いカップル、ドイツ崇拝者、鉄砲を持った狩人、バスのオーナーとその息子らしき運転手、それからまったく活躍せずただ座り続ける老女ひとり。

映画はミュージシャンによるアコーディオンとマウスハープの演奏と歌で始まる。
ジプシーらしいフォークロア色ぷんぷんの音楽だ。

三々五々バス乗り場にあつまる登場人物たち。卵の殻に穴をあけてすする男がいたり、すでに威圧的にあたりを睥睨する輩がいたり、なにが始まるのか?と思っていると、丘の向こうから道なりに仰々しくバスが現れる。
このバスの登場シーンが実にいい。関係ないが「ナイト・オブ・ザ・リヴィングデッド」の冒頭車がやってくるシーンに匹敵する、意味ありげな車の登場シーン。

でもこちらのバスは、よくもまあこんな田舎臭い、おんぼろで疲弊しきったバスがあるもんだと、日本人の自分は感心してしまうような、茶色く泥だらけで汚れきったバスだ。すばらしい。
動力ももしかしたら車内にある薪ストーブからとるのかも知れない。

バスが到着するやいなや我先に乗り込もうとするお客たち。粗末な座席に次々と座ると、いよいよ出発だ。
しかし発車直後からなにやらもめ事が・・・どうやら退役軍人が料金の支払でごねているらしい。前途多難な雰囲気。
案の定、乗り遅れた狩人君がやっと乗り込んだと思ったら車内で銃をぶっ放してまた放り出されたり、人目もはばからずいちゃいちゃする新婚さんにおっさんが目くじら立てたりと、車内では揉め事頻発。

しかしそれだけではない。外の世界にも様々な障害があるよ。農場によったと思ったらオーナーがバスに子豚を積み込んで大騒ぎしたり、道のはずがいきなり畑になっていて、畑の所有者らしき老人と大げんかしてみたり、橋を渡ろうとしたら修理中で、よせばいのに橋の強度を確かめに出てきたおじさんが川におっこっちゃうし、川辺でバーベキューはじめたらいきなり軍隊がやってきてバスを徴用して一行は野宿するはめになるし、バスがもどってきたと思ったら運転手の息子は軍服着てそのまま軍隊に入ってしまうしetc.etc....

無事に着くんかいなこの一行???

そしてとうとう事件が・・・退役軍人のお金が詰まった財布がない!だれかが盗りやがった!
騒然とした車内で疑いは二人のロマに投げかけられる。ぼこぼこにされる哀れなロマの運命やいかに???

というところで映画はクライマックスとエンディングを同時に向かえるのだ。

***

全編コメディタッチで細かいギャグが連なっているが、結末はかなり深刻だ。
ベオグラードに着いたその日は、ナチスドイツが首都に侵攻したその日。
激しい爆撃のなか横転したバスからはい出してくるのは結局ロマのふたりだけ。
明らかにこれは1941年のユーゴの縮図なのだ。
様々な人種や思想がよりあつまりもつれ合っているうちに、おそろしい状況へと運ばれてしまったユーゴの縮図がこのバスの一行なのだ。

そういう厳しい過去を、猥雑に笑い飛ばすように描いてしまう説話的底力はたいしたものだと思う。
それはユーゴに伝わるという叙事詩の伝統を受け継ぐ精神なのかもしれない。

*****

脚本のコヴァチェヴィッチは後にクストリッツァの「アンダーグラウンド」の脚本を書く人である。
「アンダーグラウンド」で空襲を受け動物園の動物が町へさまよい出るシーンは、当初この「歌っているのは誰?」のラストシーンとして構想されたものだそうである。舞台は同じく41年のベオグラード。そして動物が町を闊歩したのは実際に起こった出来事であると言う。

「歌っているのは誰?」のときは折悪しくチトー逝去の服喪期間のためアイディアが実現しなかったもので、15年後「アンダーグラウンド」でリベンジというわけである。



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「そろそろ登れカタツムリ」ストルガツキイ

2008-01-26 05:49:14 | book
そろそろ登れカタツムリ
アルカージイ ストルガツキイ,ボリス ストルガツキイ,深見 弾
群像社

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「そろそろ登れカタツムリ」1966~68~89
A&Bストルガツキイ

これはなんとも手ごわい小説。手ごわいというより、手がかり一切なし、形はあるんだけれど輪郭も形状も一定しない無機物とも有機物ともわからない物体を相手に会話をしようと試みているような気分。なにかをつかもうにもするりするりと手の間を抜けていく。
どうして こんな 小説が 書けるんだ??

***

「ペーレツ」と題する章と「カンジート」という章からなり、全部で11章。章の名称は「ペーレツ1」「ペーレツ2」・・・という調子。
(ペーレツ各6章、カンジート各5章がばらばらに配置される。)

ペーレツとカンジートはそれぞれ人名で、ペーレツはどうやら「森」の近くにある調査研究拠点に派遣された臨時職員らしい。彼はどうもそこでの仕事が彼の本分ではなくて、「森」に行くことが自分の使命だと感じているだけ。しかし森の研究所にいるにも関わらず彼だけに森へいく許可証が下りていない。

一方カンジートは、おそらく森に囲まれた村でナーワという妻と暮らしているが、彼は「町」へいかねばならないと思い、仲間を募っては「あさってには出発する」と言い続けて何年にもなる。

そんな二人が、それぞれのきっかけで森に踏み込むことになるのだが、両者の世界は互いに交わることはなく、関係があるのかないのかそれすらわからない。同じ森なのか違う森なのか、そもそも同じ惑星の話なのかそうでないのか、ぜ~んぜんわからない。

