Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

「氷」2題

2015-03-25 05:06:56 | book
両方ともまだ読んでないのだけれど
いま本屋さんでは2つの「氷」を手に入れることができる。
まあ手に入れられない本屋さんもいっぱいあるけれど。。。
(現に今のところアンナ・カヴァンのほうは未入手・・・)

氷 (ちくま文庫)
アンナ カヴァン
筑摩書房


ということでアンナ・カヴァン「氷」
かつてサンリオSF文庫から出ていたもので、
聞くところによると異常気象で滅び行く世界で一人の少女を追い求めていく男の話だとかそうでないとか?
読んでないのでわかりませんが、復刊ということでぜひ読んでみたいです。
2008年ころに一度バジリコから復刊されているそうですが、
今回はちくま文庫から。



氷: 氷三部作2 (氷三部作 2)
ウラジーミル ソローキン
河出書房新社


そしてロシアの鬼才ソローキンの氷三部作から「氷」

21世紀初頭のモスクワで世界の再生を目指すカルト集団が暗躍する。
氷のハンマーで覚醒する金髪碧眼の男女たち。
20世紀を生き抜いたそのカリスマ的指導者。

て河出書房新社のページにはあるのですがよくわからん感があり面白そうですよ。


ということで文学的にはいまは氷の季節ですね。
本は本屋さんで買うのが好きなので
明日あたり大きめの本屋さんにいってみよう。

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ディックとかレムとかの文庫版が。。

2015-03-17 02:17:22 | book
SF作家フィリップ・K・ディック
大好きだという割に小説の内容がしっかり頭に入っていないので
読み返すとその都度新鮮なワタシなんでございますが、
やっぱり好きだなあディック

で最近ハヤカワから文庫で新訳などで刊行されているので
再びみたびディックブームがくるかも?

ヴァリス3部作のうち、『ヴァリス』と『聖なる侵入』が新訳で刊行されています。
今のうちに入手しておかないとまたすぐ入手困難になってしまうのでしょうか。。

ヴァリス〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)
クリエーター情報なし
早川書房


聖なる侵入〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)
フィリップ・K. ディック
早川書房


次の『ティモシー・アーチャーの転生』も待ち遠しい。。

と思ってたら前触れなくいきなりなぜか『ザップ・ガン』が発売されたので驚いたり。
こちらは新訳ではないようです。
『ヴァリス』とはまたかわってこてこてのB級感あふれる珍作です。

ザップ・ガン (ハヤカワ文庫SF)
フィリップ・K・ディック
早川書房



ということで久方ぶりにディック祭りをしているわけですが、
そうやって油断している間に、
やはりハヤカワ文庫SFから、あろうことかスタニスワフ・レムの超名作『ソラリス』が出るという話です!

ハヤカワからはすでに同小説『ソラリスの陽のもとに』が出てるじゃんかよということですが、
新しく出る『ソラリス』は、ポーランド語の原書からの翻訳でして、
『~陽のもとに』は実はロシア語版からの重訳で相当箇所省略がある版だったのです。

そしてこの新訳版は、すでに国書刊行会から単行本として出ているのですが
それがまさかの文庫化というわけですね。
いやーおどろいた。

発売は4月ということです。
まだアマゾンにはでてませんね(3月16日現在)


個人的には国書刊行会の単行本の存在感とデザインが好きなので
こちらもおススメしちゃいます↓

ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)
スタニスワフ レム
国書刊行会


ついでに旧来版はこちら↓

ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)
スタニスワフ・レム
早川書房



ということで、本に関しては次から次に散財のネタが降ってくるのです。
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次のオケ本番はフォルツァ・ウ~ノです

2015-03-10 03:36:03 | music


クリックで拡大♪

こちらの演奏会に参加いたします。
ソリストの長尾さん、すばらしい演奏家です。
リハーサルでも真剣に最高の演奏をしようという気迫でオケを引っ張ってくれています。
渾身のチャイコとなると思います。
ご都合よい方はぜひお越しください。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
アンサンブル・フォルツァ・ウ~ノ第7回演奏会
2014年4月4日(土)19時00開演
杉並公会堂大ホール
モーツァルト:「魔笛」序曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
指揮:田尻真高
ソリスト(Vn):長尾春花
¥2000
杉並区民の方¥1000
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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「生き延びるためのラカン」斎藤環・再読

2015-03-07 04:13:46 | book
生き延びるためのラカン (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房


ずいぶん前に再読したので、読んだ記録だけ。

ラカン入門書として実は一番気楽に読めるものかもしれん。
でもあまり生き延びられそうな感じはしなかった。
「生き延びる」ほうに主眼がある人にはあまり勧めない。
「ラカン」に主眼がある人にはお勧めする。

現実界・想像界・象徴界のこととか
鏡像段階とか
対象aとか
繰り返し読んでると分かった気がしてくるが、
あとからまとめることができるほどにはわかっていない。

いつももやもやするのは
鏡像段階って鏡に映る自分の姿をみるという具体的な体験を契機にするってことなんだけど
鏡がない社会とか時代とかと現代とでは
人間の出来上がり方が違ってくるということなのかなあ
そんなに状況に左右されるのかなあ。。。

動物はそういう自我形成が起こらないのかなあ
ある種の動物は同族の姿を見ることで成熟というか完成に至るといわれているけれど。
ヒトは未成熟な段階で誕生して、視覚とか運動能力が完成しないうちに外界を体験する?
というか外界と自我という区分が出来上がる前の段階があるんで
そのことが人間と動物の違いをもたらしているんだろう。

でもパッと見、ネコなんかは生まれたてはだいぶ頼りないよね
毛も生えてないし目も開いてない。

はっ
だからネコはあんなに人間ぽいのか?
彼らには自我とか大文字の他者とかあるのかもしれん!
これは幼い猫に鏡を見せる実験をするべきかも??




と適当な妄想を述べて終わる。

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