***

「森」はまったく傾向も性質も定かでないアメイジングゾーンだ。
給料をもらいに森へ運ばれたペーレツはいきなり前触れもなく現れた人物といつのまにか会話にまきこまれ仲間を見失ってしまったり、コンテナから勝手に這い出してくる機械に出会ったり、機械たちの寝床らしきぬくぬくした空間に入り込んで機械の雑談を聞いてみたり、わけわかんない。

カンジートは、足元から湯気を立て体が熱い「死人」を撃退したり、村が地中に沈む「悪霊憑き」という現象を目の当たりにしたり、おいはぎにおいかけられたり、「死人」を操るおばさんグループに出会ったりとちょっとファンタジックな冒険系、でもこれもわけわかんない。

***

ペーレツの属する世界がわりと官僚社会の構造を揶揄するような色合いもあり、執筆当時のソ連の社会体制と人間のあり方を批判的に描いた寓話、しかし体制側にはそれと知られないように難解に作られた作品である、と捉えるのは今となっては簡単なことかもしれない。

しかし、小説というのはそうやって図式的に理解してしまえないところが面白いのだ。著者や著者の属する世界の意識・無意識が意図的/非意図的に随所に押さえきれずに顔を出すのが小説というもの。だから優れた小説にはどこかしら割り切れない突出や暴走があるし、冷徹な理論もある。知情意に訴える総合的なエネルギー。
この小説も、このアンチクライマックス、無限の韜晦、アンチストーリー、醜悪な質感といった表層/深層をどっぷりと受け止めることによって、「批判」とかいうすっきりした観念ではない地平で執筆時の、あるいはもっと普遍的な人間と社会のありように触れることが出来る類のものなのではなかろうか。
特にこの作家の場合は、その手の難解さ、御し難さに一生をささげているようなところがある。スタイルとテーマが不可分な作家なのだ。

***

じゃあ、結局なんだいこの小説は?ってーと、やっぱりわけわかんないというのが正直なところ。人間はどんな外面をつくろったところですべからく混乱し鈍磨し疲弊し滅んでいく。つくろった外面だって結局はその混濁の反映である。「森」を知らないうちは森に惹かれ、森に踏み入れると自らを失い、泥土の中をさまよい惑う。
そういう人間観を受け入れることが出来ることが、この本のよき読者の条件なのだろう。

で、ワタシはそういう感覚はかなりすきなのよ。

***

「森」については、カンジートが最後の最後にひとりごちることばにヒントらしき匂いがする。

「ここでは歴史的真理が森の外にではなくて森の中にあり、彼らは客観的法則によって滅亡することが運命づけられている残存生物であり、彼らを救うということは即ち進歩に逆らうことを意味し、進歩という戦線のどこか一角で進歩を遅らせることにほかならないということを知らないのだ。」

森の外の描写は、「管理局」があり「科学保護課」があったりする管理社会=コントロールする社会だが、森の中は土俗的な自然社会のように思える。

管理社会は20世紀の大いなる実験であったと思うのだが、それは結局この小説のように、内側に近寄りがたい森とその住人を抱えながら逡巡を重ねるような社会だったのではないだろうか。

カンジートはこう続ける。
「ただしおれはそんなことに興味はないぞ。(・・・)進歩がおれとどんな関係があるんだ。それはおれの進歩じゃないんだ。ほかに適当な言葉がないから、それを進歩といっているだけの話だ・・・ここでは頭が選択するんじゃなくて、心が選択するんだ。自然の法則は悪くもなければよくもない。それは倫理とは無縁の問題だ。ところが、このおれは倫理と無縁ではいられないんだ!」

進歩という概念に対して不定形な森に囲われた得体の知れない存在に倫理を託すのは、ドストエフスキーやタルコフスキーが革命~管理者会のなかで常にロシア的深層心理を謎めいた形で追い求め表現したことと相通じる感覚だろう。管理や科学で推し量れない力の存在こそが社会の本質だとする、あらがいがたい思いがここにある。

****

しかしな~
刮目すべきは、森や周辺地域のとことん気色悪いな姿だろう。カンジートがさ迷い歩く道についても、

・・・左右両側に底なしの沼が横たわっていた。悪臭を放っている錆色の水から腐って黒くなった枝が突き出していて、巨大な傘状をした毒キノコのねばねばした傘がきらきら輝く丸い屋根のようにもりあがっている。ときどき道のすぐわきで見捨てられて潰れてしまった水クモの家に出くわした。(・・・・)頭上でびっしりとからみあっている梢から、太いみどり色の円柱やロープ、クモの巣のようにゆれている糸が無数に垂れさがって、それがせわしなく根になって湿原のほうへのびていた。貪欲で厚顔なみどりの樹木がもやのように壁となってたち塞がり、音と匂いをのぞくすべてのものを遮断していた。ときどき黄みどり色の薄明かりのなかでなにか落ちてくるものがあった。それは騒々しい音を立てて落下してくると、ねばっこくて濃厚な音をたてて飛沫が跳ね返った。沼がため息をつき、ごぼごぼ、ちゃぷちゃぷと音をたて、ふたたび静まり返った。少したつと、底なしの沼が乱されて発散したいやな匂いが、みどりの帷をとおして道へただよい出てきた・・・

みたいな描写がこれでもかと繰り返しでてくるのにはたまらんね。

片やペーレツ君もやたらとぬれたり泥水につかったり、大変よ。
汚辱はこの小説の重要な肌触りのひとつだろう。

******

あとがきよりメモ

・「ペーレツ」と「カンジート」は別々に発表された。
・1966年にレニングラードで出版されたのが「カンジート」部分で、68年に中央シベリアの雑誌に分載されたのが「ペーレツ」部分。
・後者の出版が当局の批判にあい、出版社編集者の更迭、雑誌の発禁などを引き起こした。
このころからストルガツキイ兄弟の筆禍が始まったとみられる。
・その後他国で部分出版が行われたが、「カンジート」と「ペーレツ」がそろってひとつの作品としてようやく姿を現すのは、ペレストロイカ以降の88年に文芸誌に掲載され、翌89年の選集に完全版が載るのを待たなければならない。
・邦訳は91年。
・タイトルは一茶の歌「かたつむり そろそろ登れ 富士の山」を意識している。直訳は「坂の上のカタツムリ」
・一茶の歌とパステルナークの詩が巻頭に引用されている。


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「レンブラントの夜警」ピーター・グリーナウェイ

2008-01-22 21:50:52 | cinema
NIGHTWATCHING
2007カナダ/ポーランド/イギリス/フランス/オランダ/ドイツ
監督・脚本:ピーター・グリーナウェイ
撮影:レイニア・ファン・ブルメーレン
出演:マーティン・フリーマン、エミリー・ホームズ、マイケル・テイゲン 、エヴァ・バーシッスル、ジョディ・メイ


ちょっとうとうとしつつ観たけど、なかなか面白かったと思う。グリーナウェイ初期長編の持つ明示的な凄惨さという表現衝動は内に取り込まれ、むしろ執拗に避けているかのようにさえ見える。出産シーンで肝心の部分に人を立たせたりと、むしろ慎み深い。
その慎み深さは、グリーナウェイの変節と捉えるべきではなく、主眼がもうひとつのグリーナウェイらしさである、世界の暗号への偏愛に向かっていることの帰結なのだと思う。その偏愛を際立たせるために選び取った慎ましさなのだ。

この作品、夜警(フランス・バニング・コック隊長の市警団)の図像に隠されたメッセージを読み解く作品?と思いきや、実は図像を深読みし確信犯的に誤読し、謎を執拗に増幅し、それを想像世界だけでなく現実界の物語へと敷衍してみせる、非常に不遜なモノなの。
あざやかな謎解きではなく、謎の捏造と氾濫!

「ZOO」「数に溺れて」「英国式庭園殺人事件」で数字や絵画的構図によって病的なまでに自らの作品に謎解き・深読み・誤読のわなを張り巡らしたグリーナウェイは、今度は「ナイトウォッチング」というタイトルから触発される妄想をエンジンに、一枚の有名な絵画にそのわなを見出すという、逆転の構図を描いてみせる。これまでの資産を、現実の絵画と作家の物語という素材に投影してみせるのだ。

肌触りは違っても間違いなくグリーナウェイ過去作品に連なる、そして、例えばボルヘス「汚辱の世界史」やレム「完全な真空」などと肩を並べる、フィクションの冒険の系譜にある1作であったと思う。

*****

冒頭「ベイビー・オブ・マコン」を思わせる寝台を中央にすえたシアトリカルな構図と演出に思わずしびれる。フラッシュバック的なカットのつなぎは、冒頭のエンジンのかかり具合としてはわくわくすると同時に、エンディングへの高揚感にもつながっている。
と同時に、この先この映画は、決してリアリズムによるドラマとしては展開しないだろうという予感も。豈図らんや、グリーナウェイらしい書き割りと暗転によるコスチュームプレイが始まった。

レンブラント・ライトと呼ばれる、手前上からのライティングにもこだわりを見せる。自然光を模した薄暗いライティングはもちろん「夜警」の光そのもの。時代の雰囲気というイメージを逆手にとった演出。
撮影はヴィエルニじゃないんだね。撮影の人の名はなんとなくオランダ人ぽい。

熟れた男女の裸体も、グリーナウェイらしさは健在。美しい女性の裸体は執拗に避けるが、太った男の見たくないセックスはしっかり見せてしまうあたり、もはや老練の境地か?

あと、グリーナウェイの映画に出た男優は蓄積したストレスのせいか皆映画界を去ってゆく(笑)という説がかつてあったが、この映画ならばまあ大丈夫だろうな。。。

*****

にしても、こんなに盛況でいいのか?劇場は満席。グリーナウェイなのに。
タイトルに「レンブラントの」と付けた日本配給者のあざとさよ。
「真珠の耳飾の少女」や「クリムト」を見たお客さんがその足で観に来るようなネーミングには、さぞかしグリーナウェイも満足であろう。
そのせいか映画館には直筆サインのあるポスターが掲示されていた。まったく無造作に、無防備に。。。
(ベリッとはがして持ってかえろうかなあ・・)


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久々に採取

2008-01-21 11:56:32 | ひこうき雲
↑びみょう



これもびみょう




くっきり




眼下には歌舞伎町にゃんこがもにょもにょ




これは??





夕暮れどきにひこうき雲


といろいろと採取しておりました。
写真はアップするのが面倒で・・・



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ツイン・ピークス エピソード11

2008-01-20 02:38:32 | TWIN PEAKS
ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】

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1990-91アメリカ
監督:トッド・ホランド
製作総指揮:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト
脚本:ジェリー・スタール、マーク・フロスト、ハーレイ・ペイトン、ロバート・エンジェルス
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:カイル・マクラクラン、マイケル・オントキーン、ジョアン・チェン、パイパー・ローリー、シェリル・リー、シェリリン・フェン、ララ・フリン・ボイル、メッチェン・エイミック、ジャック・ナンス、エヴェレット・マッギル、キミー・ロバートソン、グレイス・ザブリスキー


ツインピークス・エピソード11はさらに地味~~
でもオープニングなぞの空間にノイズはもろリンチのセンス。
この空間は何か??というのはカメラがどんどん引いて行くとわかるが大笑い。
なんなんだ?この演出は??


でカメラが引ききったところで、リーランドの尋問。
娘を失ったことの恐ろしい空虚を訴えつつ、自らの罪を認める迫真の演技は、
その後の展開を考えると実に不気味である。

が、そんな異様さと同時に進行するのは、アンディの検査
なんの検査かというとスペ○マの検査。
彼は一度検査をして、精○がないよという結果をもらっていて、大打撃。
そこへもってきてルーシーの騒ぎがあったんで、疑心暗鬼。

リーランドの尋問に立ち会った医師ヘイワードを呼び止め、再検査を依頼するアンディ。車で待っているからサンプルをとれ。「い・今ですか?」(笑)

しかたなく問題の「fresh world」を手にトイレに行くアンディ。
でも折悪しくルーシーと鉢合わせ。勘のいいルーシーはアンディを誤解する(勘がいいんだかわるいんだか)。あ~あ、よけいこじれちゃうよ・・・

このネタ、引っ張るなあ(笑)実はエピソード11のメインストーリーはこれでは??(笑)

********

あとはなんだったかな~(笑)

ジョシーの身辺がにわかにきな臭くなる。
へんな東洋人に加えてタジムラという日本人が現れる。彼の正体は実は・・・誰だっけな??・・・ああそうだ、あれだ!(まだナイショ)

このへんもなんだかな~セカンドシーズンらしい無意味な錯綜の一つだよ。それが楽しいんだけどね(歪んだ喜び)

あとは?

ああ、オードリー。どうなっちゃうの?オードリー!
彼女を移したビデオをもってジャン・ルノーはベンに取引を持ちかける。すごいさのばびっち野郎ぷんぷんのジャン・ルノー。

条件は雇用と金と、クーパーだ。クーパーにひとりで金を運ばせろという。
さあ、どうする?クーパー??
次回はこの辺の展開がメインかな?

あとはとってつけたような、ドナの展開。
ハロルドがもっているローラの日記オルタナティヴをなんとか手に入れたいドナ。
意外にも正面から攻める。
「それは保安官に渡したほうがいいわよ」
「いやだ。これには手がかりは書かれていないし、ローラが僕にくれたものだ」

ハロルド・スミス、きもい奴。

あとは~
リーランドにあう検事?が一席ぶつ。
「今は罪を犯し、それをさばくお互いの関係だが、いつの日か再び出会い、杯を交わそうではないか。ヴァルハラで。」

こういうところがいいんだよね^^ピークスは。

****

ロケ地スコルノミーの厚い曇天とうっとうしい雨は健在。
雷雨も。
陰鬱でいいし。

その陰鬱のなか、ぽっと現れるディック・トレメインのアホさ加減がまた絶妙なブレンド感でね(笑)


ああ、コーヒーとどーなつが食いたい。



********************

ページトップ↑にあるのは全作パックのゴールドボックス。
下↓はシーズン別バラ売り。
特典がそれぞれ違うので要注意


ツイン・ピークス ファーストシーズン

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ツイン・ピークス セカンド・シーズン Part1 スペシャル・コレクターズ・エディション 【3枚組】

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映画版前日談
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間

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「ツレがうつになりまして」細川貂々

2008-01-16 21:13:28 | ウツ記
ツレがうつになりまして。
細川 貂々
幻冬舎

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その後のツレがうつになりまして。
細川 貂々
幻冬舎

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「ツレうつ」の続編がでましたね。

1冊目はそれほど面白くないかな~??と思ったのですが、2冊目は結構啓発的な内容で、うつの人本人よりも周りの人、家族とか友人とかが読んでも身になる内容です。
あまり深入りせずに「こういうことはしないほうがいいと思う」レベルでタブーを挙げていたりするので、実際にうつと暮らしていくには肩肘張らずにいいかも。

でも、そもそもうつをどう理解したらいいのか?、という点ではもうちょっと突っ込んでもいいのかなという気もする。

・誰でもなる可能性がある。
・心の風邪
・人生の夏休み

程度の捉えかたでまずは済ませているようだが、実感としてはもうちょっと違う理解をしたほうがいいような気もするのだ。

ワタシ的には、やはりうつは「脳の不調」だと理解するとしっくりくる。「気の持ちよう」とか「心の病」とかではなく、脳の機能障害。誰にでも脳の不調というのはあって、それは例えば週の始めはだるいなあ、とか、雨の日は体が重いなあとかいう「不調」という症状となって現れるが、うつはそれが気合では乗り越えられないほどのものすごい振幅で訪れる。

なんか感覚的にPMSに近いのでは?という気がする。病気とそうでない人の境目が見た目非常にムズカシイ。

それと、人によって症状も程度も驚くほど違う、と。
「不調」の内容が人によってかなり違う。ワタシの場合はめまいとか頭痛とか耳の不調とか脳ミソの収縮感とかいうものの症候群となって現れるが、人によっては希死念慮になったり、もうれつな不安感になったり、人ごみ恐怖になったり、異常な眠気になったり、自傷衝動になったり、自己否定感になったりする。

ただ元気がない状態なだけではないのだから、「元気を出せ」とかいうのは的外れだし、気分を転換すればいいってもんじゃなし。脳をなんとかしてやらないとダメなのだ。たぶん。

「ツレうつ」のようなヒット作で、そのへんみんなに感覚的にスパッとわかりやすい理解のしかたというのを示してくれるとありがたいなと思うのであります。

***

それから、この本よりももっと激しく凄惨なうつを過ごす人もたくさんいますね~
そのへんまで踏み込むと商品としてのポップさがなくなっちゃうからね。

***

しかし1巻目25万部っていうのは・・・それだけ「うつ関係者」がいるってことで、それはすごいことなのかなあ・・・

それから、自分が書きたかったなこの本。で、印税生活(笑)。





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ウズマキマズウ!ライブ!!

2008-01-14 00:34:40 | music
@高円寺JIROKICHI 2008.1.13sun

行ったんですよ。ウズマキマズウのライブに!
(写真はいまいちですが・・・)

最近はちょっとさぼっていたんですが。
で、最近は往年の強力フルメンバーでライブをやっているというのは知っていて、いつかいくぞ~と思っていたら、行く日がとうとうやってきたのです。

もちろん相当の期待をして行くわけですが、今日のライブはなんとまあ、
その期待をかる~く上回って、これまでに行った小川美潮のライブのなかで最高の気分。予想外の感動というものをしてしまいましたよワタシ。

特にちょっと古い曲たちは、人に歴史あり!じゃないですけど、ワタシが仕事の人間関係で非常に辛い状態にいた時期に心の友とした曲たちなので、繰り返し十年以上も聴いている曲たち。そいつらが今目の前ですごい力を秘めて演奏されているってのは・・・もうなんつーか、現実のこととは思えん!って感じ。
もう自分の過ごした時の重さっつーか軽さっつーかそういうものがど~んと形になって降り注ぐ、これは目の前のことなのに時間が層をなしておしよせてくる感じなのだ~

ってなわけで、よかったを通り越して背筋がぞくぞくしたですよ。ホントに。


メンバーも考えたら昔から自分的アイドルだったひとたちがずらりと。
あのひとが、目の前数メートルにいるよ!
なんとも不思議な気分です。。

****

昔の曲は(何をもって昔というかはわからんが)
●4 to 3
●檸檬の月
●デンキ
●天国と地獄
●記憶(!)
●On the road
●窓
●人と星の間
●おかしな午後

そんなもんかな。
「デンキ」というのは、聴くとホントに体を電気が走ってしまう。。
「記憶」をやるとはおもわんかったし、「窓」も涙なくしては聴けん。

新しめの曲は・・・タイトルを把握していないんですよね~~
●forget me not
という曲は、それはそれはすごい曲で。そこらのプログレはふっとんでしまうような。奇想天外なメロディに時々刻々と変化するリズム。ウズマキがマズウな曲ですよ。
●良心力学
もいいねえ。タイトルがすばらしい。
●・・・
あら?^^;あとタイトル知らんよ。
ライブで何回か聴いた曲がいくつかと
初めて(ワタシがね)の曲も。


メンバーは
小川美潮(vo)
大川俊司(bass)
Ma*To(key)
BaNaNa-UG(pf)
Mac清水(perc)
whacho(perc)
青山純(ds)
板倉文(g)

すごいでしょ?青山さんやMa*Toさんやbananaさんが目の前にいるってことよ??
(すっかりミーハー)
終わってから楽屋に行って大川さんと青山さんに握手してもらいましたよ。。
(失礼しました~~ 完全にミーハー)
BaNaNaさん実物をみるのはなんとEP-4のライブ以来
(○十年ぶり?? あ、EP-4のbananaと同一人物だよね??ちゃんと知らん)
板倉さんには近づけなかった。神々しくて(笑)
(天才には選ばれた人が近づけばいいのだ。)


泣けるなあ;;
泣けるよ;;


で、と、
2月にはウズマキマズウでCDを出すそうですよ!
泣けるなあ;;なんだか知らんが泣けるジャナイデスカ;;



あ、でもな、
ほんとは楽屋に行く必要なんかなかったんだ。
音楽だけでもう十分だったんだ。
それ以上なにも望まないくらいいいライブだったんだ。
小川さんのうたもすごく深みがあった。
だから今日はサインももらわずに帰ってきた。

いい日だったなあ。
と泣いて終わる。

小川美潮のサイト



ながらく入手困難だった名盤がいつのまにか買えるようになってる!!
↓超名盤。
4 to 3
小川美潮
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mayuluca@ボブテイル

2008-01-11 22:47:32 | music
また行ってきましたマユルカライブ

今日のキーワードは「酸欠」!!

中味は後ほど~~

*****

後ほどになりました。
ここからはmixi日記と同じです。

キーワードは「酸欠」

思いのほか盛況で、ボブテイル店内は満席+α。
ことり木、マユルカ、DANと3組でたんですが、
最後のほうは呼吸ができなくなって、こたつ席の隅っこで
よれよれになっておりました。

そう、こたつ席があったんですよ。
19:30ころに着いたらほぼ椅子席は埋まっていて、ちょっと足がかったるいけどしかたなくこたつ席へ。
そしたらさらにお客さんがどんどんやってくるので、こたつ席もきゅうきゅうと詰めて詰めて。
ちょっと苦しかったですわ。

でも、初めてボブテイルにいったときの寒さ(真夏なのに・・超冷房^^;)にくらべればましかも


んなことはどおでもよくて、肝心の中身は・・・
また後ほど~^^;

******

続きです~

で、マユルカさん
今回は、言葉の届け方、についてじんわりと考えさせてくれました。
無意識のテーマとなっているのでしょうか
(いや、意識されているのかもしれませんが ・・)

1曲目は、タイトル忘れちゃったけど、「平凡な一日はこのようにしてはじまる」みたいなかんじの(全然ちがうか?^^;)
タイトル通り、短いメロディのなかに目一杯言葉を詰め込んである曲でした。
言葉の密度がすごい高い。
こういうタイプのマユルカは聴いたことがなかったのでビックリ。
でワタシが即座に思い浮かべたのは吉田拓郎(笑)
往年の彼の名曲たちも、言葉がギッシリ詰まっていました。超字余りソング。

と、思えば、何曲目かはすっかりわからない、タイトルもわからないですが、
「あな~~たを~~~~~~~~~~すきに~~~~~~~~~な~~った~~~~~~~~~ので~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
って感じで、今度は少ない言葉を長く長く音に乗せる曲もありました。これはこれで言葉の密度が薄い感じがよいです。

うたをうたう人というのは、話し言葉ではなくて、歌で言葉を伝えることの実験/実践者なんだなと思いました。
マユルカさんはまさにそういう人だ。

他にも
「ことばでないなら/なにでつたえよう」
とか
「ことばがうまれきえてゆき/あなたには届かない」
のような歌詞もあり。

曲名がわかりませんが、いい曲でした。

あとは「おひさまの居場所」(?)
前回ノックアウトされた曲です。
これはどちらかというと構成のしっかりしたポップソング。
宮沢賢治銀河鉄道の夜の作中童話?にインスパイアされたんだそうです。
インスパイアっていったときの照れたマユルカさんもよかったです^^
照れるよね。
触発
とかいえばいいのかな。


前回のときに表明されたんですが、今年はフルアルバムを作る!とおっしゃっておりました。
新曲たちのパワフルさからするともう大期待です。

&自分もがんばらねば・・・

******

ことり木さんは
兵庫県の加古川からこられた、やっぱりギター&ウクレレ弾き語りの女性。
すごいよな。一人で弾き語り。
メロディの凝った幸せな曲たちでした。

それからDANさんはアコーディオン弾き語りという贅沢なサウンドで。アコーディオン弾けるってすごくうらやましい。ワタシにはムリですわ。

今回出演者3人はみな同じ年生まれだそうで。。
わたしとは昭和の10のくらいが二つも違ってましたよ。
(拓郎思い出しちゃう世代ですから)
もう時代は若い人たちのものなのだなあ
ずず~~~(こたつで茶をすする音)


その他のことはマユルカさんのブログに。。。。


ああ、2/12に下北沢leteでワンマンをやるそうですよマユルカさん。
すごいなあ。。
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今頃年忘れ映画ベスト23!

2008-01-10 21:33:13 | cinema
やや機を逸してしるわけだけれど、昨年の、というか2007年ワタシが観た映画の中から印象に残ったものを勝手に振り返る大会~~っ
完全順不同ベスト23。
(★は劇場鑑賞、無印はDVD鑑賞)

パンズ・ラビリンス
 ベスト3には入るであろう秀作でした。リアルとファンタジーについて体感的に考えさせてくれました。泣いたし。

ブレードランナー・ファイナルカット
 これは世代的にまったく冷静には観れない。大画面デジタルリマスターで見て大満足。画面いっぱいに広がる広告船に涙する。

アカルイミライ
 邦画で意外と心に残り続けた作品。棄景の冷徹さに対置したときの日常的風景のおぞましさにはっとする。

花とアリス
 基本女の子大好きですから、これも好き。鈴木杏ちゃんのアップ演技に惚れる。蒼井優もよし。

ライフ・イズ・ミラクル
 クストリッツァ体験年だったわけだけど、ひとつ挙げるならばこれにしたい。旺盛な生命力、歴史の悪夢を生きる人間の悲喜、華麗な動物使い、といったクストリッツァらしさがよく調和して、作品として特別な全体性があるような気がするのだ。

ヤンヤン・夏の想い出
 これは予期せぬ出会い。すばらしい映画だったな~。エピソードの非特権的充溢という手法がこんなにも有効だったとは。日常こそ偏在するドラマなり。

シンドラーのリスト
プライベート・ライアン
ミュンヘン
戦場のピアニスト
 この4つは勝手に「20世紀史可視化プロジェクト」と位置づける。なにをどのようにどこまで見せるかという、現実認識という名の虚実のボーダーを冒険する。その態度によりスピルバーグとポランスキーの違いも際立つ。

インランド・エンパイア
 リンチファンのためのリンチ映画。いや、ファンをも足元をすくわれるようなフックのないメビウスの輪。でもこれによって「マルホランド・ドライブ」や「ロスト・ハイウェイ」を読む視点というのが浮き立ってきたようにも思う。メビウスの輪としての時空=映画。

サンセット大通り
 「インランド・エンパイア」つながりでこれを観た。撮影所、落ち目の女優、ハリウッドドリーム。物語の設定と、キャストや監督をめぐる現実が密接に関連していてめまいがする。因縁を映像化したものを観たような印象。

二十四時間の情事
 ヒロシマとフランス。巨大な惨劇と微小な惨劇を二人の人物の出会いの中で対置することで、耐え難い時代としての現代を生きることの辛酸が滲む。

街のあかり
 ダメ男三部作のひとつ。いやダメ男ではなかったか(笑)普通に生きていたいだけなのになんだかダウナーなスパイラルに落ち込んでいってしまうのは、いったいどういうメカニズムなの??という、素朴な問い。

パラダイス・ナウ
 テロはYESかNOか?という単純な問いしか持ちあわせない社会には、この映画を注入しよう。自爆攻撃とテロの違いを30字以内で述べよ。

バベル
 これはな~。好き嫌いを別にしてなんだか印象的だったよ。閉塞。閉塞。閉塞。ワールドワードテレコミュニケーションの時代に、人々はそれでも溝を生めることができないでいる。未来の明に注目したのが「WEB進化論」ならば、暗に注目したのが「バベル」か。

はなればなれに
 ゴダールを結構見たのでどれか1本ということでこれを。アンヌたちのダンスのアンニュイが忘れられない。

マリアの受難
 これもベスト3入りか。「パフューム」よりもずっといい。女性の成長の明暗戯画。ハエのコレクション。張り形の友達。家具の裏に詰め込まれた自分宛の手紙。不安の中を成長した女の心の闇。長編デビューでこれ。ヨーロッパの底力。

善き人のためのソナタ
 舞台が80年代というのに驚く。高度に情報統制された社会を、やはりそこを生きる個人の姿に濃縮する。主演男優の急逝も惜しい。


 これまた黒沢。今日本で怨念が巣食う場所といったらどこか、という問いは、現在もっとも歪んだ土地はどこだ、という問いであり、それは水溜りのある湾岸だった。その着眼に1票。

13回の新月のある月に
 去年はファスビンダーも観たなあ。アウトサイドを生きざるを得ない人間に、まったく感情移入を排したまなざしで触れる。その冷徹な愛情は右に出るものなし。自ら掘った穴に落ちてゆく者たち。これを他者と呼びきることが私たちにはできるだろうか?

ロード・オブ・ザ・リング3部作スペシャルエクステンデッドエディション
 急に娯楽大作ですが。エクステンデッド・エディションをがんばって全部観たよ。基本こういう架空体系ものはあまり得意でないんだけど(体系を理解するのに時間がかかっちゃう)こんだけつきあうと大丈夫だね。雄大な自然をわたる英雄たちに素直に感動するも、こんなにお金と手間をかけてもいいものかなあ映画に・・という素朴な疑問も(笑)

デカメロン
 ま、パゾリーニは入れておきたいなということで。こういう批判も拒絶も恐れずわが道を行くよっていう映画はすごいよ。そういう映画をちゃんとみないといけないな。


なんつーような変な反省で終わったりして。
今年は仕事がはじまったので、鑑賞本数はぐんと減りますね~残念。




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「ヘルプ!」リチャード・レスター

2008-01-08 21:03:46 | cinema
ザ・ビートルズ ヘルプ!〈デラックス・エディション〉

EMIミュージック・ジャパン

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HELP!
1965イギリス
監督:リチャード・レスター
原案:マルク・ベーム
脚本:マルク・ベーム、チャールズ・ウッド
出演:リンゴ・スター、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、エレノア・ブロン、ヴィクター・スピネッティ、レオ・マッカーン、マル・エヴァンス



遠い昔、確かビートルズ・シネ・クラブという団体の主催するフィルムコンサート(!)で観たのが最初ではないかな?「シェア・スタジアム」とかといっしょに。抽選会でビートルズ貯金箱を当てた。

その後成人してから、WOWWOWのお正月特集で放映したのを人にビデオに録ってもらったのを観た。それもすでに10年以上前のことだ。

****

リンゴをいちおう主役に立てたのはよい選択だっただろう。これは「ハード・デイズ・ナイト」でのリンゴの演技を踏まえてのことらしいけれど。ジョンはいかにもオレシニカルなギャグ言いますって顔の演技だし、ポールはオレ演技者だよって感じが見えちゃってるし、ジョージは地のまますぎる。リンゴだけがフィクションの住人になりきっている。
ジョンとポールは演奏シーンで十分主役張ってるんだからまあいいけど。

彼らにしても、「ハード・デイズ・ナイト」のときと違って脚本らしい脚本を読まなければならなかったうえに、マリファナでぶっ飛んでいたという話だから、もう誰が誰でもどうでもいいようなもんだろう。。(?)



でもこの映画、ビートルズだけが売りじゃないのがいいね。ビートルズがでているところもでていないところも、隅から隅まで遊んでいる。ファブフォー以外のキャストも微妙で絶妙だ。
冒頭のインド風邪教のエキゾチックな、でも英語の朗誦からしてすごい可笑しいし。バハマの空港でセスナに背の高いタラップが近づいてくると、わざわざタラップによじ登って階段を下りてくる~とか、警察のお偉いさんに部下を紹介するときに、すごいたくさん部下がいるなあと思ったら実は4人しかなくて、一人ずつ順繰りに後ろ回って並びなおしていた~とか、く~だらんベタギャグ満載。

DVDのブックレットにレスターの回想がある。「“ヘイト・アシュベリー”、ヴェトナム、石油戦争、そして1968年の5月暴動はまだ少し先のことだったので、イギリスには良質なユーモアの名残がまだたっぷり残されていたのです。」
サマー・オブ・ラブの隆盛が同時にLSDやブラックエンジェルズのようなダークサイドを伴っていたように、その後のロックは、ユーモアとは遠い地平へと広がっていくように思える。良質のユーモアでロックを掬い上げることがもはや無効な世界へ突入していくのだ。

そもそもビートルズがその変転の表層をしたたかに生きた狭間の存在だと思うのだ。ボードビル的見世物からアートへ、エド・サリバン・ショーからウッドストックへ、ショウビジネスから自己表現へ。ビートルズが存在した期間はその移行の期間にそのままあてはまる。

でも、もうひとつ興味深いのは、ビートルズがその変転の波をモロに生きることがなかったと思われることだ。ダークサイドを片目に、あくまでLOVE&ピース&ナンセンスを歌った。親を軽蔑しろとは歌わなかった。どこかで良質なイングリッシュユーモアとつながり続けたのだろうか。
そのユーモアの資質が次に花開くのがモンティ・パイソンだとするなら、そこにジョージが接近して行ったのもうなずけるというもの。

****

しかしこんなスラプスティックに、意外と体を張っているのがまたおかしい。
ドーバー海峡ネタ(一発目も十分笑えるが、二発目が異様におかしい)でのマル・エヴァンス。マジ凍え死ぬって。実際彼は後に悲惨な最期を遂げるのだが。。
それから、クルマにしがみついてわりとあぶないスタントを披露するジョージ。あれはジョージ本人だよなあ。あぶないよ。怪我するよ。リンゴを身を張って救うのがジョージっていうのも象徴的だなあ・・・
リンゴもライオンと対峙したり、やたらと穴から階下に落ちたりといそがしい。

それからですね、この映画がビートルズとインドを結びつける一因となっているのも見逃せず。サウンドトラックにシタールの響きがふんだんに用いられ、特にジョージが興味を示したというから。もっとも映画はジョージに「宗教は苦手だ!」と叫ばせていて、これは今なら二重に笑える台詞だよ。


つうわけで、むしろリチャード・レスターものとして観るべし。


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イェジー・カヴァレロヴィチ死去

2008-01-06 11:59:23 | cinema
ポーランドの映画監督イェジー・カヴァレロヴィチ氏死去だそうです。
12月27日に。

尼僧ヨアンナ」しか観たことはありませんが、あの東欧感まるだしの重厚な画面は記憶にしっかり残っています。

ポーランドの、といいつつ、生まれはウクライナなのだそうです。
主に50年代から60年代に作品を作り、アンジェイ・ワイダらとともに
ポーランド派とよばれたそうです。

名前の日本読みにもいろいろとある。
カヴァレロヴィチ
カワレロウィッチ
どう発音すべきなんでしょう。


敬意とご冥福を。




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eMacさんさようなら

2008-01-05 23:36:35 | diary
今日はひとつの別れ。

2003年からお世話になった我が家のeMacさんを
売りに出しました。

ファンの音が異様に大きくて、いかにも教育用に開発された出自を思わせる風体でしたが、こいつでson*imaのCDのマスターを作ったし、ブログもいっぱい書いたし、お世話になったものです。

おつとめごくろうさん

とえっちらおっちら担いで送り出したはいいんですが、
査定額
5690円
・・・・・・・・

カイロプラクティックの一回分でおしまいです;;

昔CDを15枚ばかし売りにいったら7000円くらいになったことがあり。
ソフトウェアが長い間価値を持つ(可能性のある)CDやDVDに比べて、パソコンのハードウェアはなんてはかないものなんでしょ。

と、この世の無情をひしひしと感じて帰ってきたワタシです。


ま、すぎたことだし、
二度と戻らない過去ならば、
eMacの思い出を心の花にして
わたしは強く生きて行きますですよっ!


というわけで、本年もよろしくお願いもうしあげます。
(まだ正月気分まんまん)




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ツイン・ピークス エピソード10

2008-01-02 04:01:09 | TWIN PEAKS
ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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1990-91アメリカ
監督:レスリ・リンカ・グラッター
製作総指揮:デヴィッド・リンチ、マーク・フロスト
脚本:ロバート・エンジェルス
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:カイル・マクラクラン、マイケル・オントキーン、ジョアン・チェン、パイパー・ローリー、シェリル・リー、シェリリン・フェン、ララ・フリン・ボイル、メッチェン・エイミック、ジャック・ナンス、エヴェレット・マッギル、キミー・ロバートソン、グレイス・ザブリスキー


ツインピークス・エピソード10はこれまた地味ながら味わい深い。

まずはローゼンフィールドの意外なほどの非暴力博愛主義が披露される。
これは感動的ですらある。
あの毒舌のもたらす結果を本人は甘んじて受け入れる覚悟があるのだ。
おかしすぎる。
クーパーの台詞が生きる
「彼の道は独特で複雑だ。」(だったけ?)
いやそのとおり。

もうひとつ、驚くべきことは、この回でネイディーンが怪力ハイティーンになっちまうことだ。
ただでさえ気色の悪い部類のネイディーンはさらにパワーアップして怖気をさそうが、これって本筋に関係あるの?(笑)
エドの心労やいかほど~?

さらに!
ディック・トリメインが初登場。なんちゅーか生理的に微妙な存在感は見事なものだが、よりによって彼はアンディの恋敵だそうで、ルーシーのおなかをおおきくさせた奴かもしれないと!
アンディどうする??

と本筋と関係ない世界が妙に目につく回ですよ。
ディックの存在もまたセカンドシーズン低迷の一要因では??????


一方我らがオードリーは、潜入がブラッキーにばれて大変。
椅子に縛られてクスリを打たれちゃって、ああどうしよう
しかもジャン・ルノーなる悪そう~な奴も初登場。
片目のジャックは一気に悪の巣窟のおもむきウP!!

そして、保安官事務所でハリーに靴を売り込む片腕の男、
ボブの手配書の絵を見るや、発作が。
トイレで大騒ぎの末、突如駆け出しどこへやら。
「近くにいるな!ボブ!」とか叫びながら。
打ち損なった注射器を拾い、クーパーはつぶやく
「薬品なしで男は指差す」
巨人の残した言葉ですね。
これだったのか???


で、ジェームズとマディの仲を邪推して家を飛び出したドナは、
行くところがないの。とか言ってハロルド・スミスの家へ。
大丈夫かなあ・・・
ハロルドが飲み物をとりにいったすきにかる~く室内を物色すると
そこにはなんとまあローラの日記が!!

たしか日記は保安官事務所にあるはず。
ということは、ここにある日記はなに?
オルタネート版?(笑)


とまあ、なんだかな
わりとこまかいところを忘れちまいがちな回ですわ。




********

ページトップ↑にあるのは全作パックのゴールドボックス。
下↓はシーズン別バラ売り。
特典がそれぞれ違うので要注意


ツイン・ピークス ファーストシーズン

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ツイン・ピークス セカンド・シーズン Part1 スペシャル・コレクターズ・エディション 【3枚組】

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ツイン・ピークス セカンド・シーズン Part2 スペシャル・コレクターズ・エディション 【3枚組】

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映画版前日談
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間

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